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シリーズ3作目だそうですが、私はこの巻で初めてこのシリーズを知りました。
前作知らなくても特に違和感なく読めると思います。
どの章も昭和の懐かしいカケラがちりばめられ、おやじギャグ炸裂で、
それでいて最近の話題もちゃんと出てくるから昔話に奥行きが感じられます。
4人の会話のペースに引き込まれていって
気がつけばワインとチーズとギリシャ神話の説明に「そうなんだぁ!」と思いながら、
謎解きが終わって「なるほど!」とスッキリした気分で終わるという感じ。
昔の話題はきっと、親の世代にはたまらないだろうから、
彼らに是非読んでもらいたいです。
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鯨統一郎先生の基本ともいえる形。
ちょっと謎解きも解釈も微妙かな?
守備範囲じゃないんだろうなと思いながら。
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今回はギリシャ神話をテーマにしたミステリ短編集。軽くさくっと読めます。謎解き以外には、ややレトロな昭和の思い出話?も楽しめたり。世代の合う人は懐かしいだろうなあ。
お気に入りは「アリアドネの糸」と「メデューサの呪い」。神話との絡みもあって面白かったです。
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何というか...非常に鯨氏らしい作品。
やたらと酒と推理に強い女子学生桜川 東子と、
あまり流行らないバーにたむろしている
「厄年トリオ」とのやりとりのみで進む、
一幕物のお芝居みたいなストーリー。
今回は、ギリシャ神話にモチーフを求めている。
とは言っても、俎上に載る事件は、
現代日本で起きている未解決事件。
マスター、探偵の工藤、俳句好きの山内の三人が
酔っぱらいつつ雑談で事件の話を取り上げると、
桜川嬢が限られた情報だけから
鮮やかに犯人をあぶり出してしまう。
シリーズ三作目と言うこともあり、
鯨氏の筆もすらすらと進んでいる感じ。
肩肘張らずに、それこそ一杯ひっかけながら、
「んな、アホな」とかツッコミを入れつつ
にやにや読むのに最適な一作(^ ^
同様の「バー・ミステリ」シリーズで、
鯨氏のデビュー作でもある
「邪馬台国はどこですか」と同じ系統。
ただし「邪馬台国」のような奇説・珍説を
こじつけと屁理屈を混ぜつつも、無理くり
「こういう説もアリかも知れない」と
妙に納得させられるような話ではない。
桜川嬢は、実際にあった事件を取り上げて、
実在する容疑者の中から犯人を名指しする。
鯨氏お得意の「一人乗りツッコミ」満載。
出演者のキャラがはっきりしてるので、
もの凄く分かりやすい「様式美」が(^ ^
サンシャインボーイズとかカクスコとかに
舞台化してもらいたいものである(^o^
...どっちも今活動してませんが(^ ^;
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桜川東子とヤクドシトリオのバー・ミステリ第三弾(だそうな)。
ワインやチーズを注文されぬうちから出すバーのマスターと、そのバーに集う私立探偵とライタと美女が、懐かし話と巷の事件解決に興じる話。
事件もぱっとしないし、ギリシャ神話との絡みも苦しめ。神話の解釈も普通です。
読みやすいけれど、読み応えが弱い。時間つぶしには良いかもしれません。
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おもしろかったです。登場人物が繰り広げるワイン談義は、ワインに興味がある私には楽しめた。ただ、子供の頃の思い出話は、時代の相違の為か、半分ぐらい理解できず。同じ時代に生きた人は2倍楽しめる作品だと思う。
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“「火事かあ」
マスターが何か良からぬ事を思い出したようだ。
「何ですか?マスター」
「火事と言えば、あの事件を思い出しちゃうんだよね」
「ああ。あの事件ですか」
出た。阿吽の呼吸。
「どのような事件でしょうか?」
最近では、東子さんまで阿吽の呼吸を心得てきたようだ。
「実は最近、とても面妖な事件が起きましてね」
マスターが面妖な顔で言った。
「工藤ちゃん、説明してあげて」
「なんで僕が」
第一、どの事件だか特定されていない。”
ワインとチーズの話。それと、子供時代にはやった遊びの話。そして、事件の話。
このシリーズはさっくりと、それでいて面白く、読みやすい。
読んでいて楽しい。
“「あれですか」
事件のことになるとこの人たちは本当に連携がうまい。
「どのような事件でしょうか?」
東子さんも含めて。
「中小企業の社長が殺された事件です」
「犯人はまだ……」
東子さんの口調で、僕は『蝶たちは今…』というタイトルの推理小説を思い出した。
「捕まっていません」
マスターがいつになく深刻な口調で答える。
「話していただけますか?」
マスターが恭しく頷いた。山内の顔もいつになく緊張している。東子さん直々に“話して”と頼まれたことで重圧を感じているのかもしれない。
「犯人は面谷一」
そこからかい!
「被害者のかたから話していただけないでしょうか」
「判りました。あたしとしたことが先走りました」
先走りすぎだ。”
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巷で話題の事件を酩酊?解決してしまう桜川東子シリーズ。今回はギリシャ神話で新解釈。
ヤクドシトリオの話す少年時代に懐かしさを感じつつ、ツーカーの本題への振りがうまい。東子さんは一体幾つ?
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「九つの殺人メルヘン」「浦島太郎の真相」に続く、厄年トリオと東子の推理シリーズ。
東子のキャラがぼんやりしてきたような…
謎も推理も今ひとつ。
新解釈プラス推理にグダグダな会話がちょうどよかったのに、今回のは物足りなかった。
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世界七不思議シリーズに比べると、やや謎解きにいたるストーリー展開が驚きにかけるような気がする。昭和ノスタルジックな話題は楽しい。
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(収録作品)アリアドネの糸/スピンクスの問い/パンドラの真実/メデューサの呪い/ゼウスの末裔たち/ヘラクレスの棺/トロイアの贈り物
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バーでお酒が出てきて、昔のテレビ・芸能界の話に花が咲いて、事件の話にシフトして、謎が解かれるという短編集。これだけ定型化しているのに飽きないのがうまい。
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九つの殺人メルヘン と一緒の感じだ。いや、続きというよりも続編かな。前回は最後に厄年トリオ全員が御用になったはずなので、服役を終えてって感じだろうか。
今回はギリシャ神話がベース。とても楽しく読めた。ワンパターンという悪い表現ではなく様式美と呼びたい。前回は少しくどい感じがしたのだが、日本酒バー「森へ抜ける道」を舞台として、酒のうんちくに始まり昭和30年代の思い出話が続き、ところでという感じで事件が紹介され、それを美女が2つの質問をして解決するという黄金パターン。テンポよくとても小気味良い。
なお、今回はワインとチーズが語られるが、それも面白いし勉強になったなぁ。もう一度、九つの殺人メルヘン読みたくなったなぁ。
今回は駅前図書館で借りた。ネットで検索 して予約もできるから便利だ。図書館で本を借りるなんて、小学生以来じゃないかなぁ。これkらも借りて読んでみようっと。
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以前に九つの殺人メルヘンを読んでいたので、購入。
マスターとオジサン三人が子供の頃の懐かしネタで、盛り上がり、そういえば、最近変な事件がと話が切り替わり、ギリシャ神話を研究中の桜川東
子嬢が解き明かすというパターン。
ワタナベのジュースの素とか、リカちゃん電話とか若い人がついてこれないネタ。脱力する会話。本格的じゃないミステリー。よっぽど読者のセグメンテーションを狭い所に置いているけど、良いのだろうか。
第一作は日本酒バーだったはずが、何故か本作はワインとチーズ。デビュー作「邪馬台国はどこですか」もバーが舞台。現場じゃないところで会話をつないで、ギャグを入れるのが好きなんでしょね。
個人的にはこの会話のボケ具合は大好きです。
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おなじみいつもの三人組(ヤクドシトリオと自主命名したそうだ)と東子さんが事件をギリシア神話に絡めて解き明かす。鯨さんの著作はとにかく最後まで読めればそれだけでほっとするわ。読めない話は見るもイヤ!なぐらい拒絶反応を起こすから。