紙の本
幻想短編集
2017/02/11 17:59
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもの森見登美彦じゃないという印象。ちょっと違ったテイストの短編が入っていてお得感がある一冊。夜明け寸前に見た夢みたいな作品。
紙の本
四畳半系も含むちょっと不思議な物語
2020/11/29 11:01
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
四畳半的な要素も含みながら、メインは宵山祭りの怪奇話。
各短編が、緩やかにつながってるような、いないような。
背表紙の「迷路」は「迷宮」の間違いですね。
校正してても、間違えることはあるんだなあ。
紙の本
めくると変わる万華鏡
2019/05/05 01:07
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投稿者:おっぺけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
森見さんの作品は、ひねくれ大学生などを主人公にするコメディ系の作品と、和ホラーのように雰囲気から怖く思わせるホラー、ミステリー系の作品の二つに分けられると思います。
『宵山万華鏡』は、そのどちらの要素も含む、不思議な作品です。宵闇の時に何が起きていたか。人が違えば体験も違う。コメディ、ホラー織り交ぜられた、まさに万華鏡の作品です。
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怪奇的なファンタジーと無意味に面白く壮大な青春?の2つが楽しめるなんともおいしい作品だった。
現実なのか妄想なのか、登場人物も似ているようで違う人。境界線がない世界観は読んでる人の頭をぐるぐる回すようだった。
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森見作品2冊目!とても面白い!これも、わけのわからない、でも魅力的な森見ワールド全開の1冊です。祇園祭、宵山へ行きたい!
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うーん、面白かったし、怖かった。内容としては『四畳半神話体系』に近いところがあったかな。でも、宵山、というお祭りの日が舞台であることで、神秘性が増してる気がするし、おどろおどろしいかんじも増してる。私は四畳半よりずっと好きだな。そも四畳半は世界が狭すぎて、話が矮小になりやすかった気がして。これは短編連作集なこともあり、主人公が色々変わるし、立場も変わる。話の裏を観てる気分でニマニマしたり、今までの森見ワールドを味わってる人なら、おお!あの人が!というシーンもある。そういうのはたまりませんねぇ。
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なんだか眠れなくて、夜中ずっと読んで読み終わった。
なんと丁度宵山だったのですね。
これを読むと「森見登美彦はファンタジーの人だったのね」と思う。一つ一つが絡み合って全体の物語を構成している。しかもこの本の中だけでなく、ほかにも触手を伸ばして森見ワールドがどんどん広がっている感じ。
この世界はどこまで広がるんだろう。
途中、学生のアホらしい話があり、そこに落ち着くのかと思いきや、全体としては仄かに怖い感じを残した幻想的な世界だった。全ての話が同じ世界の同じ時間という設定もきれいにまとまっている。
数日後....お祭りに迷い込む夢を見ました。恐るべし、森見ワールド。
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宵山とは、本祭の前日の祭りのことをいうらしい
この宵山のふわふわとした熱気に包まれた、キラキラとした雰囲気 とでも表現したらいいんだろうか その中、現実と幻想の境目が曖昧になって、同じ世界に存在に見えていく そんな景色が終始頭の中に浮かんだ。 ただ、同様に別世界との境目が曖昧になるという逢魔時とは全くの別のものだった
この世界には、少し奇妙ながらも離れられない不思議な魅力がある気がする
そんな不思議な世界に魅せられた人々を様々な角度から、もりみーの文章が描いていく。まるで、万華鏡みたいに
問題はその万華鏡を誰が覗いているかということで
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ミステリアスでちょっと不思議な物語。現実にある場所が登場しつつもファンタジックなところは森見作品らしい。宵山に行ってみたくなった。
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6編からなる、京都の祇園祭の宵山を舞台にした物語です。
森見作品ではよく見られる、1話1話自体独立しながらも登場人物や設定が少しずつ絡んでいます。ついでに言えば、夜は短しとも絡んできますが、、、
宵山金魚のめまぐるしい感じや、宵山劇場のバカバカしい感じが好きです。あとの4編は現実の背中合わせになってる宵山と言う世界が見え隠れして、微ホラー。
話は繋がってませんが、収録順に読むのがおすめめです。
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祭りのどこか怖くて、心揺さぶる雰囲気が表れてる。
個人的には、大学生が全力で無意味なことをする様子を描く「宵山劇場」の様な森見作品の方が好きだけど、「きつねのはなし」をはじめ不気味な話もモリミーの真骨頂!
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こういうお話大好物! だいすき! だいすき!
お祭りの日のちょっと異質な異界感がまず大好き。日常と非日常の垣根が揺らいでいるような気がして、ふしぎなことがおこってもなにひとつふしぎじゃないような感じ。
さんなお祭りの日のちょっとふしぎなおはなし。もう大好きだ。ほうとうに大好き。
すこしだけ、歩けよ乙女ともリンクしてて、そっちも読みたくなってきちゃった
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短篇集なんだけど、繋がる。ひとつの物語の輪の中で、主人公を変えながら不思議な話が次々綴られていく。
祗園祭の宵山の雰囲気に不思議な出来事がとても似合うと思った。現実と幻想の境目がグラデーションのように曖昧で、すっと違和感なくその世界に入っていける。シリアスな内容もあり、今まで慣れ親しんできた森見氏の愛すべき阿呆なファンタジーに、より深みが増したというか・・・。もう、すっごく良かった!この世界観大好きだ!毎年夏に読むことにしよう。
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【あらすじ:「BOOK」データベースより】
一風変わった友人と祇園祭に出かけた「俺」は“宵山法度違反”を犯し、屈強な男たちに捕らわれてしまう。次々と現れる異形の者たちが崇める「宵山様」とは?(「宵山金魚」)目が覚めると、また宵山の朝。男はこの繰り返しから抜け出せるのか?(「宵山迷路」)祇園祭宵山の一日を舞台に不思議な事件が交錯する。幻想と現実が入り乱れる森見ワールドの真骨頂、万華鏡のように多彩な連作短篇集。
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なんか宵山に行きたくなる。
不思議と現実が入り乱れてる感じ。
でも実際の宵山に行くと、確かに連想しそうなお話。幻想的で不思議な感じが共感する。
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森見さんのこの感じ好きなんだよ!
学生の馬鹿らしさ(いい意味で)と妖怪みたいな怪しさが同時に楽しめる。なんだそんなからくりがあったのか、と思ったら、別のところで不可思議なことも起こる。京都なら、ホントに何かいても不思議じゃない気がする^^
それにしても乙川は何者なんだ!