紙の本
守りたい世界の違い
2010/10/23 00:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
墓守スカーと赤ちゃんのセリカを連れ、アイたちは死者の都オルタスの城を脱出する。世界を救うという夢を否定され、色々と学ばなければならないと自覚し始めたアイに、ユリーは学校へ行くことを勧める。
アイの父である人食い玩具も通っていたという話を聞き、学校に興味を持つアイだったが、自分の夢を実現するためには立ち止まってはいられない!とばかりに、学校に行くつもりはなかった。しかし、突然現れた鬼教官風の教師に言い包められ、いつの間にやらユリーと分かれ宿舎の中にいた。
学校にいたのは、自分と同年代の生者たち。初めて出会う存在に圧倒され恐怖すら抱くアイだったが、持ち前の負けん気を発揮して、徐々に自分の立ち位置を確立していく。だが、その学校は、普通とはかなり違っていた。
初めて出会う同年代の子供たちが、自分とは違い周囲の状況に流されるまま、世界の崩壊を受け入れているように思えることに愕然とするアイ。しかし彼女たちの話を聞いていくうちに、彼女たちにも守りたい世界があるということを知る。それは自分とは大きさが違うだけだったのだ。
そして、アイと同じ大きさで世界をとらえ救おうとする仲間たちとの出会い。これが彼女の今後の行動をどれだけ左右していくことだろう。
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死者の100万都市オルタスを出たアイたちが最初に向かうことになったのは学校でした。といっても普通に転入したわけじゃありません。15歳未満の子供がいない世界なので、15歳の子供がいる今しか学校に行くチャンスがない等と説得され、行ったことのない学校に連れてこられ不安を感じる12歳のアイでした。もっとも、いきなり授業で穴掘りをさせられることになり(普通は変に思うはずですが)逆にアイは自信を取り戻したりして、ほんとに変な子です。もちろん穴掘りが得意だからなんですけど。
この学園、学生に穴掘りさせるくらいなのでまともじゃなく、また、通ってる学生たちも変な力を持つ者ばかり。結局この学園を脱走するまでのアイと新しい仲間との活躍を描いて第3巻終了。たぶん新しいキャラクタを登場させるのがこの巻の役目だったんでしょうけど、いきなり地味ながら特殊能力者が大量に出てきてちょっと違和感。というかあまりこの世界観を理解してなかったようです。第1巻か2巻で語られていたんでしょうかね。そうだとしたら忘れてしまってます。
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主人公の常識のぬけっぷりが楽しいですね〜
まぁでも、知らないことに対して常識を期待してもねぇ?w
そもそも常識って変動するものだし…
まぁとりあえず、なんだか今回は世界の定義とか壮大な話になってきました
置いて行かれないようについていきます!
うちの世界はうちが関わる範囲。
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ロードムービー的な感じがする作品ですが、
なぜ学園?と思ったけれど、
アイがユリーたちと離れる展開で面白かった。
擬似家族って感じがした一行だったから、
学園って展開は予想していなかった。
同世代の子供たちと触れ合いに戸惑うアイが可愛い。
初めてづくしのことで、どうしたらいいかわからなくて、
文句を言いたくても、ユリーには会えなくて、
アイにとっては災難だったけれど、
同じ夢を抱くアリスたちとの出会いで前に進めている感じもした。
新キャラのアリスがアイにとってどんな存在かはまだわからないけれど、美味しい場面に現れたりするし味方なのかな。
そして、ユリーってこんな男だったけ?
って思った、保護者パワーが炸裂。
最初と最後しか出番がない分、パワーがありふれていて、親友の娘さんに何かあったら、本気でヤバイって感じがして、
そんなユリーが楽しかった。
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口絵を見たときに、番外編かと思ったけど、本編とわかって驚き。路線変更!?と思って、一瞬読むのをためらったのですが…
これからの本編にアリスは必要だったのだろうけど、なぜここで学園ものを入れたのか、とても疑問。
とりあえずスカーが気になるので、次巻に期待します。
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アイ,学校へ….
というわけですね.
この物語にしては珍しく大量の生者が出てきますよ.
しかも若くて活きの良いのが.
しかもなんだか学園異能バトル風味.
夢に向かってひたすら真っ直ぐなアイ.
そしてその真っ直ぐさがまたかなり重い.
思いが重い….
プークスクス
…ごめんなさい.
うん,今回も面白かったよ.
次はどうやら「世界塔」という場所へ行くそうですよ.
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百万都市オルタスに別れを告げたアイたち。
次は学校に行こうというユリーの提案からアイは学校に行くことになる。
ゴーラ学園に入ったアイだったが、そこは普通の学校とは違った。
この巻は学校が舞台ということもあってユリー、スカーは話に関わってこない。アイと同世代の子がけっこう出てくる。
そして同じ夢を持つ少年アリスと出会う。
この出会いでアイもいろいろな考え方を知って前に進めていると思う。
世界の定義を話してて壮大になってきたと感じた。
いきなり異能の持ち主がいっぱい出てきたことはアレだったのかな。
さて次はどうなるのかな…