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読了(121020)。
ホラーを覚悟して読んだので、そういう「怪談的」な怖さはあまり感じなかった気がする。本物のオバケが出なきゃホラーじゃない、ということはないだろうけど。
ホラーらしい恐怖はなかったけれど、ぞわぞわする感じはあった。結局はオバケより、生きているヒトが怖いみたいだ。
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普段あまり読まないホラーものですが、柳広司さんの本だったので何となく借りてみました。
現代にアレンジされた怪談はとても読みやすく、電車ではすいすい読んでいました。
すっかり人ごとのつもりで、たまにはこういうのもいいなぁなんて思いながら…。
でも電車を降りてから周囲の空気が少し違う気がして、なぜか落ち着かない。
日の落ちた帰り道、思い出したらぞくりとしました。
こわいわぁ(^ ^;)。
雪おんな、ろくろ首、むじな、食人鬼、鏡と鐘、耳なし芳一、どれも面白い作品でした。
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-白と黒の、音のない世界。
降りしきる雪の中に一人佇む白装束の女。この世に存在するはずのない何者か-
なぜ彼女に目を惹きつけられたのか分からなかった。
パーティーで出会ったコンパニオンの白い顔に浮かび上がる過去の亡霊・・・
怪談をモチーフにした短編集。
雪女や耳なし方一など、そのつもりで読んでいるとうまい具合に裏切られる。淡々とした語り口から、じわじわと背筋が寒くなってくる感じ。
やはり一番怖いのは、人の心。
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小泉八雲の元のは、ちゃんと読んだことないんだな。
読みたくなりました。ニヤってしたのは、「耳なし芳一」
「雪おんな」男の方が、悪いんだっけ?
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日本初の帰化申請した八雲氏の怪談を柳さんアレンジした現代の怪談話
食人とろくろ首が怖かった
絶対的にオチがあるんでやっぱりおもしろい
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雪おんな、ろくろ首、耳なし芳一…。鮮やかな論理とその論理から溢れ滲み出す怪異。小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの「怪談」を、現代の物語として描き直した異色のミステリー。
さすがに柳広司の手によるだけあって、辻褄があった短編に仕上がっているとは思うけど、小泉八雲の「KWAIDAN」にあった怖さがないのが残念だった。換骨奪胎には違いないが、出来上がったのは「怪談」ではなくやはり「異色ミステリー」というのが正解かと。
(C)
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ラフカディオ・ハーンの怪談にちなんで創作された短編集。しょっぱなの「雪おんな」で、ぞくっときて、その後の「ろくろ首」「むじな」「食人鬼」「鏡と鐘」「耳なし芳一」とどれも粒より。強いて言うなら「鏡と鐘」が今いちだったけど。この著者はやっぱり、ストーリーテラーとして一流と思う。
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おもしろかった。
やはり柳さんは外れないなあ。
けど、ちょっと手にするのを躊躇したのは表紙の色合いが気持ち悪かったから。
まあ、「怪談」とゆー題名にはぴったりだったが。
なんだろう、緑と朱色ってなんかうぎゃーって感じ。
そして一番ぞぞっとしたのは「雪女」かな。
題名からして女性の方になにかあるのか、と思いつつよんでたので、
おおっ、そうくるかあっと。
人ほどオソロシイものはない。
あ、あと鏡、も。これも、そうくるかあって思った。
おもしろかったのは「耳なし芳一」
名前からしてそのまんまなとこが笑えた。
設定をそのまま現代にもってきてて、一番ハーンの怪談っぽい。
彼はなんとか逃げ切れた感じだけど、これでおわりじゃないよ、的な
終りがちょっと怖くておもしろい。
柳さんは、こーゆーリメイク的なものうまいよなー。
あーでも結城少佐もまた読みたいー。
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名作のリファイン。
「雪おんな」「ろくろ首」「むじな」「食人鬼」 「鏡と鐘」「耳なし芳一」とショートショートが続く。いずれもラストのキレが勝負の作品だが、さほどピリッとしないなぁ。ちょっと残念。個人的には鏡がいいなあ。
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ラフカディオ・ハーンの怪談をモチーフに書かれた現代の怪談。
そんなに怖くはないな・・・と思って読んでいたのだが、
「鐘と鏡」は部屋の温度が下がったような気がする作品だった。
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http://ameblo.jp/bambicapampino/entry-10422381651.html
柳広司、すきだな。一番はトーキョープリズン。
最初の1話、雪おんなはそのまま読んで、それからはたと気づいた。「これ、原作読んだほうがおもしろいんじゃん?」
著作権が失効したのか青空文庫にあったそれを読んで、結構発見もあった。例えば有名な「耳なし芳一」って、子供の頃読み聞かされたものとちょっと、印象違う?!
だって意外とドライなのよ、住職。今晩確実に幽霊に拉致されるであろう芳一にさらっと、「いずれにしても早晩、お前は殺される……ところで、今夜私はお前と一緒にいるわけにいかぬ。私はまた一つ法会をするように呼ばれている。が、行く前にお前の身体を護るために、その身体に経文を書いて行かなければなるまい』」えー、残って助けるんじゃなかったっけ、でも力及ばず的では???
しかもこの話は、耳がなくなったことで有名になった芳一を「めでたしめでたし」としてしめることはしない。「深切な医者の助けで、芳一の怪我はほどなく治った。この不思議な事件の話は諸方に広がり、たちまち芳一は有名になった。貴い人々が大勢赤間ヶ関に行って、芳一の吟誦を聞いた。そして芳一は多額の金員を贈り物に貰った――それで芳一は金持ちになった……しかしこの事件のあった時から、この男は耳無芳一という呼び名ばかりで知られていた。」・・・って、なんかこの、突き放したような残念感を演出。あらら。
ハーンってどんな人なんだろう?ちょっと調べると彼は、1890年にずっと憧れていた意中の?女性ジャーナリスト、エリザベス・ビスランドから、彼女の訪れた日本が清潔で美しく人々も文明社会に汚染されていない夢のような国だった・・と聞いて、急遽日本に行くことを決意したとwiki先生。しかも翌年には紹介を受けて結婚して子供までもうけるのだ。間隔を開けて3男1女に恵まれるんだから、まさに思い立ったが吉日と言うのかキューピッド伝説と言うのか。最後には日本に幻滅していたとも言われるハーン。怪我で隻眼になり、それ以降、写真には必ずうつむいたり目をつぶって写っていたハーン。・・・その怪異物語の生みの親であるハーン(小泉八雲)が、その見えない目で何を見ていたのか、それが一番「怪談」なんじゃなかろうか。
おっとそれで、肝心の柳広司の解釈ですが、これも振るっていてクール。下敷きにしているのにまったく新しい作品になっている。コンポーネントだけうまくかちあわせて別の音楽を奏でるような、そんなオーケストレーション。怪談としても柳節の乾いた言語感覚を楽しむにも、これはなかなか楽しい、御褒美読書。
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ラフカディオ・ハーンの『怪談』のオマージュ作品6編からなる短編集。
どれもミステリー仕立ての怪談で舞台は現代なので
リアルに感じられて怖かったです。
「ろくろ首」は最後の2行にゾッとしました。
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ラフカディオ・ハーンの怪談に触発して書かれたらしいが、著者のものとしては今一。舞台を現代に移し、内容もオリジナルとは少し違う。舞台を現代に移しているからか、あまり怖さを感じない。
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季節的にはちょうどよかったようで。小泉八雲の「怪談」を現代風にしたもの。ミステリーなので、怪奇現象というより、人の怖さが強調された感じ。人間の心の疾しさが時に何でもないものを怖いものに見せてしまうということ、そして、本当に怖いのは生きている人間だということ。一番シンプルで怖かったのは「むじな」か。
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普通におもしろかった。
ホラーかと思ったけどミステリ系。
最後の方はなんとなくオチが読めちゃったから残念。
食人鬼が一番ぞっとしたかな