紙の本
犬の変身ファンタジー
2018/09/30 22:47
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
その犬の視点なので、人間である時はともかく犬である時の感情の流れもよくわかって、かなりおもしろかったです。
賢いといっても犬基準なので、人間になっても時々ケダモノちっくになるのがかわいいやらおかしいやら。
受けも飼い主もそこをどんと受け止められる鷹揚な性格だったので、人情ものとしてもほのぼの。
ラストの遺産相続のあたりが駆け足&ご都合主義っぽくなったのが惜しいけれど、全体的には満足。ただ、いつものことだけどあとがきの内容を本編に入れてほしい…。
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今回は犬!!すごく良かったですね。元々人外だったのではなく、変態したきっかけというのも素敵で、火崎さんらしさが入った人外ものだったんではないかしら。 なんかね、すごくかっこいいんだけれど、可愛いですよね。 恋愛的な部分よりも私はこの主である老人との絆の方に心惹かれました。 何より笑えたのが、初めて変態した時が苦しんでいる主を助ける為だったんですが、必死で老人の名前である"祐天寺"と呼びかけているんですが、その主が"ワシを呼び捨てにしていたのか・・・"の切り替えしには笑えましたよ。
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ワイズがイケメンすぎて、もう、もう…!!
自分は犬だから理性が脆いと自分で認めているとことか、本能剥き出しで春哉に襲いかかったりしないよう自ら距離を置こうとするとことか!
お前…十分すぎるほど理性的だよ…!!寧ろ紳士的だよ…!!
お仕事モノじゃない火崎さんというのも珍しかったですが、お仕事描写が無いぶん、恋愛描写が多くを占めていたので、いつものテイストよりラブ度高めだったような印象でした。
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お金持ちのおじいさんと暮らす賢いドーベルマンのワイズが今回の攻!でも、獣○とかそういう話ではなく、一途な気持ちから犬が人間の姿になっちゃう、シリアスでハートフルなファンタジーです。
そりゃもう賢くて飼い主に忠実な犬ですから、人になっても魅力的です。なのに、ものすごーく「俺様」なところがいい!そして、人になるとちょっとヘタれるのもいいです。
しかし、性根は犬ですからね。わんこじゃありません、犬です。
飼い主である祐天寺との強い信頼関係も素晴らしいのです。祐天寺は裕福だけど一人暮らしで、周囲はその財産をねらう親族ばかりで孤独です。そんな主人を守り暮らしてきたワイズは、探し物を拾いに庭に侵入してきた春哉と仲良くなります。
春哉は清く正しく美しい青年で、ワイズは彼に会うのが楽しみになりますが、彼はいつも寂しそう。春哉のことが気になるうち、ワイズは彼に恋するように。
そんな折、祐天寺が夜中に発作を起こし、瀕死の状態になってしまいます。彼を助けたくて必死になりますが、犬なので何も出来ない。その時ワイズに奇跡が起こるんです。
思わずのめり込んで読んでしまいました。
祐天寺、ワイズ、春哉、それぞれに優しく深い愛があふれています。でも、彼らは悪意に取り巻かれています。その悪意から愛するものを守るために、犬の姿でも、人の姿でも精一杯出来ることをやろうとする、ワイズの熱い気持ちに心を揺さぶられました。
面白かったのは、ワイズが人間になって春哉と親密になれると思い、思いっきり尻尾を振りすぎて引かれちゃってるところです。距離が近すぎ!確かに犬だったら許される距離感ですが。
同じことをしても、犬だとかわいがられて、人だと逃げられるっていうのは不憫でした。
気持ちが通じてからのHシーンはかなり萌えました。犬的な強引Hで、俺様口調で、でも優しさが感じられて甘々。
番外編ペーパーは、春哉視点。春哉の心境がよくわかるSSになっています。賢人と二人で買い物に出かけることで考えていた不安や心配が、別方向の嫉妬になっているのがほほえましいエピです。もう胸キュン。
犬と張り合うとは思わなかっただろうな。
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ドーベルマンが「想いの強さのあまりに」人間になってしまうお話。……だけだと、今までもいくつか見たパターンですが、このお話でなにがおもしろかった、って、すっげ~かっこよくて、渋いような感じなんだけど、行動が全然かっこよくいかなくて、犬っぽいところ!?つい手づかみでご飯を食べようとするとか、つい、直情的に相手に乗っかろうとするところとか。イラストがすごい男前だけにおもしろかったです。
軽く読んで楽しみたいレベルでしたら面白いです。本が太いわりに軽めでしたね。
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ドーベルマン(人間になれます)×貧乏青年
金持ちの老人と共にくらすドーベルマン・ワイズは、ある日庭にあるお気に入りの場所で昼寝をしていたところ、探し物をするために屋敷に侵入していた青年と出会う。時折訪れる青年との逢瀬を楽しみにしていたワイズだが、青年の時折見せる寂しい表情が気にかかっていた。そんな時、ワイズは人間のオスになってしまった。
期待していたんです。犬×人が読めるんじゃないかって。
…犬(人型)×人でした…。←そりゃそうです。
それ以外は期待していた通り、っていうかんじですね。
何がいいって、ワイズは賢い賢いって飼い主に言われていて、すごく冷静な賢いワンちゃんなんです、ええ事実。
しかし、それはワンコだからであって、人間としての常識も知識も備わっていないんです。しかも受けのこと大好きだからまーーー、暴走しちゃうわけで。
それに翻弄されてしまう受けがまあかわいくてですね。
犬×人を期待しない方にはおすすめです。
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結構面白かったです。
犬や猫、はたまた狼やこうもりが人に化けるっていうお話は沢山あるけれど、好きになった人のために単に変身(変態)するものではなくて、人に変化するキッカケが飼い主の心臓発作にあるというところに凄く惹かれたというか。
大切な人を助けたい。
その一心で最初の変化が訪れるというのが、実は群れなす生物の本能のようなもので、実際、飼い主である祐天寺のお祖父さんは呼び捨てだし、仲間だしと言っているし。
賢いと言われる「ワイズ」の、人になっても犬の本能を失わないところとか、行動や言動に人過ぎる無理があまりないところとかは、少しリアリティがあって嘘くさくない気分で読めた感じです。
ワイズが変身した賢人もカッコイイし、祐天寺も春哉も寂しい人であり優しい人で、傍に居る脇役の小倉さんや松田さんも良い人で、ワイズのやらかすことが面白くて笑ってしまったり。
最後は全てが丸く収まる……というわけには行かないかもしれないけれどハッピーな感じでした。
ところで、人間はハゲだからなって……確かにそうだけどそうハッキリといわれるとwww
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◇◆◇先の長くない大事なご主人様を助けるために人間化したワンちゃんがある青年に恋をして切磋琢磨するお話し◆◇◆
犬が擬人化してもすんなり受け入れられる飼い主のおじいちゃんがいい味出してます(笑)家族にあまり縁のない彼等のエピソードがほんのりと切ない。
どう人間らしくすればいいかわからない賢人(犬)は、いきなり手を繋いだり匂いを嗅いだり涙を見て舐めちゃったりしてしまうんだけど、春哉(青年)はそれを嫌がるというよりも…戸惑って恥ずかしがってるのに、犬にはそれが全く伝わってない(笑)
普段はシャンとしたドーベルマンが「もう嫌われたかな?許してくれないかな…」と葛藤してて超カワイイ〜(*^∇^*)
あと付属のペーパーもすごく良かったです!!
意外な相手にヤキモチを焼く春哉。…笑えましたヨ♪♪♪
キュンたくさん頂きました☆
面白かったです^ ^
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短期間に似たような設定の本を読んだんでちょっと混乱www
ドーベルマンわんこは人間になってもドーベルマンな感じだったんでちょっと微笑ましくなった。
そして祐天寺じいさまが全く動じずに賢人に接する姿に、さすが年の甲!と唸ってしまったのでした。
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★3.6
犬視点で進んでいくのが面白い。人間になるきっかけになった祐天寺さんとの関係が素敵だったから亡くなったの悲しかった;;春哉と3人での穏やかな生活もっと読んでいたかったな。