闇の中にも光がある
2013/05/26 00:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
南条財閥で叔父の仕事を手伝っている貴師(攻め)と男遊女、華嵐(受け)のお話です。
なんちゃって遊郭モノです。
貴師は華嵐を見て驚愕します。
四年ぶりに再会したからだけではなく、遊女として自分の目の前に現れた暁芳のはずの華嵐を見て。
そんなところからお話は進んでいきます。
華嵐の姐さんや亡くなった母の話を絡めながら、遊郭のイロハがしっかりと分かるようになってます。
更に貴師の仕事相手、西苑寺子爵の事細かな指導による華嵐の「七日の水揚げ」。
いやー、いろいろと丁寧に説明されていて遊郭のお話が初心者の方にもとても分かりやすい内容になってます。
この手のお話にありがちな不本意なお客とのあれやこれやもなく、そういった内容が苦手の方にも
安心して読める作品になっていましたね。
逆にそういったことがお好きな方には物足りなく感じてしまうかもしれませんが・・・
ラストは綺麗に纏まって、とても読みやすい、お手本のような作品でした。
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この人は女キャラが主人公たちを平気で食うから凄い…。好き。志乃姐さんの話しをもうちょっと掘り下げて欲しいくらいだ。
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1つの時代小説を読んでいるような気がするくらい壮大な小説でした。普通の小説でいいんじゃないのかと思うくらいで読んでいて本当にサラサラと読めました。榎田さんの作品はやはり作者買いする人が多いくらいなのですごいなと。
志乃姐さんが良い人で最後まで好きでした。暁芳が物語が進む連れに芯が通った美人になっていってとても成長をみるのが楽しかったです。
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花魁モノBL。時代は明治(?)。吉原で唯一の男花魁・華嵐(からん)の話。主人公が気がキツくて、わたし好みでしたvv 惚れてた男に水揚げされることになって、苦しさに耐えながら精一杯の虚勢で毒づいてるところなんか、、いぢらしくて最高vv
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お花を買うのはお金がかかりますな。個人的には水上げされずに自力で借金返した足で攻の元へ行ってほしかったです。
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挿絵の通り、遊郭物です。
どことなく中途半端な感じが否めず、入り込みにくかった
のが残念。
やっぱり榎田作品ということで期待過多になってしまう
のが敗因かと…(苦笑)
これが他の作家さんだったら、★3+☆だったかなあ…
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[青年実業家×娼妓]
作中のあったフレーズをどこかで聞いたことがあると思って
ドラマCDを探しましたが、なかった。。。
西園寺さんの言葉が泣けました。
時代背景が明治初期ということで、
不思議な感覚でしたが、
いい作品でした。
******************
☆あらすじ☆
仕事相手である西園寺子爵に連れられて
吉原を訪ねた南条貴師は
そこで四年前、自分の前から突然消えた少年と再会する。
しかし、彼はいまや吉原の奇跡、吉原唯一の男遊女、華嵐だった!!
過去を忘れ、遊女として振舞う華嵐。
遊女を憎み、嫌う南条だったが、
華嵐が見知らぬ男に抱かれる姿を思うと、
自分でも押さえることの出来ない激情に囚われる。
ならばいっそ自分の手で・・・・・・・・・・華嵐の水揚げを決意する南条であったが―――
豪華絢爛吉原遊郭絵巻!!
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仕事相手の西苑寺子爵に連れられ吉原を訪れた南条は、吉原唯一の男遊女・華嵐として座敷に顔をだした幼馴染と再会し・・・。遊郭が舞台なだけに艶かしさが強かったです。
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挿絵が少ないような気が……気の所為?
内容もどうにも薄っぺら感が否めない。伏線をもうちょっとちゃんと張って、きちんと解いて欲しかった。
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とりあえず、ハッピーエンドでよかった。時代物って、バッドエンドが多い気がするので・・・。吉原唯一の男遊女の設定が面白いね。「客に惚れたら遊女は地獄」が印象的。弥呂久がいい味出してた。華嵐は色っぽくもあり男らしくもある、そんな所が魅力的でした。遊女の生き様がよかった。
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遊郭舞台に繰り広げられる愛憎劇です。美少年が郭に売られて無理矢理いろいろな男と、みたいな話は食傷気味で敬遠していたのですが、榎田センセがどう描かれているのか興味を持ったので手に取りました。
南条財閥の御曹司×水揚げ直前新造女郎の花嵐。突然、自分の前から姿を消した少年が遊女となって現れ、貴師の心の中は荒れ狂います。
他の遊郭ものとは切り口がちょっと違っていて目新しいかんじ。男の心のまま遊女として生きようとする華嵐こと暁芳。何のこだわりもなく男に抱かれることを望む話とか、売られて抱かれて感じて目覚める話とか横行?する遊郭ものではなく、男としての矜持を手放さない結果としての遊女です。
不本意に男でありながら遊女に身を落とし華嵐となった暁芳や、遊女を厭いながらも華嵐に執着する貴師の心情にも素直に納得できました。
それは、やはりストーリーの構成力、郭の風習しきたりを仔細に描き出す巧みさ、テンポのよさなど筆力によるところが大きい。
まぁ、なんだかんだいってもBLファンタジーの世界であるわけだから、筆力があっても萌えがなくちゃ意味がない。濡れ場はしっとり且つ情熱的でステキではあったけど、センセらしい垣間見えるエロってのが若干物足りなかったかも。
難を言えば、「あらゆる淫らな姿勢を取らせ、淫猥な言葉を教え、姿見の前で抱くこともした」などと適当な説明のみで終わらせることなく、ねちねちと濡れ場をすべて描写して欲しかった。ゼイタク?
遊郭の克明な描写で、エロに割くページがなくなっちゃったんでしょうか…
貴師の男の色気溢れる強気な言葉攻めは、ステキでした。萌えます。
そして一番盛り上がる絡みは、なんと女郎姿ではなかった。ちょっと残念。その前後の志乃の足抜け騒動と混同して個人的には興醒め。暁芳として抱かれるのは花魁道中の後でもよかった気がするんですが。
気になる点もありましたが、結果的には架空の遊郭の世界にこんなにどっぷり浸れるとは思わなかったのでかなり高評価です。
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オリジナルのBL久々に読んだー。
とりあえずや●い書いときゃいいだろ!的なのばっかり引き当ててしまってたけど、これはお話ちゃんとしてて面白かったー。
最初の方で大真面目に「男遊女」とか書かれてるの読んだ時には「ぷっ(笑)」とか思ってしまったのだが。
何で陰間じゃなくてあえて男で遊女なのか、もちゃんと書いてあるし、遊女として郭にいながらも男としても矜持は失っていないというのがとても良い。
ほぼ女と化した男との絡み見てもねえ。
普通にNLで十分になっちゃう。
アレな行為はは暁芳をいじめるためのもんなので、7日間かけて慣らしたり焦らしたり言葉で攻めたり他人に乱れる姿を見せたり、のドS攻めでございます。
エロシーンの内容はまあふつー? そんな変態的ではない。
金で体は売るけど心は売りません、という彼の遊女然とした姿勢が良いです。
この矜持が折れる瞬間がたまらんのです。
華やかに見えるけど、本当は女の地獄でしかない遊里の闇の部分もしっかり描いてるのが素晴らしい。
正直、BL小説と侮っておったごめんなさい。
最終的にはちゃんと幸せになるけど、そこに至るまでの過程も好みだったなー。
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今はもうない遊郭の世界が艶やかで、楽しめました。ただ、花魁に外出が赦されないのはあくまでフィクションで、実際は旦那と旅行に行ったりしてたそう;;