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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
国や自治体の財政の仕組みがよくわかり、よかったです。税金や政治への関心がわいてきて、中高生にピッタリです。
財政の基本知識と役割
2023/01/03 15:37
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投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
12月から3月まで国政では新年度予算について様々な報道発表がある。知っているようでよく理解しているであろうか?と思い財政が簡単に解る本はないかと探した。中高生向けながら財政の基本知識と財政の役割が簡潔に解りやすく論じられている。後半の「いま財政がかかえる問題」「財政の未来像をえがく」は初稿以来15年経過していても現在の日本の姿を現している。つまりは政府は策を考えずに財政規模を大きくしているだけ。産業・労働市場が大きく世界規模で変化しているときに日本は全く無策の感。
国民がよく考え、決定に参加できるシステムを作るべきと。
財政の基本を押さえた良本
2015/11/13 13:04
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投稿者:じゅん - この投稿者のレビュー一覧を見る
財政の専門家が中高生にもわかるように書いてあり基本的なことが押さえてある。
若干難しいとも感じるが専門家ではない一般人でも勉強してみる価値はある。
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中高生向けに書かれているんだろうけど、あまりサクサク理解はできなかった。
途中、何度も集中力が切れかけた。
これ系の書籍もどんどん読んで免疫を着けていこう。
印象に残ったのは、ニーズは財政、ウォンツは市場。という言葉。
人が生きて行く上で最低限必要とされてるのは公共の機関が行い、
それ以上の人の欲望から来るものは民間の企業がやりましょうと。
成功者は、たくさんのウォンツを提供してるんだな。
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字ばっかりの本を久しぶりに読んだ気がします。
一見難しそうだが、重要なこと(新聞等で話題になるようなトピックス)を理解できるように、取捨選択して書かれています。
財政の基本を知らなかった私にとっては、目から鱗の一冊でした。
建設公債の原則
繰上充用制度
会計年度独立の原則
などの言葉を知らないが、財政に詳しくなりたい方には手頃かと思います。
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[ 内容 ]
自治体の財政赤字がふくらみ、国の借金も世界最高になっている。
なぜ、赤字になったり、借金が増えるのだろう?
国や自治体の予算はどのように決まるのだろう?
税金の体系はどうなっているのだろう?
それらの疑問に答えながら、財政のしくみと今かかえている問題を解説し、地域のニーズを実現する財政のあり方を考える。
[ 目次 ]
1 財政って何だろう
2 予算って何だろう
3 税はどんなしくみになっているのだろう
4 どんなところにお金を使っているのだろう
5 借金は財政にどんな意味をもつか
6 国と自治体の関係
7 いま財政がかかえる問題
8 財政の未来像をえがく
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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財政という公共のお金の流れを通じて、今の日本が目指している方向性や政府の抱える問題がよくわかる。200ページ程度でさくさく読めるので、財政学の入り口としてはもってこいか。地方分権改革や財政問題について興味を持ってる人にとっても興味を引く内容だと思う。
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当学講師、羽方康江女史推薦!!
まぁ、近頃新聞読んでもニュース見ても、政治関係のものには大概お金の動き(黒い意味ではなく)が絡んでいます。
自分たちの払っている税金がどういう仕組みで集められ、使われているのか、参政権をもつorもっている身として、知っておくに越したことはないのでは?
ジュニア新書なのでそこまで難しくないうえ、非常に分かりやすく、他国との比較を踏まえ、現代日本の財政的課題への見解(「大きな政府」論者である著者の立場から見た)も示されているので
財政に興味を持った人に入門の書としておススメです。
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岩波ジュニア新書(基本的に中学生、高校生をターゲットにしている)なので、非常に分かりやすかった。
今まで知らなかった税の仕組みや、予算の原則、国と自治体の関係などを理解することができた。
ちんぷんかんぷんだったニュースも、財政に関してはかなり分かるようになったと思う。
ただ個人的な感想を言うと、この本は中学生には難しい気がするけどな…
基本を確認したい方や、まとめておさらいしたい方にはオススメの本です☆
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そもそも、経済と財政がごっちゃになっているような状態から読み始めた。「税金を安くすれば」「税金を高くすれば」それだけで捉えていた財政のことを考えなおした。単純に「スウェーデンを見習え」では、変われない。マニフェストでとりあげられて、政治の争点になるのに、実は租税制度と社会保障負担の関係なんてちゃんとわかっていないのだ。
スウェーデンは国民の生活を政府が保障しているし、国民がお互いに助け合う仕組み。イギリスはお互いの助け合いはあまりしないけど、最低限の生活は再分配で保障する仕組み。保障の代わりに、貧しい人にも高い消費課税が課されているヨーロッパに比べて、アメリカはお互いに助け合うのではなく、自分の責任で生きていく仕組みだから、貧しい人の税負担は軽く、豊かな人が所得税などで多くを負担している。
翻って日本は?貧しい人を支える社会保障が充実していないのに、貧しい人々に負担がかかる消費税を上げるの?
スウェーデンの中学校の教科書にあるという財政の選択が興味深かった。ニーズは財政、ウォンツは市場。では、プールはニーズですか、ウォンツですか?それとも、グレーゾーンですか?
難しいなんて言わずに、それぞれが考えて、意見を出していかなくてはいけない問題。
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財政というテーマで、今の日本の現状が俯瞰でき、我々一人一人がなすべきことを示唆してくれる評判通りの良書。私が特に印象に残ったのは次の2つ。
P89 「スゥーデン国民は『貧しい人も税を負担してください。そのかわりおたがいに助けあって生きていきましょう』と考えているのです。・・・一方、アメリカは『所得が少なければ税も少なくていい。そのかわり自己責任で生きていってください』という国なのです」誰がどのように負担するか、という事は「どういう国にしたいか」という事を我々国民が選択して、それにふさわしい制度を設計しなければならないということがわかる。
P134 「国家の借金は・・・いま国債を持っている人に、国債をもっている額だけの税金を納めるという法律を成立させれば、一日で償還できてします。」w
この説明は極端な例だが、国の借金という事がどういうことであるかということを、正確な意味でわかりやすく説明しており、それで何が問題なのか?という事についての議論を展開している。
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タイトル通り、財政のしくみがわかる本です(笑)
財政とは?財政の役割とは?財政の何が問題なのか?など、非常にわかりやすく解説してありました。
財政の特徴…歳出が先に決まり、それに基づいて歳入を決める量出制入は、経済学部出身の僕は知りませんでした(笑)
現行の所得税率を批判している所は共感できます。しかも欧米先進諸国のデータも掲載しているので信憑性は高いです。
蛇足ですが、広井良典さんも日本の所得税率の設定を批判しています。ついでに言えば消費税の増税にも噛み付いています、一律負担は公平負担と言いますが、実は逆進性を伴っている。などなど。。
あと、日本の財政赤字は外国債を発行していないため、国家破綻を起こさないらしい!
終盤では民主主義のありかたを熱く語っています、ボトムアップの行政サービス提供を考えるべきだ、等々。とにかく一読の価値あり!
目からウロコ、瞠目に値する良書です☆
特に思ったのは。
東大の学院教授がここまで日本政府にダメ出しするとは酔狂ここに極まり(笑)
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この本を読めば税金の事や予算の事など、今までわかっていたようで全然わかっていなかった事が少しは見えてくる。
特に勉強になったのは、政府がやるべき事と民間がやるべき事の区別について。言い換えると、お金を儲けてはいけない部門とお金を儲けてはいけない部門の区別。日本は小さな政府を標榜するあまり、お金儲けをすべきでないような公共部門まで民間にやらせすぎではないかと筆者は指摘する。
もう一つ面白いと思ったのは消費税と所得税の役割の違いについて。
消費税は低所得者ほど負担感が強いのでその税収は低所得者への福祉に使われるべき。福祉国家と言われる北欧はその形にしている。一方アメリカは、消費税が安い(無しだったか・・・)ため、低所得者は放置される。
税金をどう使うか、借金はどうするか、予算は、地方への振り分けは・・・という財政は、この国のかたちを決めるほど重要な問題だと思う。
この本を出発点としてもっと勉強して、しっかり意見が言える、いろんな流言に惑わない人間になりたい。
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大切なことがやさしく書かれている本。
日本はどんな理念のもとに未来を築こうとしているのか、財政という観点からすると、とても不可解。
自分は、セーフティネットが充実した、お互いに助け合って行ける社会を希望。
そのような社会は、失敗してもすぐ立ち直れる、チャレンジできる社会になる。
そのような社会を実現するためには、税金や社会保障費は高くてもかまわない。
ただ、税の取り方は、所得税や法人税が先。
そして、まず、儲かっているところから取るべき。
消費税の増税はその次。
今の消費税の増税論は、赤字国債の穴埋めを目的としているとしか思えない。
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財政について、外観できる入門書。ジュニア新書ではあるが、シニアというかかけだしの公務員にも役立ちそう。もっとも、官僚には耳の痛い点が少なくないかも。
「江戸時代に共同の財布はあったか」。家産官僚制と依法官僚制下の「財布」の意味合いの違いを示す。
公務の中身を、1)秩序維持の施策、2)生活を支えるセーフティ・ネット、3)市場経済が動いていくための条件整備の施策、に位置づけ(38p)。
そのうえで、市場原理にゆだねてよい領域と、市場原理にゆだねる両機ではないものとを≪あいまい≫にすることの是非を問う。
財政が膨張する要因を、家と生業の分離、労働市場の二極化に求める。共通することは、家族・企業が労働力をささえてきた安全装置(セーフティ・ネット)が、二つながらに支持基盤たりえなくなった点に求める。
著者は労働市場に市民みんなが働きにいく時代を、「産業構造を大きく知識社会の方向に転換していくことすらも不可能にしかねない」(180p)と危惧する。
最後に、市場社会の政策には、効率と同時に、公平と公正という価値基準が重要であるということを「忘れてはいけない」(186p)とする。