命の意味を考えさせられる
2016/01/12 08:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
宗教や歴史、SFなどいろんな要素がつまっていました。命の起源について考えさせられて楽しかった。歴史好き、宗教に詳しい人で妄想好きな人にはオススメです。
投稿元:
レビューを見る
10代のころにマンガで読んで以来、小説もマンガも何度も再読してる大好きな作品。
「神」を、この世界(宇宙?)の外からこの世界を俯瞰視するものとらえた、超マクロなストーリーに引き込まれます。「では、その俯瞰者の存在する『世界』とは?」という疑問の中に置き去りにされてしまうようなラストもステキ。
マンガがあまりに的確に原作を視覚化しているために、浮かんでくる絵がどうしても萩尾望都バージョンに固定されてしまうのが、良いのか悪いのか。。。
アニメ化したら(他の描き手でも)おもしろそうなのにされてないのは、やっぱり実在する宗教を扱う難しさがあるのかな。
投稿元:
レビューを見る
まずは一言、スケールが大きすぎます。
阿修羅から、イエス・キリスト、お釈迦様にアトランティスまで、盛りだくさん。
キリスト教徒と仏教に多神教までからめて、一つのお話に。
盛りだくさんなためか、全体的に出てくるアイテムが無秩序過ぎる感がありましたが、宗教的な要素もはいったお話なので、まあ納得の最後でした。
投稿元:
レビューを見る
萩尾版の漫画を読む前に原作をよまなきゃ、と。
両方読んでみて、小説のほうが面白いかな。スケールがでかすぎて、話がぼんぼん飛ぶ所が。説明とか辻褄とかうっちゃったおさまりきらなさが、いっそ清々しい。
投稿元:
レビューを見る
ストーリーとしてはよい。しかし全体として暗く、楽しむという感じではなかった。
SFとしての発想が育めたのが最大の利益。そういう点でいえばもっと評価は高くなってよい。
星三つは飽くまで読み手としての評価。
投稿元:
レビューを見る
世界の秘密と人を超えた高次元の存在を紐解く物語。
謎が多すぎて序盤では一体何の話なのかわからない。でもそれが好奇心を刺激して非常にわくわく。
一方、後半は情景描写が多すぎてもどかしい。しかもその描写が壮絶すぎて想像しがたかったのが残念でならない。個人的には物語性や心理描写の説明をもっと加えてほしかったと思う。
想像できなかった描写を補うべく、漫画バージョンを読んでからもう一度読み返してみたい。
投稿元:
レビューを見る
面白かったー!いろんな他の作品と繋がる。10冊くらいのシリーズになってもおかしくない世界観。漫画化されたのも読んでみたいな。
投稿元:
レビューを見る
壮大なスケールのSFを読んでみたかったので読んでみた。
「第4章エルサレムにて」までは楽しく読めたんですが、それ以降は失速。描写からイメージできるものがありませんでした。
投稿元:
レビューを見る
かつてないほどに壮大なSF、それはそうなんだけど、さすがにプラトンとイエスとあしゅらおうが主役というのは、その大袈裟すぎる設定に笑ってしまうし、神話とSFの接続が行われると、どうしてもSF側のモチーフがチープに見えてくる部分もあって、特にそれが目立ってくる後半はテンションが落ち気味になってしまったけど、それでもこれが名作なのは、全体を覆う神話のトーンと、徹底した無常観によって描出された世界のイメージがあるからでしょう。
よせてはかえし、その無限にも等しい変転の、けれど何者もがそこから現れやがてはそこに立ち消えるという事実。現れる、ということも、立ち消える、ということも、同じ一つの現象としてあるならば、変転は現前しつつ消滅する、変転しつつ何事も恒に在り続ける。そしてまた、それは在らぬこととも重なり合う。
では一体この長い小説も何だったのか。その「何だったのか」という感覚が、実のところすべてであるような気がします。歴史の隙間を縫って物語を編み、果てしない時の流れの彼方まで読者を誘いながら、しかしそれはどこにも到達しない。一切はよせてはかえす波に消え、そしてただその波だけが残る。SFというツールを通じてこの物語が描かれたことが衝撃であり、また同時にそれはSFだからこそ描き得たのでもあって、そのこと自体がこの物語の構造とそっくり相似を描いているかのよう。SFの本場が西洋であるとして(それは発祥の地がどう、という意味合いに限らず、根幹を成すのが西洋的な思考や世界観である、ということ)、それにきっちり対峙した東洋SFの傑作として、今なお多くの人に薦めたい作品だと思いました。
投稿元:
レビューを見る
以前に読んだ時は難しくて理解できなかった(中学か高校当時)。
自分の何が変わったから、わかるようになったというのだろう。
阿修羅、釈迦(シッタータ)、ユダ、アトランティスの司政官オリオナエらが、惑星開発委員会が引き起こしたこの世の崩壊を、帝釈天やイエスを相手取りながらくいとめようとする物語。
原作を相当好きでないとマンガ化できなかっただろうな。
哲学まで含んでて、読むだけじゃなく理解するのに相当の体力を要するよ。
投稿元:
レビューを見る
寄せてはかえし
寄せてはかえし
かえしては寄せる波また波の上を、いそぐことを知らない時の流れだけが、
夜をむかえ、昼をむかえ、また夜をむかえ。
日本SFの金字塔「百億の昼と千億の夜」
まずもって、表題が良いよね。
広大で繊細、ドラマチックな物語を期待してしまう。
一番感嘆したのは、序章でした。
特に上述の「寄せてはかえし~」のくだり。
これは名文ではないでしょうか。
で、内容はどうだったかというと─
決して繊細でもドラマチックでもない。そして後半は背景の描写が多くて(なおかつ解りづらくて…)、読み辛い。
しかし、広大!
筆者曰く東洋的絶対者を描く、とのことだが、それは西洋でいう絶対「神」の様な存在ではなく、諸行無常のような「観念」にあたるものなのかな。
的を外れているかもしれないが…
でも、そうだと良いなぁ。「寄せてはかえし~」なんて、まさしく諸行無常のあらわれに思えるしなぁ。
投稿元:
レビューを見る
お祭り的なSF 地球の誕生 生命の誕生 豪華な出演メンバー(プラトン イエス シッタルダ あしゅらおう) 人間の歴史=管理者の存在? 宇宙 未来 破滅の予感 強大な敵 弥勒という存在 スケールの大きな物語 海 寄せては返し、返しては寄せ 規模が大きすぎて目眩がしそう 面白かった
投稿元:
レビューを見る
宗教から物理、SFをごちゃ混ぜにした壮大なスケールと無常感が漂う物語。登場人物はプラトン、悉達多、阿修羅王、イエス、ユダ、アトランティス王と時代や土地、宗教を超えて様々。そして地球の創世から銀河の果てで繰り広げられる物語中に現れては消える"超越者"の存在と謎。「世界とは」「神とは」を問う思考実験のような最後。
投稿元:
レビューを見る
生命誕生から星の終焉まで壮大なスケールで描かれる。仏教×SFといった感じか。解説で押井守氏も書いていたが、最後は寂寥たる喪失感だけが残った感じ。
あと、カタカナだらけの文章は表現上仕方ないにしても読みにくいなと思った。
投稿元:
レビューを見る
圧倒的なスケール!壮大なのに細かいところまで作り込まれていて、作品の世界に呑み込まれてしまった。
押井守が解説を書いている、というので読んだけれどその解説(というか思い出話)も読後の余韻を膨らませてくれるいい話。
世界が滅びに向かっていく大きな物語に巻き込まれながら、それでもひとつの生命として問い、戦い続ける登場人物たちが、身体的には(ほとんど神様だったりサイボーグだったり)ずいぶん隔たりがあるのに、不思議と親密さを感じる。