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『人は知らないものにぶつかった時、まず何をするか?
検索するんだよ』
その通り。なんて便利な世の中。今じゃ検索なんて日常。
でも、なんか気軽に検索するのが怖くなっちゃった!だってあり得なくない話だもの。
井坂好太郎みたいな濃いキャラ好きだなぁ〜
それにしても奥さん強すぎ!!
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魔王ほどストレートなメッセージは無いが、文句無しに面白い。
ある種のSFらしさもあり、世界観だけでも読ませるし、登場人物も特徴的で、台詞回しはさすがの伊坂幸太郎。
しかし、概ねシステムのせいにされていたけれど、何もかも奥さんの仕業だったりしてね(笑)
最後の方ではいかにも良妻のようであったけれど、振り返るとそういうものでもない。
作者は絶対に意図的に印象操作している。
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文庫化にあたって「事件」の真相を大幅に変えたと
あとがきにあったので、単行本も立ち読みしましたが、
個人的には変えない方がよかったのでは……
と思いました。
文庫版はごちゃごちゃしてて分かりにくかったです。
あくまで個人的な意見ですけど
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たぶん、伊坂史上最長の分量を誇る作品。
だけども、(いい意味で)そんな重さは感じさせない。
彼ならではのテンポの良い展開は健在で、特にこの『モダンタイムス』ではコミック雑誌を読んでいるようなイメージがした。
インターネットに依存しすぎた近未来への警鐘とも言える作品だけど、難しいことは考えずにケラケラと笑いながら読むのが良い。
でも、時折、今のネット世界の危険性を的確に衝いていてはっとさせられる部分もあった。
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勧善懲悪の話ではないので、あー、スッキリした(^-^)的な感想はありません。そういう意味では、リアリティに溢れてるのかも。
今生きてる世界には100%の悪や諸悪の根元はないものね。
それこそ【そういうことになっている】といか言いようがないのかもしれない。
会話のテンポや皮肉な物言いは、すきです。ただ、やっぱり拷問描写は呼吸困難になりそうでした。
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結局主人公の奥さんが何者かは不明なまま。強すぎかつ怖すぎ。
世の中はそうなっているのだ。
10/20,21 の札幌往復の飛行機の中で一気に読んだ。
10/14 17:00 Amazonから予約品が届く
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面白かった~
やっぱり伊坂作品好きだわ。
私の苦手なシーンもあるんだけど、そんな緊迫したときでさえ、フフって笑えてしまう登場人物たちの言葉のやり取りとかが、力を抜いてくれる。
ありそうな話だなぁって怖くなる。
今でさえデータが盗まれたり、個人情報だって簡単に見られてしまう世の中だもの。
政治家さんだって信用できないし、世界規模でおかしくなっているし、人の心もなにもかもが・・
スケールの大きな、考えさせられる作品だと思いました。
そして、登場人物それぞれがとても魅力的なのも、伊坂作品の好きなところ。
でも、本当に面白かったわ~
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伊坂幸太郎らしい作品だな、という印象。あとがきでも触れられていたが、『ゴールデンスランバー」と双対をなす作品だと思う。結末には同じものをかんじる。
複線を回収しながら次々と展開していく物語。作者の考えがストレートに伝わる気がした。
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このラスト、たぶん不満を感じる人もいるのでは。でも僕はこれはこれでアリなのだと思いました。最後の主人公のセリフも良かったし、伊坂さんらしい傑作だと思います。
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巻末の著者あとがきおよび酒井の解説は、本作の成立の経緯や内容について詳しく述べているのだが、正直なところ、真価がどこらへんにあるのか、僕にはちょっとわからなかった。
心覚えとして書きとめておくならば、、「システム」についての議論は、村上の「ノルウェイの森」でのワタナベと先輩カップルの会話を想起させる。
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たまにこんな風に小説を読んでいて、自分に誂えられているんじゃないかって勘違いをしちゃうようなことがある。
没頭して、勢いで読んでしまった。近未来に連れ去られたはずなのに、どうしようもなく、今を考えさせられる。
この夏あたりから、機能化について考えてんの。
効率化だったり、細分化だったり、マニュアル化とも呼ばれるそれ。
音声ガイダンスに従った電話は良い例。千原兄弟のコント。
それに結びつけたものは、コロニーの意志。
したらば、こんな物語になるのだなと思って。
スパイスは暴力と夫婦愛、それから幻魔大戦と超能力。
作中に挿入された小説も、読みにくくて結構好かった。
潜水した後、きちんと浮上して帰ってこれるような終わり方、読後感もすき。とりあえず『魔王』を読み直そう。評価を再考せねば。
誰かひとりいれば、それでいい。
そんな境地に達することができたらと思わずにいられない。
*文庫化に際して、本筋には関わらない加筆修正があったことを書き添えておきます。
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自分にとっては、これぞ伊坂作品といった感じ。
現在を描写してるようで、戒められる。
こう書くとMっぽいが、中でも「細分化され良心を失う」という指摘は、痛い。
でも、ホント面白かったです。
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魔王でしっくりきていなかったものが、本作でかなりすっきりする。合間の会話のやり取りが絶妙。
妻のキャラも最高。
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『魔王』から50年後の世界の話。『魔王』は不気味な雰囲気で、曖昧なラストだったりしたけど、その「よくわからない感じ」に引き込まれた。今回の『モダンタイムス』は、『魔王』の時代にはまだ見えていなかったものが具体化されたような作品。ドS?な主人公の妻や拷問男、胡散臭い小説家らクセのあるキャラクターたちの、メッセージ性たっぷりなセリフで展開される。
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友人作家の助言をもとに悲惨な事件の真相に迫るシステムエンジニアの渡辺。この世界はシステムに覆われている!?
著者が同時並行で執筆した『ゴールデンスランバー』と対比させられる本作にも“らしさ”は健在。緊張感の高まる場面にあっけなさも含ませたギャップと、主人公の妻に見られる言動の面白さとキャラクター性。
人は「真相」を知りたいと思うけど、そのことを利用されて翻弄される。そこで試されるのは、“勇気”…