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僕とおじいちゃんと魔法の塔 1 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー140件

みんなの評価4.1

評価内訳

135 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

子どものころに出会いたかった――『僕とおじいちゃんと魔法の塔』

2010/03/15 13:25

14人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

あ、ツボに入った…。

ハジメマシテの作家さん。『妖怪アパート』シリーズのレビューを見かけるたびに気になっていた。でも、わたしの苦手なモチーフが登場すると聞いて『妖怪アパート』シリーズには手を出せずにいた。そんな折にたまたま書店で見かけた本書。薄いしちょっと読んでみようかなぁ、と軽い気持ちで手を伸ばしてみた。


物語の主人公は小学校六年生の龍神(たつみ)という男の子。龍神の家はまじめなお父さんと優しいお母さん、そしてよく出来た弟と妹の5人家族。家族はとっても仲良しで、もしも「理想の家族標本」があったら検体にしたいと一番に声がかかりそうな「すばらしい」一家だ。だけど龍神はこの家族の中でなんともいえないもどかしさを感じている。自分の居場所がなく、自分が自分でいられない感じ。


そんな龍神の心の葛藤は最初の一ページに挙げられる。―――
「いい子」ってなんだ? どういう子?
よく勉強する子? 友達と仲良くする子? 嘘をつかない子?

お父さんやお母さんにとっては、「自分たちの言うことをよくきくこ」が「いい子」だ。

じぁあ、言うことをきかない子は―――「悪い子」なのだろうか……?




ある日龍神は偶然見つけた塔に足を踏み入れる。そこは昔、龍神のお祖父ちゃんが住んでいた建物で、恐る恐る足を踏み入れた龍神の前に、死んだはずのお祖父ちゃんが現れるところから龍神は自分を見つけ成長していくことになる。

はっきりいってこのお祖父ちゃんはいわゆる「幽霊」で、内容としてはファンタジーになるのかなぁ。ファンタジーなんて、わたしがもっとも苦手とするジャンルなのだけれど…これがもう、不思議や不思議なんでもかんでもすーっと入ってくる。

だってこのお祖父さん、とっても素敵なんだもの。何が素敵かというと…言葉で説明するのはちょっと自信がないので替わりに彼の台詞を少し引用する。

―――「大人の世界もガキの世界も、人は人であるということだ。そのあり方、その関わり方も同じなのだ。大人の、ガキどもに対する最大の間違いは、この点を理解していないことにある。大人どもの中に『子どもは天使』とほざく連中がいる限り、大人とどもの間の溝は、永遠に埋まらんだろうよ」


―――「この世で最も性質の悪い人種とは『善人』なのよ」


こんなお祖父ちゃんと接しているうちに、父親と母親の理想とする子どもを無意識のうちに演じていた龍神の心に変化が生じ始める。彼は「理想の家族」像の中では収まりきらなくなった自己を見つけ、そこからまた彼の心のは大きくうごめく。

この物語は読む人の立場によって与える印象が大きく異なるように思う。わたしは親になったことはないので、子どもの立場でしか読めないけれど、こういう作品にはもっと小さなころに出会いたかったと強く感じた。

作中、お祖父ちゃんは龍神に問う。
―――「善とは? 悪とは何ぞや?」


その問いに「善はいいことで…例えば人に親切にするとか、ウソをつかないとか…」と答えていた龍神はお祖父ちゃんの影響を受けて人間として大きく成長し、その答えを見出す。本書は龍神少年の成長物語なのである。

ちなみに「1」となっているのは、シリーズ三部作にする予定だからだそうだ。といっても次巻からは龍神いきなり高校生になっているのだろう。その理由は著者によるあとがき曰く…

―――(三部作にしてほしいと編集者から依頼されて)
「あの…でも、これ“完結”してしまってるんですけど? 主人公、頴娃町しきっちゃったんですけど?」
困った……!
(略)
中学生ではあまり主人公たちの生活に変化がないので、一足飛びに高校生の生活にしとうと思った次第だ。


この著者のキャラクターもなんか好きだなぁ…。『妖怪アパートシリーズ』に手を伸ばしてみたくなったのは言うまでもない。(でもまだちょっと悩んでるんだけど)

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紙の本

おじいちゃんと魔法の塔1

2024/03/01 21:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Qた - この投稿者のレビュー一覧を見る

幽霊のおじいちゃんと交流するうちに龍神が自分自身のことを考えて大きな決断をします。善とは悪とは?読んでいて自分はどうして来たのか考えさせられました。

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紙の本

子供だけに読ませるのはもったいない!

2019/06/27 10:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:透子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

絵にかいたような幸せな家族像に馴染み切れなかった少年・龍神がある日訪れた塔で出会ったのは生まれる前に亡くなったおじいちゃん!?

まだ小学生の龍神が、魔法の塔で悩み迷いながらも成長していく姿を描いたものです。
破天荒なおじいちゃん(でよいのか?)幽霊が保護者というのは珍しいパターンな気がしますが、読んでいくとどんどん引き込まれます。
子供だけに読ませるのはもったいない作品です。

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2010/02/18 00:28

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2010/02/23 15:20

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2010/03/12 09:24

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2010/03/07 19:56

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2010/05/31 20:43

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2010/05/21 20:08

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2010/05/12 12:31

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2010/05/22 23:17

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2010/05/31 11:00

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2010/06/02 23:39

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