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電子書籍
冬は必ず春となる。 必ず、春となるのだ。 宮本輝の人間賛歌が、心を包みこむ。 そして、生命を包み返していく歓喜が広がる。
2023/04/05 10:45
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ポルトガルのロカ岬はヨーロッパ最西端の地なのですが、そこに<ここに地終わり 海始まる>という碑文が刻まれていて、私はこの文章になぜか烈しく心を揺すられました。どうしてなのか、私にはよくわかりません」(「あとがき」より)
結核病棟で18年の時を過ごした志穂子は、社会復帰を果たそうとしている。
梶井克哉からの絵葉書がきっかけだったのだ。
「私、梶井さんの気まぐれだったにしても、あの絵葉書で元気が出たんです。それ、ただの元気じゃありませんもの。病気がなおるっていう、もうあきらめかけてたことがおこるほどの元気だったんです」
「きっと、それまで自覚したこともない、私のなかの、不幸とか無気力を乗り超えられるエネルギーそのものが、歓喜したんだと思います。無自覚な部分での歓喜だから、私には、その歓喜の質がわからなかったんです」
梶井との出会いをきっかけに、24歳にしてはじめて家族以外の人間関係の渦の中に放り込まれていく志穂子。
「幸福という料理は、不幸という俎板の上で調理されるものなのだと、私はいつも思っています」(「あとがき」より)
冬は必ず春となる。
必ず、春となるのだ。
宮本輝の人間賛歌が、心を包みこむ。
そして、生命を包み返していく歓喜が広がる。
紙の本
冬は必ず春となる。 必ず、春となるのだ。 宮本輝の人間賛歌が、心を包みこむ。 そして、生命を包み返していく歓喜が広がる。
2023/03/10 09:40
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ポルトガルのロカ岬はヨーロッパ最西端の地なのですが、そこに<ここに地終わり 海始まる>という碑文が刻まれていて、私はこの文章になぜか烈しく心を揺すられました。どうしてなのか、私にはよくわかりません」(「あとがき」より)
結核病棟で18年の時を過ごした志穂子は、社会復帰を果たそうとしている。
梶井克哉からの絵葉書がきっかけだったのだ。
「私、梶井さんの気まぐれだったにしても、あの絵葉書で元気が出たんです。それ、ただの元気じゃありませんもの。病気がなおるっていう、もうあきらめかけてたことがおこるほどの元気だったんです」
「きっと、それまで自覚したこともない、私のなかの、不幸とか無気力を乗り超えられるエネルギーそのものが、歓喜したんだと思います。無自覚な部分での歓喜だから、私には、その歓喜の質がわからなかったんです」
梶井との出会いをきっかけに、24歳にしてはじめて家族以外の人間関係の渦の中に放り込まれていく志穂子。
「幸福という料理は、不幸という俎板の上で調理されるものなのだと、私はいつも思っています」(「あとがき」より)
冬は必ず春となる。
必ず、春となるのだ。
宮本輝の人間賛歌が、心を包みこむ。
そして、生命を包み返していく歓喜が広がる。
紙の本
ここに地終わり海始まる
2017/03/27 22:07
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投稿者:kikiryu - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一章、一枚の絵ハガキが長年患っていた病を奇跡的に回復し、自宅に戻る
第二章、絵葉書を送った男、どうやら送る相手を間違えた。
読者はここでこのドラマの行く末をあれこれ考える。
小説の種はいろいろなところに潜んでいるなー作家のすごさを改めて感じる。
私の思い描いた結末にはならなかった。
ここで何かが終わり、何かが始まろうとしている。
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