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中島敦短編集。「高校の教科書で『山月記』に出会って以来漢文アレルギーで……」という人にもきっとお勧め。『李陵』が頭ひとつ出た良作ながら、他の作品もなかなか。
岩波文庫なので、注も(過剰なほどに)親切。
難解な字が多すぎるせいで青空文庫に向かない作家なのが残念。
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中島敦、すごく好き。
なんともいえず青臭い事を言って書いているところがすごく好き。共感できる、といえばあつかましいけどまさにそうじゃないのかな。
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全集も面白い。中国故事とかパラオ寓話とか、モチーフが幅広くて傾向が不明だけどどれもパンチある。短くて、文章が綺麗で読みやすい。
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高校生のときに出会って以来、何十回読んだか知れない。「弟子」の子路のかがやき、「悟浄嘆異」の悟空のきらめき、「悟浄出世」「山月記」「李陵」の懊悩。すべての作品に流れる善美への清しいあこがれ。わたしの価値観の土台ともいえる一冊。
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頭の良さを感じさせる文章。
軽快なのに洗練されてる。
とりわけ、表題の「山月記」や
西遊記をモチーフにした「悟浄歎異」は秀逸。
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歴史ものです。
歴史は常に赤点だった私も楽しめる、そんなお話。
漢字多いけどねw
中国の人は偉大だなぁ。
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残念ながら若くして亡くなってしまったので作品数は少ないですが、凄く好きな作家さんです。
描写、語感が澄んでいて素敵。
話は人間の弱さと強さを描いて教訓に満ちている。
西遊記の悟浄をメインとした話を書かれているんですが、是非続きも書いて欲しかった。
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教科書で山月記読んで、他の作品も気になってから図書館で借りた本。漢文調でとっつきにくかイメージやけど、人間の悲しさがよう伝わってくるん。
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【NDC-B913.6】(421p ; 15cm)
1909年生〜1948年没。漢学に秀でた作家の作品。
気に入っているのは、高等学校教科書にも掲載されている「山月記」。これは唐・李景亮撰「人虎伝」に材をとる。
「山月記」は芸術家の宿命論的な作品とも、青年期の自我との争いの作品とも読める作品であるように思う。
強く心に残る一冊。
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表題の「山月記」は、近代日本文学の最高傑作。創作を志す全ての人に、あるいは思春期に、自らの存在を自問し、足掻いて煮詰まっている根暗な若人に、必読推奨。
悟浄出世と山月記の一節が、心にグサグサと刺さる筈だ。
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なんでそんなに早く死んじゃったんだよー!と思わず叫びたくなるような、中島敦モノです。漢文調の言葉運びや物語は無駄が無く、かつ静謐な美しさを醸し出しています。声を出して読むとテンポが良くとても気持ち良いです。高校の時本読みに当てられて凄く嬉しかった思い出が…
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格調高い文章ってまさにこのこと。
言葉と言葉の狭間に品格すらも漂っています。
美しい言葉もさることながら、中島敦の人生観に深い感銘を受けてしまいます。
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中島敦の文章は、漢文の読み下し文みたいに硬いし知らない言葉ばっかりだし、物語に入り込むまでが時間がかかる…けど、読み進んでいくと、そんな硬い文章がリズム良く読めていく瞬間があって、そこが好き。
山月記、弟子、文字禍とかが好きです。
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物語自体は超現実的なんだけど、根底にあるテーマはリアリズムにみちてます。そんな意味でカフカ的物悲しさを覚えた。。。結構好きですわー
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一度は国語の教科書で読んでいるはず『山月記』。
中島敦の眼による世界や考察は、どんなに読み返しても飽きることがありません。