投稿元:
レビューを見る
上巻読了。
剣客商売シリーズの番外編という事で、主人公は波切八郎ですが、若き頃(30歳台)の秋山小兵衛さんも登場します。
小野派一刀流道場の道場主として順調だった波切八郎が、あることをきっかけにして、人生が狂いはじめ、流転していく展開です。
この波切さんと、小兵衛さんは真剣勝負をする約束をしていてのですが、勝負相手の思わぬ変転を知らぬまま、約束の場所で波切さんを待つ小兵衛さん・・。
この、二人の剣客の人生の進み方が対照的なのですね。
裏がありそうな人達に囲まれて、よくわからんままに転々とせざるを得なくなっている波切さんの行く末がどうなっていくのか、そして彼と小兵衛さんと交差することはあるのか・・・下巻の展開に期待です。
投稿元:
レビューを見る
池波正太郎 著「剣客商売 番外編 黒白(上)」、2003.5発行。無外流達人秋山小兵衛32歳、小野派一刀流達人波切八郎28歳、二人の剣客の数奇な人生。小兵衛とお貞、八郎とお信のなれそめ。愚直に剣に生きる男と男、そしてそんな不器用な男に寄りそう女。上巻543頁を一気に読了しました。下巻に移ります。
投稿元:
レビューを見る
祖父の代から目黒に道場を構えていた小野派一刀流の剣客・波切八郎は、御前試合の決勝で敗れた秋山小兵衛に真剣勝負を挑み、小兵衛は二年後の勝負を約した。それを待つ身でありながら八郎は、辻斬り魔に堕ちた門弟に自首を促すことができずに成敗してしまう。道場を出奔し浪々の身となった八郎は、想いを通じた座敷女中のお信にそそのかされるまま、お信の敵、高木勘蔵を討つ。
投稿元:
レビューを見る
<目次>
略
<内容>
秋山小兵衛の若い日の話だが、前後編の前編なので、まだ話が見えないまま終わった…。
投稿元:
レビューを見る
剣客商売シリーズの番外編で秋山小兵衛がまだ自分の道場を建てようとしていた時期のもう一つの物語。
この話の小兵衛以上に主役となっているのが波切八郎という剣客で、御前試合の決戦で秋山小兵衛に敗れたことにより、はたしてこの勝負が真剣であったら!?そして秋山小兵衛という剣客と戦ったからこそそれを試したいと剣客ならではの思いがあり、その勝負を申し入れる。
秋山小兵衛は快くその申し入れを受け入れるが、道場を起こしたりの事情もあり一年後にその約束の日時を指定して挑むことに決める。
その間波切八郎の弟子が辻斬りをするのでそれを止めようとするが抵抗され切り殺す事に成った事などもあり、一旦波切八郎は修業も考え道場を出て行く。
波切八郎は一旦知り合いの宿に滞在するがそこで女中の信という女性と情を通わせ信の仇討ちを手伝うことに。
波切八郎と信の繋がりにそして、仇討ちによってまたも逃亡しなければいけなくなったのを助けてくれる岡本という剣客と流浪の旅に。
秋山小兵衛との真剣勝負は下巻に。
波切八郎の一途な剣への思いと信への思い、そして真剣で人を切ることに徐々に取りつかれて行く波切八郎が気になりながらの下巻突入となる。
この物語についてはほぼ主役は波切八郎という剣に一途な剣客の揺れ動く人生の物語と言っていいでしょう。
投稿元:
レビューを見る
何か一筋に打ち込むとそれが崩れた時のもろさ。悲劇的な結末が予想されるが、展開がまだ見えてこない。政治の状況も見え隠れする。面白い。