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父所有の『剣客商売』シリーズを密かに拝借していた子供時代、秋山父子の魅力と共に惹きつけられたのが美味しそうな食事の描写でした。
この随筆も読んでいるだけでお腹が空いてくるのですが、それと同時に日本の景色や情緒が失われていくことへの悲しみもしみじみと綴られています。
池波先生が今の日本を見たらどうお思いになるでしょうか…
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2012.7.9 推薦者:なこちー(http://ayatsumugi.blog52.fc2.com/blog-entry-160.html)
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初、池波正太郎かな?w しみじみよい♪食べ物の食べ方や好みで、人ってわかりますよねー。「マティーニ・オン・ザ・ロック」もお好きらしく、親近感が沸くw
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簡潔な文章だが、情景がありありと浮かぶ。食通と言われる池波正太郎の足跡を辿ってみたいと思わせる一冊。
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池波さんって、本当に食べる事が大好きだったんだなァ。
出てくる料理に時代を感じます。
池波さんのご贔屓のお店って今もやっているのでしょうか。一度食べてみたいです。
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食べることが好きな人なら読むべし!古き良き日本のグルメを感じることが出来、今の食文化を改めて考え直すきっかけになる一冊。
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男なら池波正太郎を粋に読んで、粋に生きたい。厳選3冊。 - Rocketboy Digital http://rocketboy-miya.hatenablog.com/entry/2013/07/04/105204
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いろんな作家のエッセイを読む中で、
意外と気に入っているのが歴史作家物。
そこに描かれている場所や時代に、
幅と深みがあるのが興味深い。
たとえば司馬遼太郎さんのエッセイは、
ときに時間をぐんと遡るかと思えば、
ときに取材で訪れた世界各国のことを記したり、
読んでいて様々な情景が浮かんできます。
池波正太郎さんの「食卓の情景」は、
まさにそんな古今東西の食について
多彩な視点で描かれたエッセイ。
昭和48年創刊のこの古い一冊を
今さらながら読んだのは、
たまたま知人の事務所の本棚にあったから。
食にまつわる仕事をしている人だけに、
そこに並んでいる本は食が中心。
個人的な興味にストライクな書籍ばかりで、
その中からお借りしたのがこの一冊でした。
池波正太郎さんのことを
それほど知らなかったのですが、
この方、戦前は株屋で働き、
戦中は横浜や鳥取で軍務につき、
戦後は劇作家として活躍した後、
小説家として風靡したとのこと。
そんな子ども時代のことから、
作家として各地を取材で巡ったときの食、
さらには自身の小説の中で描いたシーンや
それを描くことになったきっかけなどについて
回想しながらコラムは進んでいきます。
劇作家だった時代には京都や大阪でも
様々な演目をこなしていたようで、
そこに登場する料理屋の中には
今なお営業している店がいくつもあって、
それはそれでまた感慨深い。
たとえば道頓堀の「大黒」のかやくごはんは、
雑誌などでもよく取り上げられる名店。
久しぶりに訪れたくなりました。
後書きにも記されているように、
こういう本って何度読んでも楽しめます。
そのときそのときの自身の環境によって、
共感を覚える点が異なるし、
読み過ごしていたことに
あらためて気付いたりもします。
手元にあるこの文庫は借り物なので、
近日中に返却することになりますが、
買って本棚に並べておくのも悪くないなと
つくづく感じる、味わい深い一冊でした。
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夜に、1章から3章ほどを読むと、とても幸せな、小気味のいい気持ちで一日を終わらせられます。
しかし奥さんはきわめて大変そうだな…。
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男の作法よりリファレンス。作法より情景な訳で、こちらの方が「折りの中で、まだ濡れ濡れしているねぇ」である。
家族の料理、一人の嗜み、それから友との旅情。結局、人生って誰とテーブルを囲んだか、なんだよなーと念押しされる。
何を食べたかでは無い、どう食べたかでもない、まして何処で何時食べたかでもない。なぜ美味かったかに尽きる。試みに「今日、義父が釣った鯛の刺身を食べた。」に池翁ジェネレーターを噛ませてみる。
ー頬の渇きを感じながら帰宅すると、まず一声に義父の釣果を知らされる。加太の海を思い出せば、単調な暗い海に煌めく手応えを思い出さずには居られない。一日と置かずに卓に上がるこの鯛は、その香りでさえ冷たい海との格闘を彷彿させずには置かないのであった。ー
やり過ぎか。
ごく私的な池上ウォーカーを作成しましたので、今後一つずつ訪問します。
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今では数多く出版されている池波正太郎氏の食に対するエッセイですが、昭和47、48年に週刊朝日に連載されたこの「食卓の情景」が氏の食を通じて人生、時代を語る嚆矢です。
昭和の初期、戦前、戦中、そして戦後を池波氏の生活の中から、一文一文が光彩を放ち心に響く。
この一冊は、時代を超越し何度も何度も読み返してしまう。
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池波正太郎の食に関するエッセイ集。食への執念と、食への愛を十分すぎるほど堪能できる。
特に、戦後間もない頃に育った氏の食べた洋食の話がたまらない。担任の先生が両親と分かれた氏を元気づけようとして食べさせてくれたカレーライスの感動。それにまつわる背景も含めて、じっくり読んでしまう。
鮨に対する思いもすごく強くて、江戸のちゃきっとした文化を筆に乗せて書いているのが印象的。昭和四十七年。まだ自分が生まれていない時に書かれたこのエッセイ。食についてぐっと考えさせてくれる。美味しいものを、思いっきり堪能すること。一生は一回しかないのだからこそ、その食もまた一期一会と心得るべし。
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僕は歴史小説を読まないが、御大の作品はこの手の食エッセイしか知らない。が、読む度に御大は食に関するエッセイストとして一流であることを感じる。
そう思うのは、御大の語り口が、「食を語る」のではなく、「何かを食という存在を通じて語る」いうスタイルであるからだ。過ぎ去りし日本の様子や、戦時中の思い出、今は亡き友人の姿など様々なものがここでは描かれる。当時の日本の文化を後生の人が知るときに、一級の文献的価値がここにはあると思う。
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初・池波正太郎。
食エッセイ好きとしては大御所のを読んでおかないと。と思って読む。
食べ物についてはさることながら、物書きとしての池波正太郎の姿が垣間見れて楽しい。
短編小説と長編小説の書き方の違いが勉強になった。
他、
少年時代の話もあれば、奥さん、老年を迎えた母親とのやりとりも微笑ましい。
大御所の生活を垣間見た気分になった。
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池波正太郎と言えば、お堅い時代小説化のイメージを勝手に抱いていたが、意外とオチャメな人だったんだなー。
今後、この人の小説を読むときの感じ方も、変わるような気がします。
作者のお母さんと曾祖母のエピソードが好き。