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本著者は、主人公のむなしい感情を巧みに表現する技術に長けていて、感情移入しやすいので、好きだが(特に天使のナイフ)、今作品は駄作。
主人公に感情移入しずらく、登場人物が何を考えているのか分からず行動方法もバラバラ。
次作に期待。
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少年犯罪を犯してからの、加害者。
少年犯罪を犯され大切な人を無くした被害者家族。
どちらとも、ある意味では繋がっている。
生きている限り、離れない。
今回の犯人は、違った意味で更生をしているのだろう。
被害者家族は、その上で安らいだ心を手に入れた。
何が正解で何が間違いなのか、正直わからないが、
やはり被害者よりで私はいようと思う。
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面白かったです。
とにかく先が気になる展開でした。
この小説では、村上、長瀬、犯人の男の3人の視点で物語が描かれています。
それぞれの抱いている感情とかが綺麗に表現されており、非常に理解しやすかったです。
そのため、誰が犯人なのかは予測がたちました。
話はテンポ良く進んで行くので、すらすら読み進めることが出来ました。
ただ犯人の成り立ちについて詳しい描写がないのが残念だな、という感じです。
終わりは複雑な気持ちになりました。
現実的ではあるのかもしれないけれど…
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さすが薬丸岳。
ここまで、ハズレなし。
しかし、主人公がサンソンを手にかけるとは、、、読後感は少し複雑。
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ドラマ「悪党」をみて気になっていた作家さん。警察側の脇役はちょっとキャラ分けが曖昧だったかな。犯人は早々にわかってしまったので、ミスリードさせようとしている部分に少し落胆。
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ペドフィリアを対象とした作品であり、描写も残酷なところが多々あるため、読後感はあまり良くない。
こういう「完全犯罪」の形もあるんだな、と一種の狂気を感じた。
これはこれで面白かったが、個人的には天使のナイフのほうが好き。
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重いテーマ。幼児を狙った犯罪を抑制するため、新たな事件が起こるたびに前科のある者を殺していく男。警察の無力さ、犯人に傾いていく世論、自らも被害者遺族である主人公の刑事の葛藤など、、心にずしりとくる内容がたくさん。
ミステリとしても面白く、終盤のミスリードに引っ掛かってしまった。
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ストーリーテリングが巧みです。結末に向かって緊張感がどんどん高まっていくので、最後まで一気読みでした。ミステリーとしての仕掛けやサプライズも良く出来ていると思います。
最後のオチは賛否両論ですが、「これでいいのか?本当にいいのか?」と考えされられます。ある意味良い余韻になったと思います。
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誰の心の底にも闇がある
たいていの人は理性でそれをおさえている
ということを、いやというほど感じさせる
最後にわかる真犯人にも驚くけど
終章には……………驚きとやっぱりが同時におとずれた
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幼女への性犯罪をテーマにした重いストーリ。
そして考えさせられる物語でした。
幼女への性犯罪が起こるたびに、同様の罪を犯した前歴者が殺されていきます。
幼女への卑劣な犯行をおかす加害者を殺人で抑止しようとする処刑人のサンソン。
そして、そのサンソンを追う刑事の長瀬。長瀬自身も過去に妹を救うことが出来なかった負い目をもつ幼女性犯罪被害者の一人。つまりを加害者を憎むべき人です。その長瀬がそういった加害者を処刑していくサンソンを追いかけることになる。
幼女性犯罪を防止するのに警察はどれほど役に立つのか?こういった私刑を行うサンソンのような行動の方が抑止力が高いのか?
サンソンの視点からも物語りが語られていきます。
そして、サンソンとは誰か?長瀬はサンソンと向き合ったときにどうするのか?
前作の天使のナイフ同様に、被害者側のつらい心理を深く追求し、癒えない傷をあぶりだしています。そして、誰もがもつ「闇の底」を本作は鋭くえぐり出しているともいえます。
ミスリードを誘う叙述トリックも用いられ、サンソンが誰なのか?最後までドキドキ読み進めることができます。
そしてラストシーン。
賛否両論あるようですが、私としては賛です。
口では格好いいことも言えるし、理想論もいくらでも言えますが、もし、自分に置き換えたとしたら、このエンディングを選ぶでしょう。
しかし、後味は悪い。
そして、とても重い。
自分自身の闇の底も垣間見える、そんな作品です。
といっても、私の底はそんなに深い底じゃないので、すぐにわかっちゃいますが(笑)。
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小さい子供に対する性犯罪を殺人によって抑止する。
それは悪なのか善なのか…
きっとこれは道徳的には絶対に悪なんだろうけど、感情的で言ったら…
完全に否定は出来ないかもしれない…
ミスリードは巧いというほどでもないけど成功はしてるかな?
ミステリを読んできた人には可能性としてはすぐに浮かんでしまうかも…
結末は賛否別れるらしいけど、作者は「正義」を書きたいのではなく「人間」を書きたいのだと思うからこれでいいんじゃないかなぁ…と。
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性犯罪をテーマに書かれたミステリー。
犯人当てやどんでん返しよりも、性犯罪遺族側の心情に主眼を置いている物語。
ミスリードありで、最後には二重の意味でびっくりする結末が用意されているが…
ひとつは6割ほど読み進めると正解が見えてしまう。
そういう意味で、どんでん返しを望んでいる読者には物足りない結末かもしれない。
ただし、もうひとつの「結末」は、永遠に正解がわからないことだろう。読んでいる一人一人が考えさせられる終わり方になっている。
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最近、神戸で小学校1年生の女の子が近所に住む男に殺されちゃいましたよね。この事件が報道されている時、この本を思い出しました。”闇の底”というタイトル通り、内容はとても重いものです。一刻も早くこの様な事件がなくなる日を願います。
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題材はかなり重い。
でも、久しぶりに面白い本に出会えた。
ミスリードに完ぺきにハマった上に、結末は全く読めなかったので最後までハラハラして読んだ。
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倒錯した性犯罪者の異常心理と
それを憎む刑事が交互に描かれており
巧みなミスリードを絡ませて一気に
読ませる犯罪ミステリー。
結末は賛否ありそうだが、やや犯人の
覚悟に都合良すぎる気がしないでもない。