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孤独と本は、最良の友。
2021/11/07 10:25
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
時々手に取って読む本です。孤独と本は最良の友、簡素で居心地のいい暮らしは幸せ。
1) 著者の、自然を愛する感覚が素晴らしい。
「 風に揺れるハンノキやポプラの葉がいじらしくて、僕は息が詰まりそうになる 」 この一文だけで、深い愛情が伝わって来る。
2) なかなか、人里離れた所で暮らすことは難しいが、都会に住んでいても、晴耕雨読な暮らしはできると思う。
3) 一番印象に残ったのは、「 人生は丁寧に扱わなければ、うまくいかない 」 です。
4) 思わず笑ったのは、「来ない客のために 客間を作る必要はない。頭のからっぽな客を迎えるための、からっぽの客間はいらない 」 です。
5) その他、次の文章にも感銘を受けた。
* 協力者を求めるなら、まず信念を持て。
* シンプルな食事や服のほうが、美しいと思われる。
* しょっちゅう人に会いに行く。そんな習慣が互いの尊敬心を失わせる。
* 死ぬ間際に人は山ほど多くの真理に気づく。財産を築いても無駄であることも知る。
* 余分な富で買えるのは、余分なものだけだ。
* 金を貯めこんだはいいが、その使い方も始末の仕方も知らず、とうとう自分用の金銀の足かせを作ってしまう。
*資産は必ずしも人生を楽しいものにしてくれるわけではない。
* 弱者や少数派を守れない政府は、もはや政府とは呼べない。
手段や道具は、真理を追究するためのものなのに、手段や道具ばかりに夢中になる社会ができあがってしまった。
頂点を目指すうちに、自分が自分を奴隷にする奴隷監督になっていく。
世間の評判の奴隷になってしまう人間がなんと多いことか。
愚かな人間は、自分をより高く買ってくれる人を探し続ける人生を送る。
隣人が持っているからといって、家を買う必要はない。
多くを持てば急所を締め付けることになる。
手段は進歩しても、達成すべき目標は進歩していない。
向上するためにできる最高のことは、貧しかったときに心に抱いていた計画を実行に移す努力をすることだ。
年長者だからといって、その意見を鵜呑みにしてはならない。
歩かない足は、やがて身を滅ぼす。
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毎回印象が変わりそうな本だと思います。
2015/05/01 16:58
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投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る
そういえばそうだな、と考えるきっかけを提示してくれる本だと思いました。うまくやっていくにはどうすればいいか、どう考えたら抵抗が少なく乗りきることができるか、という本の方が多い中で、逆をいく本だと思いました。力みがとれる本の一つだと思います。また、読む時期やタイミングによって、感想が変わる本でもあると感じました。そうはいっても!と反論したくなる言葉もありましたが、それによって自分の状態を確認できるように思いました。
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おれはうざったい人付き合いやなんかが嫌いなのでこの手の本を読んでも目新しさは無いのかなあと少しは思っていた。しかし、本書は孤独の側に向かってというよりかは、集団に向かって社会の瑕疵を述べているような印象で、頭から一章ほどで孤独自体へのスポットは収まっている。
自然の良さを書いていると言えばそうなのだけれど、かの菜根譚にも共通するところがあるようにも思えるし、視点は現代的であり、単なる自給自足の体験を語ったような程度の低いものではない。
最近は連れ立っていないと成り立たないような風潮を社会ははらんでいるが、本書でもあるように、何かをしているときは概して孤独なものである。
俺自身で言えば自然に囲まれて世俗と離れて暮らす事に別段苦は無いけれど、世俗にある愉しみもまた興味深いものが少なくない。実際、何を求めているかはいつも一定ではないし、あえて言葉にすると多様性を求めているのであって、それは確実な対象を必要としないところがある。そのために人を伴ったりが悪いと思うことも無い。しかし、必要以上の人との近さはむしろ邪魔であると感じる事は多い。
バランスと言ってしまえばそこまでだけど、安定点に近付く事はそう簡単ではない。疎から密へ密から疎へ揺り返しを経ながら安定点に近づくだけである。パワースポットが流行るのも実は人間としての野生の本能でアーティフィカルに対する反発だと言えなくもない。
鳥は自ら家を作り餌をとるが、人は金を介して家を作り金を介して食事をとる。正味で我々の腹を満たそうとすれば金額ベースで六週間働けば事足りるそうだし、働かなければ必要以上に摂取も要らない。人の生きるコストは非常に高く、しかも何も生まない。ただ自分がつくった道具に振り回されている。こういったことを言い出したのは何もここ数年の事ではない。それなのに未だ人が何も変わらないのは人が孤独ではないからなのかもしれない。
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エッセンスだけ抜き出したような、この手の本はあまり好きではないけれど、まぁ、ソローだからいいか。元祖森ボーイ(笑)の言葉たちは★4だけど、体裁で★3。
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孤独は、最高の贅沢です☆☆☆ すべてが煩わしいと思ったとき、この本を開くと、気持ちがぐっと軽くなることでしょう。
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最終章『自然の教え』でやっと共感と気づきを得られた。失うことを恐れ身を硬くするのは何某かを“持っている”と錯覚していたからだった。放してしまえば恐れる必要はない。
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森とともに暮らした筆者の生き方を書いた本。素直に共感できた。ちょっと違うかもしれないけど、タオと同じことをいっているな〜、と感じた。
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森の生活者ソローの叡智。「森の生活」「市民の反抗」などの著作で有名なアメリカの作家ヘンリー・デイヴィッド・ソローの言葉を集めた箴言集。
ソローは150年以上前に生きた人ですが、彼の言葉は現代においても十分通用するものです。人間の本質は昔も今もあまり変わらないのかも。気に入った言葉。
「孤独は最もつきあいやすい友達である。それなのに孤独はたいてい嫌われる。自分の孤独に手を差し伸べよう」
「本当に伝える必要があるかどうかを考えれば、ほとんどの情報は不要だ」
「みんなという言葉に惑わされてはならない。みんなはどこにも存在しないし、みんなは決して何もしてくれない」
「理解できない相手を常識はずれと思うのは、自分が愚かだからだ」
「生きるのに本当に必要な食べ物は、無理せずとも手に入る。しかし、必要以上を求めると飢えに苦しむ」
「予定通りに進まないかもしれない。でも正しい目標があればいい」
「手段や道具は真理を追究するためのものなのに、手段や道具ばかりに夢中になる社会はできあがってしまった」
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すごく読みやすくて好きな本です。
いっぱい共感できて・・・♪
あっ!こんな考え方もあるんだとか
スッと入ってきました。
肩の力が抜けていい意味で楽になりました。
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森の生活のエッセンスを取り出した本。エコでLOHASな感じがいい。現代の生活でも無理なく取り入れたいと感じる。
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難しい言葉はひとつもないけれど、さっと読んでしまうと、何を言わんとしているのか???。で、もう一度戻って読んで、「あっそういう意味か!」とやっとわかりました。
極論のように思ってしまうところもありますが、私の生活→あわただしく人にまみれて1日が終わり、ストレス発散とばかりに人と楽しい計画をたて、一年が終わるのって早いねぇなんて呑気に言って新年を迎える、この繰り返し。ダメです。怖いことです。
一人の時間(考える時間)の大切は痛いほど伝わりました。
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森で生活していたっていう昔のアメリカ人の、生き方指南本。
まず実践できないことが多すぎる。その言い訳も彼にとってはだめなんだろうけど。
あまり参考にならない。
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森の中で生活するほど極端な生き方はできそうにないが、簡素にしていれば自由で楽にしていられるのは何と無くわからんではない。
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とても為になる本でした、今まで私は多くの物を持つことが幸せだと考えていましたが、この本を読み考えが変わりました。
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森の哲学者、ソローの格言集。旅の本屋「のまど」さんで見つけました。「自分に必要な生活」とは何か、簡素で質の高い日々とは何か。それはつまり私の価値は何か、ということだと思う。心にひっかかっているのは、「野性」とは何か、ということ。本の中では「機械的な人間社会」の対語のように思える。自然対人間という枠組みのなかで、人間がコントロールできないもの。それは死や破壊の匂いを包含する。でも実は、本の中でも囁かれているように、人間も宇宙なのだ。