電子書籍
森見ワールド全開
2018/09/27 22:07
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投稿者:おじ屋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都の元々から持つ町並みの雰囲気、路地裏の妖しさ。
それに祭りの夜の蒸せ返る空気、提灯の灯り、魑魅魍魎がその中を縦横無尽に跋扈する。
何気ない日常の中に潜む非日常。
万華鏡のごとき魅惑的な迷宮は森見ワールドの真骨頂だ。
コメディーでありホラー、自在な彼のカオスが満載だ。
紙の本
まさに万華鏡
2018/04/27 21:35
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは傑作。
最初の2作までは、宵山に連想された短篇集かと思いました。ところが、さらに読み進めると、ストーリーが自在に変化する、まさに万華鏡です。くるくる回って振り出しに戻るみたいな、足下がおぼつかなくなっている自分に気が付きました。そして、謎は謎のまま。最後は、全ての登場人物や宵山の正体が皆目分からなくなりました。
消化不良になってもおかしくない読後感なのに、宵山という特殊な舞台装置の中、喜劇なのか悲劇なのか何も解明されず、万華鏡のまま終わることで、逆に納得してしまう森見ワールドでした。
電子書籍
なんなの、宵山
2017/06/22 20:58
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、宵山の話づくしですごく気になっているくせに謎のままどんどん読んでしまっている。京都の祭りだってことはわかるけれど。しかし調べてしまうとなんか幻想が壊れそうでもったいない気がするのも確か。宵山、行ってみたい。でもこんな不思議体験などできず、イチ観客で人ごみに酔い、疲れ果てるだけなら行かない方がいいかなとも。アイドルは永遠にアイドルのままがいいように。さて話の中では壮大な冗談を命掛けで仕掛ける側の話と、まんまとひっかかってしまう人のいい男の話が面白かった。まず騙される側から始まったのがなんともオツだね。
紙の本
ザ・森見ワールド
2015/08/27 10:29
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投稿者:sanako - この投稿者のレビュー一覧を見る
連作短編集ですが、一気に読了。
そしてまたもう一度最初から読み返したくなる。
ぐるぐる回る、不思議な世界。まさに万華鏡。
表紙も美しいです。
※もれなく京都に行きたくなるので注意!
紙の本
やっぱりこれだよね~
2013/07/11 17:03
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投稿者:私はラスカル - この投稿者のレビュー一覧を見る
怪しく華麗な山車 異世界への入り口のような謎の屋上
金魚球 暗い路地 ひらひら帯の浴衣の女の子達
森見ワールドは やっぱりこれでなくちゃね~
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怪奇的なファンタジーと無意味に面白く壮大な青春?の2つが楽しめるなんともおいしい作品だった。
現実なのか妄想なのか、登場人物も似ているようで違う人。境界線がない世界観は読んでる人の頭をぐるぐる回すようだった。
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森見作品2冊目!とても面白い!これも、わけのわからない、でも魅力的な森見ワールド全開の1冊です。祇園祭、宵山へ行きたい!
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うーん、面白かったし、怖かった。内容としては『四畳半神話体系』に近いところがあったかな。でも、宵山、というお祭りの日が舞台であることで、神秘性が増してる気がするし、おどろおどろしいかんじも増してる。私は四畳半よりずっと好きだな。そも四畳半は世界が狭すぎて、話が矮小になりやすかった気がして。これは短編連作集なこともあり、主人公が色々変わるし、立場も変わる。話の裏を観てる気分でニマニマしたり、今までの森見ワールドを味わってる人なら、おお!あの人が!というシーンもある。そういうのはたまりませんねぇ。
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なんだか眠れなくて、夜中ずっと読んで読み終わった。
なんと丁度宵山だったのですね。
これを読むと「森見登美彦はファンタジーの人だったのね」と思う。一つ一つが絡み合って全体の物語を構成している。しかもこの本の中だけでなく、ほかにも触手を伸ばして森見ワールドがどんどん広がっている感じ。
この世界はどこまで広がるんだろう。
途中、学生のアホらしい話があり、そこに落ち着くのかと思いきや、全体としては仄かに怖い感じを残した幻想的な世界だった。全ての話が同じ世界の同じ時間という設定もきれいにまとまっている。
数日後....お祭りに迷い込む夢を見ました。恐るべし、森見ワールド。
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宵山とは、本祭の前日の祭りのことをいうらしい
この宵山のふわふわとした熱気に包まれた、キラキラとした雰囲気 とでも表現したらいいんだろうか その中、現実と幻想の境目が曖昧になって、同じ世界に存在に見えていく そんな景色が終始頭の中に浮かんだ。 ただ、同様に別世界との境目が曖昧になるという逢魔時とは全くの別のものだった
この世界には、少し奇妙ながらも離れられない不思議な魅力がある気がする
そんな不思議な世界に魅せられた人々を様々な角度から、もりみーの文章が描いていく。まるで、万華鏡みたいに
問題はその万華鏡を誰が覗いているかということで
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ミステリアスでちょっと不思議な物語。現実にある場所が登場しつつもファンタジックなところは森見作品らしい。宵山に行ってみたくなった。
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6編からなる、京都の祇園祭の宵山を舞台にした物語です。
森見作品ではよく見られる、1話1話自体独立しながらも登場人物や設定が少しずつ絡んでいます。ついでに言えば、夜は短しとも絡んできますが、、、
宵山金魚のめまぐるしい感じや、宵山劇場のバカバカしい感じが好きです。あとの4編は現実の背中合わせになってる宵山と言う世界が見え隠れして、微ホラー。
話は繋がってませんが、収録順に読むのがおすめめです。
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祭りのどこか怖くて、心揺さぶる雰囲気が表れてる。
個人的には、大学生が全力で無意味なことをする様子を描く「宵山劇場」の様な森見作品の方が好きだけど、「きつねのはなし」をはじめ不気味な話もモリミーの真骨頂!
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こういうお話大好物! だいすき! だいすき!
お祭りの日のちょっと異質な異界感がまず大好き。日常と非日常の垣根が揺らいでいるような気がして、ふしぎなことがおこってもなにひとつふしぎじゃないような感じ。
さんなお祭りの日のちょっとふしぎなおはなし。もう大好きだ。ほうとうに大好き。
すこしだけ、歩けよ乙女ともリンクしてて、そっちも読みたくなってきちゃった
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短篇集なんだけど、繋がる。ひとつの物語の輪の中で、主人公を変えながら不思議な話が次々綴られていく。
祗園祭の宵山の雰囲気に不思議な出来事がとても似合うと思った。現実と幻想の境目がグラデーションのように曖昧で、すっと違和感なくその世界に入っていける。シリアスな内容もあり、今まで慣れ親しんできた森見氏の愛すべき阿呆なファンタジーに、より深みが増したというか・・・。もう、すっごく良かった!この世界観大好きだ!毎年夏に読むことにしよう。
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【あらすじ:「BOOK」データベースより】
一風変わった友人と祇園祭に出かけた「俺」は“宵山法度違反”を犯し、屈強な男たちに捕らわれてしまう。次々と現れる異形の者たちが崇める「宵山様」とは?(「宵山金魚」)目が覚めると、また宵山の朝。男はこの繰り返しから抜け出せるのか?(「宵山迷路」)祇園祭宵山の一日を舞台に不思議な事件が交錯する。幻想と現実が入り乱れる森見ワールドの真骨頂、万華鏡のように多彩な連作短篇集。