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患者さんはなぜドクターショッピングに陥るのか。医科・歯科ダブルライセンスの先生が書かれた本で、特に、顔面・頭頚部のドクターショッピングが多いことに重点を置いて書かれています。
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[ 内容 ]
「頭が重い」「胃が痛む」「激しい動悸がする」など、はっきりした身体症状があるのに、病院で診察を受けると、検査の結果は「異常なし」。
そんなはずはない、と患者は、別の医師、別の病院へと足を向ける。
幾つもの診療科や病院を次々と渡り歩く行為、ドクター・ショッピングの始まりである。
医療の高度化、細分化がもたらしたこの悪循環を断ち切るのは心身医学的医療、全人的医療をおいて他にはない、と本書は力説する。
[ 目次 ]
第1章 パニック障害に見るドクター・ショッピング
第2章 顔面、頭頚部に多いドクター・ショッピング
第3章 病気に取り組む医師の姿
第4章 病気の表現
第5章 不定愁訴
第6章 ストレスからくる病気
第7章 加齢と病気の境目で
第8章 ドクター・ショッピングと現代医療の問題点
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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ドクター・ショッピングとは、患者が病院から提供される医療に満足できない等の理由で沢山の病院を渡り歩く、言わば医者のハシゴ行為です。
本書の著者である小野繁氏は外科出身の医師ですが、口腔外科時代に多く出会った不定愁訴の患者さんに対応する為に心療内科に転向し、2004年には「頭頚部心療科」という医科を新設したという経歴の持ち主です。
その中で出会った数多くの実例に基づいているので説得力がありますし、「藪医者は多く居る」とはっきり書くなど医師寄りに終始しないスタンスには好感が持てます。内容には同意できない点もありましたが、医者巡りをする内に分からなくなっていた事を改めて開き直らせてくれる一冊でもありました。
この本は、ドクターショッピング真っ最中の患者さんを即座に救ってくれたりはしないでしょう。ですが、闇雲に医師から医師へ渡り歩いてしまっているなら、落ち着いて自分を客観視する助けになってくれる筈です。
どちらかというと患者よりも医師の方々に読んで欲しい気がします。この本が例示するダメな医者にそのまま当てはまる医師はそれなりの割合で存在して、それは患者にとって大きなストレスですから。
長文レビューの続きはブログにて公開しています。
http://tk2to.blogspot.jp/2012/08/blog-post_22.html
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おもしろき本。
病気であることを説明するのはもちろん医者の仕事。
病気でないことを患者が納得するまで説明するのも医者の仕事。それがドクターショッピングを防ぐ。