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バトラー
2016/05/08 10:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:桜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
孤児だった主人公。
亡くなる前に大金持ちの祖父と再開でき、バトラー付きのマンションを貰い受け・・。
そのバトラーとの話が主題作。
その他にもいくつか入っていますが、どれもたっぷりと楽しめます。
潤いは大切ですね。
2007/07/06 16:58
10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hamushi - この投稿者のレビュー一覧を見る
本のタイトルになっている「お望みのままに」は、孤児だった要(かなめ)と、彼が相続したマンションでの暮らしを世話する執事の日高との関係を描いたお話。
この執事さんは、恐ろしいほどの美形エリートで、高校生の要ならずとも、「なぜあなたが執事に?」と聞きたくなるような人物なのですが、本人も説明するように、能力や社会的成功と精神面の成長のバランスがひどく悪かった人だったようで、そういう人格的欠落を自覚しているだけに、要のように健やかに人を愛することのできる相手に心引かれてやまないのだろうと想像します。要と日高がお互いにかけがえのない相手であると思う気持を伝え合う過程に、この作者さんらしい慈しみや切なさがあふれていて、疲弊した夜更けなどに読み返したくなるようなお話です。
ただ、作中で二人の関係に横やりをいれてくる親戚夫婦のその後の動向が分からないことが気になり、読後感が若干落ち着きません。夫のほうは要を、妻のほうは日高をゲットしようとたくらんで、姑息な手口で絡んでこようとするのですが、お話のなかでは二人をはっきりと撃退するところまで描かれていないのです。とくに妻のほうは、要の相続した億ションごと執事の日高を横取りするために手段を選ばないことを匂わせているので、放置しておくと何かあくどいことを仕掛けてきそうで気がかりです。できればそこのところまでケリをつけて、要を安心させてほしかったです。
「三人目のシーズン」と「イミテーション・ラヴァーズ」でも、感情面で欠落のある青年が、情愛豊かな相手と結ばれるまでの紆余曲折が描かれています。このパターンのお話は、乾ききった荒れ地の如き都会が慈雨で潤って沃土になるような心地よさがあるので好きです。本が一冊まるごとワンパターンだろうと全く気になりません。潤いたいという気持すら失うまえに、必要な潤いを補給することは、とても大切だと思います。日々の補給のためにも、できれば電話帳ぐらい分厚く、そういうお話ばっかりを集めてほしいぐらいです。
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