紙の本
複雑怪奇な女心に翻弄されるオレ
2011/05/15 10:46
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
瑞本絽美と互いの気持ちを確認したものの、ヴィーナス賞を取るという瀬木成道の目標が、二人の間をギクシャクさせてしまった。そんな状況にやってくるイベントが修学旅行だ。
当初は別のグループになることを主張する絽美だったが、妹尾雪菜の説得により、恵比寿莉子や黒川を含めた、以前と同じ6名で北海道へ行くことになる。
北海道でのイベントは、観光名所を利用したオリエンテーリング。ところがやはり成道の祖父の理事長からの妨害らしきものが入り、スタンプカードが紛失したり、倉庫に閉じ込められたり、グループはトラブルに見舞われる。
そしてそんな中で絽美が見せる、成道から見て複雑な態度。両思いのはずなのに視線を逸らしたり、クリスマスデートは別の人といって欲しいといったり、いつもの誰にでも優しい明るい彼女の性格からは考えられない態度で接してくる。
他の女の子たちから成道へのアプローチも忘れてはならない。莉子はやっぱり素直になれないようでもあり、ちょっとしたきっかけで甘えてみたり。雪菜は成道からのプレゼントに喜んだかと思うと、もう話しかけないで欲しいと言っったりする。
次巻で最終回らしいので、本巻でこんがらがった人間関係がどういう形で収まるのか。それを楽しみに待ちたい。
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前巻で下の下のランクまで落ちてましたから上がるしかなかったわけですが、さて。
ごまえさんの絵が嫌いなわけじゃないんですが、文章から想像する女子の姿と比べてかなりロリ絵なため、どんどん彼女らの恋愛が真剣度を増す展開になってくると、違和感が・・・。こういうのも自分が年をとったせいなんでしょうかね。
それはともかく、次巻でシリーズ完結するようです。修学旅行という大イベントを終え、この巻のラストでは成道が今の自分の気持ちを確認できたようで、ラストへ向けての準備は整った感じです。ただ平凡な男の心理からすれば至極王道な反応なだけにこのまま終わってしまう作品ではないと期待してます。もっとも成道自体、じいちゃんのやり方に反対している時点で普通の学生だからねぇ。このまま終わる可能性もあるか。
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面白さは増すばかりで、5巻で終わるなんてもったいない!
と思う一方、この勢いで完結させたほうが綺麗にまとまるとも思います。
それほど今巻は面白かった。
主人公の『ナルシストは卒業したんだ』っていうウザさもあまり感じなかったし、
絽美の妬きっぷりにも存分にニヤニヤさせてもらいました。
でも妹尾が一番いい娘に映っちゃうよね。
主人公の中で莉子サマが無条件に対象から外れてるのも
ちょっと気になったけど(あんだけ言い寄られてるのに!)、
まあ次でラストならここで絞るのは大事なのかな。
てことで散々書きましたが次巻でいよいよ最後だそうで。
こっから逆転絽美ルートも期待しなくもないですが、
きちんと『異性の友人』の定義についても結論を出して、
最終的には大団円を迎えてほしいですね!
追記.
予想として、☆ランクは莉子サマになるんじゃないかな。
でも成道は莉子サマでも絽美でもなく妹尾を選んで、
『カップル試験とかそういう問題じゃねえ!』
と自分でちゃぶ台返しするとか。
まあ浅いけど一応自分メモとしてw
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なかなか面白い。魅惑の修学旅行編。絽美はいい子なだけじゃないし、莉子様はちょっぴり素直になったし、瀬尾はいじらしい。女の子が可愛いだけじゃなくて悩んで機嫌が悪くなって、自分でもよく分からない気持ちに振り回される。ナルシストで友達もいなかった成道が、今では友達や好きな女の子の気持ちを思いやり行動できるようになる。成道、成長したなぁ。カップル試験という馬鹿げた題材だが、友達と恋人の気持ちを慮るというまっとうなテーマと心情をうまく描く。