お気に入りの一冊です
2005/11/23 21:41
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はな - この投稿者のレビュー一覧を見る
遊郭〔花降楼シリーズ〕ものの中で私は一番好きな作品です。
一途な忍がとても可愛らしく、この恋を応援してしまいたくなりました。何度読んでも、飽きない一冊だと思いました。
樹要さんのイラストもとても良く合っていて、忍の可愛らしさが倍増です。買って損はないと思います。
読了して、「もしかしたら忍は、色事の経験豊富なタイプの男性に取って理想的な“伴侶”とも解釈出来るのでは...!?」と思いしました。
2017/10/30 14:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:楓 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を読了して、「もしかしたら忍は、色事の経験豊富なタイプの男性に取って、理想的な“伴侶”とも解釈出来るのでは...!?」と思いしました。
その理由は、下記の通りです。
・自分に対して、一途に慕っていれているから...。
・蘇武家の家政婦から家事を教えて貰いながら、例えば手作りお弁当を作ったり...式に、家庭的な面も持っているから...。
・閨でどの様な要望を告げても、常に素直に応じて,その要望を懸命に取り組もうとするから...。
・出会った時点から閨を共にする度に、ドンドン自分好みに性的に開花させているから...。
・自分に対して甘言を始め,様々な手練手管を駆使して、己自身の欲望を成し遂げようとする利己的なタイプとは真逆だから...。
・素直で従順な気性な上に,儚げなので、ずっと護って上げたいと思う保護欲を掻き立てられるから...。
端的に申せば、忍は、「昼間は貞淑な“妻”、閨では...」の表現がピッタリな“魅惑的な二面性”を有している様に感じました。
ですから、「他者からは羨望の眼差しを向けられる様な大金持ちの御曹司で有っても,家庭環境には全く恵まれず...の蘇武貴晃に取っては、更に、忍に出会う前には人肌が恋しいから...の理由で一夜限りの...を散々繰り返していたからこそ、忍の上記の様な二面性,温かい人柄,魅力等に嵌まり、真剣に忍を愛する様になったのでは...!?」との印象を受けました。
だからこそ、次第に忍に対する独占欲が募ってゆき、忍を身請けする決心をするに至った様に思いました。
又、この様な表現はちょっと語弊があるかも知れませんが、紫式部の『源氏物語』で申せば、光源氏が若紫を手塩にかけて育成して紫の上にした様に、蘇武貴晃も忍を自分好みに育成してゆきます歓び,面白さ,醍醐味等も堪能してゆきます様に見受けられました。
それと、「蘇武貴晃が色事に対して経験豊富な人物だからこそ、遊廓に登楼する客達の多くが見過ごしてきた忍の人柄の良さ,魅力等を感受出来たのでは...!?」とも思いしました。
何れにしても、忍が、紆余曲折の末に蘇武貴晃に身請けされて、彼と一緒に穏やかで幸せな日々を過ごせる様になって、本当に良かったですね。
それから、蜻蛉&綺蝶コンビが大好きな私としては、本編の中でこの二人が登場する場面があります事が、とても嬉しく思いました。
それと、椿との色々な面での対比も、興味深く感じました。
以上の様な次第で、忍の一途さが心に滲み入る本書も、購入,読了して大正解でしたね。
P.S
末尾には、『愛で痴れる蜜 の劣情』とのタイトルにて、全快した忍が蘇武に連れられて花降楼に一度舞い戻り,身請けを祝う宴を終えて去った晩に蜻蛉の部屋に訪れる綺蝶と蜻蛉とのやり取りを紹介する短編も掲載されております。
蘇武を花降楼に紹介した,蜻蛉の上客である都丸を嫌いな客と言う綺蝶の心情からは、綺蝶の蜻蛉に対する想いが強く感じられますね。
更に、綺蝶が都丸を嫌う理由は“同族嫌悪”なのでは...と推察する蜻蛉は、綺蝶に対する恋慕の念が土台になっておりますからこそ、彼と類似した気質を有する都丸の相手を勤めるのは、他の客より楽に感じられている事を、自覚していない様に見受けられました。
それ故に、上記の様な二人の有り様に対して、思わず二マニマしてしまいました。
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投稿者:絵本作家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
不憫な生い立ちの忍が幸せになれて良かった!
御曹司の蘇武も最初はちょっと冷めていたけれど、だんだん一途な忍にハマって行きましたね。原さんも問題ある人でしたが、なんだかんだ忍が好きだったんでしょうね。やり方は問題ありましたが…。
他に綺蝶と蜻蛉のショートが掲載されてます。こちらはまだ仲違いしていたころのお話です。
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主人公が健気でかわいいです。
ストーリーはなんとなく予想がつくんだけどじれったくてもどかしく感情移入してしまいます。
あと、綺蝶と蜻蛉の番外編も甘くてカワイイですv
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感動しましたねぇ。
BLで感動ってのもどうかと思うのですが忍ちゃんの健気な姿にぐっときました。
幸せになれてよかったね、とただそればかりです。
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大 好 き !
花降楼シリーズの3冊目。私はこの話が1番好きです!
なかなか売れない忍のお話
BL小説って事を忘れてただの純愛小説を読んでる気分でした(笑)
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攻がちょっと清純そうな癖して、
案外Sっぽいのが気になりましたね。
この顔でか…!みたいな。
受もちょっと弱い感じで。
ツンデレがどうしても好きなので、
こういう子はちょっと;という感じです。
受が不憫な子だなとは思いました。
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【御曹司×遊郭】
個人的に遊郭モノは苦手です。
何故なら受けが不特定多数の人と寝るから。
好きな人にバレても仕事だから寝なきゃいけないんですよ?
かわいそうでかわいそうで…。
で、何が言いたいかと言うと、
「そんな私でも最後まで読むことが出来ました♪」ってこと(笑)
ベタベタの王道ストーリーですが面白かったです。
※あらすじ
捨て子だった忍は、男の遊廓・花降楼の楼主に拾われ、色子として働くようになるが、おとなしい顔立ちと性格のため、客がつかず、いつも肩身の狭い思いをしていた。そんなある日、名家の御曹司で花街の憧れの的・蘇武貴晃とふとしたことから知り合い、一夜をともにしてしまう。二度と会うこともないと諦める忍だが、彼はその後も忍の許へ通うようになった。贅沢な贈り物をされ、濃密な愛撫に溶かされるうち、次第に彼に惹かれていくが…!?綺蝶&蜻蛉の番外編を収めた花降楼シリーズ第三弾!
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[名家御曹司×娼妓]
激甘攻め×超健気受け
ドラマCDを聴いて、
凄く感動したので、原作を読もうと思い、
購入した一冊。
BL小説はこれが始めての購入でした。
男同士であるとかそんな事はどうでもいいくらい素晴らしい作品です。
こういう表現が好きなのかもしれない。
忍は完全に女です。
自分に自信がなく、蘇武にどうして好かれていつのかも分かっていない。
凄く可愛いです。
そして蘇武は超イイ人
現実にはこんな人はいないけど、素晴らしいです。
世界観もいいし。
文句ないです。
ここまで感動する作品ってほかにあるんだろうか。。。
また素晴らしい作品に出会いたい。
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☆あらすじ☆
捨て子だった忍は、男の遊廓・花降楼の楼主に拾われ、
色子として働くようになるが、おとなしい顔立ちと性格のため、
客がつかず、いつも肩身の狭い思いをしていた。
そんなある日、名家の御曹司で花街の憧れの的・蘇武貴晃と
ふとしたことから知り合い、一夜をともにしてしまう。
二度と逢うこともないと諦める忍だが、彼はその後も忍の許へ通うようになった。
贅沢な贈り物をされ、濃密な愛撫に溶かされるうち、次第に彼に惹かれていくが…!?
綺蝶&蜻蛉の番外編を収めた花降楼シリーズ第三弾。
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花降楼シリーズでは一番好きです。忍の控えめさといじらしさが可愛らしくて切ない。蘇武の見せた執着にも心動かされました。蘇武が身請けを申し出るシーンがよかったです。
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花降楼シリーズ3 「よるのとばり、はかなきやわはだ」
名家御曹司・蘇武×忍
容姿、性格共におとなしいが為、客がつかない忍。
ふとしたことで知り合った蘇武は、忍の許へ通ってくれる。
“おくゆかしい”子、なんかいいです。
もれなく、健気ってのも付いてますし。
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<花降楼シリーズ>
『君も知らない邪恋の果てに』
『愛で痴れる夜の純情』
⇒『夜の帳、儚き柔肌』
『婀娜めく華、手折られる罪』
『華園を遠く離れて』
『媚笑の閨に侍る夜』
『白き褥の淫らな純愛』
『愛しき爪の綾なす濡れごと』
『臈たし甘き蜜の形代』
『恋煩う夜降ちの手遊び』
<CD保有 フィフスアベニュー>
忍 CV:岸尾大輔
蘇武貴晃 CV:森川智之
蜻蛉 CV:緑川 光
綺蝶 CV:平川大輔
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あえてここをチョイスします。
遊郭を舞台にした花降楼3弾目。
2作目を押したりもしてますが、なんだかんだ一番の好みはこの二人です。
遊郭好きとしては設定に物足りない部分もありますが、この話は作者の方も言っている通りファンタジーだと思っているので、とても楽しく読んでます。
キャラクターや時空列がちゃんと練られていて背景が見えるのがいい!
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華やかな花降楼の中で、今回は控えめな性格の子が主人公。
おとなしい顔立ちと性格のため忍は前に出ることなく、客がつかず、いつも肩身の狭い思いをしていた。
そんなある日、名家の御曹司で花街の憧れの的・蘇武貴晃と知り合い、一夜をともにしてしまう。
二度と逢うこともないと思っていた忍であったが、彼はその後も忍の許へ通うようになって……
という話でした。
華やかな世界の中で、少し地味な子の話。
御職を争うような子たちの話がほとんどだったので、これはちょっと新しい感じがしました。
そんなに綺麗な子たちばっかりの中にいたら、萎縮してしまう気持ちはすごくわかるので、今まで華やかさばっかりだった花降楼の世界がちょっとだけ身近になったような気がします。
それとおまけで、綺蝶と蜻蛉の話も入ってました。
でもまぁ、無理に入れなくてもいいかなー……という気がしなくもないです。
せっかくハッピーエンドで終わったんだから、二人でいちゃいちゃしてるところの方が見たかったか、というのが個人的な感想です。
まぁ、あくまでも主観なので、気になさらずに。
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超健気受。
地味でぱっとしなくてお茶挽きばっかりだけど、仕事に一生懸命な受、忍。
このぱっとしなくて人気のない忍を、花街きっての遊び人と評判の攻、蘇武の若様が見初めるという話。
もうね、忍…どんだけ健気。
別に蘇武じゃなくても、こんないじらしくて健気だったら、可愛いと
思うでしょう。
おまけに食い扶持稼げないから、おまんまも食いっぱぐれてて、
お約束のように結核にかかってしまったりと、ありがち展開満載。
ですが、そのありがち展開が想像以上に面白く、なによりももう
忍の健気さだけでお腹いっぱい………。