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はじめのノンフィクションの話はあまりいらない。
なんだか後付けの気がしてきて、ちょっとうさんくさい。
(とは言いつつ、笑いの世界がどう変わっていったのか、というのを知ることができたのはよかった。)
一方、後半の評論編は、読んでいて面白かった。
いっしょに仕事をしているからこそ分かる人柄や楽屋の様子や、性格が分かった。
また、なぜその人が異彩を放っているかというのも、理屈づけてあって納得のいくものだった。
書かれている人物は、ビートたけし、明石屋さんま、志村けん、とんねるず、ダウンタウン。
明石屋さんまが、サラブレットって話はすごくなっとく。
島田紳助がめちゃくちゃ売れてる人の分析をしていたというのは意外だった。
やっぱり成功事例から学ぶ方がいいのかな。
メモ
●ダウンタウン、とんねるず、ビートたけしに共通する戦略は
『媚を売らず、一〇人のうちの一人になると言う生き方である。
しかし、この方法をとって成功できる人間は、選ばれた一握りの者たちだけなのである。
そのためには、どんな状況でも確実に笑いが取れる腕と、何をしてもどこか憎めない可愛さを兼ね備えていなければいけない。』
それでも、10人に一人の人間になりたいのです。
人から疎まれるようなことを何気なくやって、それでも認められる実力が欲しいのです。
鍛えよう。
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基本的には話のネタになるかなという類の本ですが、ラサールさんは分析家なので、お笑いタレントの傾向分析だとかなんだとか、読んでてなかなか面白いところもあります。
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タイトルの通りだが、作者のラサール石井が笑いの現場を実体験にもとづいてレポートしている。
「コント赤信号」のネタの作り方や、お笑い第三世代?の「ダウンタウン」「とんねるず」の彼なりの評価が面白い。
Youtubeで彼らのネタをチェックしたくなりますね。
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石井光三、最強。
分析が明確で的確。80年代、自分がまだ小学生で「ひょうきん族」を楽しみにしていた事を思い出した。たけちゃんマン百科を取って置かなかったのが悔やまれる。
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[ 内容 ]
ラサール石井が「コント赤信号」として歩んだ時代―それは現在のお笑い界の第一線にいる芸人たちとの競演の時代でもあった。
修業時代に新宿ゴールデン街で飲み仲間だったとんねるずや、「オレたちひょうきん族」の楽屋で談議したビートたけし、明石家さんま、島田紳助ら。
そこで熱く語られたのは、芸人として極めんとするそれぞれの笑いのスタイルについてだった。
コント赤信号で歩いた時代を描く「ノンフィクション編」と、芸人それぞれの笑いを解説する「評論編」の2部構成で、お笑いの真髄を描く。
[ 目次 ]
第1章 コント赤信号で見たお笑い界―ノンフィクション編(ネタの時代―第一次寄席ブームと第二次寄席ブーム 再びネタの時代―漫才ブームとコント赤信号 「ひょうきん族」がつくった時代―漫才ブームの終焉 空気の時代―お笑い第三世代の登場 リアクションの時代―「電波少年」から「ボキャ天」そして「めちゃイケ!」 またもネタの時代―「M-1グランプリ」を採点する)
第2章 お笑い芸人列伝―評論編(ビートたけし―一〇人の中の一人であり続けるために 明石家さんま―爆笑のためにけっして引くことなし 志村けん―ピエロの原点 とんねるず―中高生のカリスマとなって ダウンタウン―フリートークという漫才)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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ひょうきん族から現在に至る、お笑いの歴史をコント赤信号のラサール石井が解説。
ウラ話も盛り込まれて面白い。特にこれまで全7回のM-1に対する審査員の立場からのコメントはもう一度ビデオがあれば見ながら読んでみたい内容である。
注文を付けるならラサール石井の成功談っぽくなっている点が少し鼻についた。
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「コント赤信号」として、現在のお笑い界の第一線にいる芸人たちとの競演の時代を歩んできたラサール石井。「コント赤信号」時代を綴るほか、さまざまな芸人の笑いを解説する。
「コント赤信号」としての姿は見かけないのにラサール石井が今でもよくTVで見かける理由がよくわかる本。第一線のお笑い芸人たちを実に緻密に描写している。ここまでの分析力を見ると逆に今度ラサール石井をTVで見たら笑えなくなるかも。
(B)
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昭和40年代以降のお笑い業界の変遷が記されている。懐かしい話が満載だが,単なるお笑い文化史を綴ったものではなく,タレントに対する深い洞察と分析がなされていて,なかなか面白い。
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著者に笑わされた記憶はあまりないですが、
そんな著者が長きに渡り笑いの現場でポジションを築き、
その位置から冷静に分析してきた「笑い」について、
分かりやすく書かれています。
テレビでお笑い番組なんかを見ながら育ちましたが、
その裏側や、流行の変遷が良く分かり、面白かったです。
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お笑いの歴史がこの一冊で分かるのはとても面白い。大物芸人の笑いの視点を分析してなぜ面白いと感じるかを論じているところはさすがだなと感心させられる。またM-1の審査方法の舞台裏はなかなか興味深かった。
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お笑い芸人のラサール石井が語る、お笑いの変遷史と主要お笑い芸人について綴った一冊。
かつては作り物の世界が好まれたのが、リアリティが好まれるようになり、現在は空気を作れる(読める)人がトップというのは、なるほどと感じた。
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<目次>
第1章 コント赤信号で見たお笑い界~ノンフィクション編
第2章 お笑い芸人列伝~評論編
<内容>
1980年代からお笑い界に居続ける、コント赤信号のラサール石井。1980年代から2000年代までのお笑い界の変遷を、自伝的な部分と評論でまとめた本。わかりやすい文章で、やはり頭のいい人だと思った。
M-1の解説や「お笑いビッグ4」の評論など、お笑い界の重鎮らしい内容がいい。横須賀市立図書館。
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芸人の社会における立場の変遷を感じ、これまでも同じように存在していたように思っていた「テレビの世界」は案外最近に作られた枠組みなのだと理解できた。
個人的には、著者であるラサール石井さんに対しては、現役バリバリのところを見ていなかったということもあるかもしれないが、お世辞にも面白いというイメージはなく、コント赤信号というトリオもこの本で知ったぐらいであったため、前半を占める彼らのストーリーは面白くなかった。
ただ、期待していた「お笑い」に対する考察については、概ね満足はできた。ただ、そこでもこの本が発刊されているのがある2008年ということで今から13年以上前の話しかないため、大いに楽しめたというわけではない。
したがって、今後こういった類の本はなるべく控えようかと思った。
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さんまさんから学んだことは「トークはサッカーのようなものだ」ということだ。それぞれが自分の役割をわかって行動し、ボールを廻しているうちに誰かがシュートをする。できるだけいいボールをアシストしているとたまに自分にも絶好のボールが来る。そういう時はそれを思いきりシュートする。
それまでのテレビ番組では、そういう連携プレーなしにただみんながシュートを狙っていただけであった。
→この部分がハイライトである。
→→逆に、この部分を紹介記事で見たから読んだのだが、ここだけであった。