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ついに父親殺しがおこり、物語は佳境にはいる。ドストエフスキーを新刊で読む楽しみを是非!裁かれるのは人間か、それとも神か。
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とても読みやすい翻訳です。また、解説にある当時のルーブルの価値とか、バフチンの引用なども興味深い。アリョーシャは君子だなとか、「大審問官」の問題は小人論だなとか、中国のことも考えさせられる作品です。
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序盤からグイグイと話に引き込まれる程、動きのある第3巻。
教会での出来事、アリョーシャの心の揺らぎ、ミーチャの行動、とうとうメイン登場グルーシェニカ。
凄い、圧倒される。
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ついに炎の男、長男ミーチャの独壇場!無鉄砲向こう見ずな情熱家、一途で考えなし。運命の女グルシェーニカをめぐり、好色で有名な父親と、金銭絡めた泥沼の争いがはじまり、ついにミーチャとカラマーゾフ一家にとって、恐ろしい事件が幕を上げる・・・。
最初はミーチャの視点からのみの出来事で、読者にとってはなぞが多い。しかし、後半の裁判で、ミーチャの不思議な行動の機微が明らかになっていく、このもっていきかたが見事だ。
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前半は、そもそも〜酒飲みで一時の感情に浮かれてぱっぱら大金を浪費しちゃってその後責任転嫁して、さっぱりと成長しなくっておんなじこと繰り返してって、んな人間に感情移入なんてできねえよ!クズ人間でもいいけど、よっぽどブッデンブロークのクリスチアンとかの方がかわいげがあるよ!クズはクズでもいいけどそれなりに悩んで足掻こうよ!キャラの造型がひど過ぎるだろ!同じドストエフスキーなら白痴の方がよっぽど納得が入って面白かったよ!
と結構うんざりモードになってたんだけど、後半はそれなりに盛り返した気がする・・・。憧れの人は今いずこ、な幻滅っぷりとかは、分かる分かるー!!と思った。
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2巻の「静」に対して、3巻は「動」ですな。
ミステリー度最高潮です。
3部序盤第7編でアリョーシャの信仰が揺るぎのないものになると、中盤からの第8編では長兄ドミトリーの顛末が圧倒的に描かれております。
この兄ちゃんの性格上、その進行は圧倒的です。正直ミーチャさん、あなたの性格では世の中生きていけません。その高潔さは認めますが、まるで子供のよう。周りの人間が彼を最後まで憎めないのは、どこかで同じように生きてみたいと思っているからかもしれません。その奔放さというか破滅的な生き方というか。
イワンがほとんど登場しないところが今後の展開に関係していきそうだし、巻末の読書ガイドではチェルマシニャーをしきりに紹介しています。何かの暗示があるに違いありません。
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中盤から後半にかけて、怒濤の如く読み進めていける。
しかしミーチャはよく喋る。
予審のやりとりがおもしろい。
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20080128
一番減速したけど面白いー
すべての言葉に意味がある感じが。あとあと、ミーチャがフョードルの屋敷にいくとこよ!!こんなぐっとくるとこー
「《そして静けさのみがささやき》なぜかふとこんな詩が脳裏をかすめた。」
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ついに事件勃発。1〜2巻はどちらかというと静。3巻は動。それも激しい。ジェットコースターに乗っている気分。後の展開を知っているだけに、時々読んでいて「あぁっ!そんなことしたらダメだってば〜」と止めたくなる。2巻までで挫折しそうな方、是非頑張って3巻にたどり着いていただきたいです。
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ほぼミーチャがメインの巻。正直三兄弟のなかでは一番好きじゃなかったんだけど、印象変わった。ミーチャこそ、「カラマーゾフの血」を最も体現している人物で、臆病で虚勢を張るけれど、誠実なものにとても憧れる、純粋な部分を持っている。
フョードルが死んでからはミステリーのように描かれているけれど、犯人がミーチャだとわかっている以上、ただ事件を追うだけじゃなく色々な視点から物語を見ることが出来て、登場人物の気持ちについて色々と考えさせられる。どうやって収集がつくのかが楽しみ。
前半出てきたアリョーシャが、ゾシマの死臭事件から人格に変化が見られたのも期待。一番純朴そうに見えた彼の変化(元々持ち合わせていた面なのかもしれないけど)が今後どう影響してくるのかにも、期待。
そして何より、出番ゼロだったイワンがここにどう絡んでくるのか、大いに期待!
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P.120,390〜391,500,502 腐臭に影響されてのアリョーシャ、ホフラコーワ夫人の心理変化や尋問中のミーチャがなんとなく指輪に気をとられるところに妙にリアリティがあると思う。
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ミーチャすごいよ。
なんだかこのこんがらがっちゃうようなストーリーのせいで私は毎晩遅くまで読んでしまうんだろうな。
最初の頃のことは大方忘れ去ってしまっている気がするけど、でも、やっぱり面白い。
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きた!とうとう起こりましたよ事件が!
ここはもう怒涛のスピードで(それでも他の本と比べるとかなり遅いですが)読了!
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第2巻が難所だったせいか、
小説が急に動きだして、一気に躍動感がでてきます。
主役はやっぱりミーチャ。
破天荒なならず者なのでしょうが、心が動かされます。
いっぺんに読み進む感じがしますし、古臭くありません。
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第3部(3巻)、ついに事件が起こります。ただ、その事件の詳細は直接描かれず、謎に包まれている部分も多く、いよいよ話が動いたとは言ってもまだまだ序章に過ぎないようにも思えた。今後、どのように話が展開していくのか、それを期待させる部分は非常に大きい。第2部(2巻)で描かれたゾシマの最期を経て、アリョーシャの心に大きな変化が起こる瞬間の描写が魅力的だが、その後すぐにミーチャのエピソードに切り替わるため、アリョーシャのその後は大いに気になる。彼がもっとも物語に絡むべき存在ゆえに…。大変を割いたミーチャの描写によって、彼への共感も確実に増す。ただのならず者ではなく、実にピュアな心の持ち主で、憎めない男なのだ。この巻では描かれなかったイワンというクセ者よりも“いいヤツ”なのではないか。しかし、そのイワンの動向も今後やはり気になるのだ。3兄弟の個性によって深みを増す物語。また一息ついて、次巻のページを捲りたいと思う。