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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
妹を性犯罪で亡くした長瀬刑事が、元性犯罪を犯した者が殺害される事件を担当する。
犯罪を止めなければならない刑事としての職務と、被害者家族としての葛藤。何故、性犯罪の前歴者を、自分が守らなければならないのか。読み進むにつれ、長瀬刑事の心情をおもうと、苦しくなってくる。ラストの、笑顔に込められているのは、どんな想いだろうか。
「どうやったら、本当に子供たちを守れるのか」、著者の、悲鳴のように聞こえた。
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子どもへの性犯罪が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が殺される。卑劣な犯行を、殺人で抑止しようとする処刑人・サンソン。犯人を追う埼玉県警の刑事・長瀬。そして、過去のある事件が二人を結びつけ、前代未聞の劇場型犯罪は新たなる局面を迎える。『天使のナイフ』著者が描く、欲望の闇の果て
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テーマは、性犯罪。
『天使のナイフ』に続いて読んでみました。
『天使のナイフ』の方が好きかなぁ。
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前作と比べ★-1になったのはちょっとどんでん返し的な内容にこだわりすぎた感があるかな?と思ったため。内容は十分面白いですよ。
特に幼児に対する性犯罪のテーマは読者を選ぶかも知れませんが、この内容を選んで書くからにはそういった思考を持つ登場人物の性的感情について描写するのは大切なことだったと思います。少なくともこの小説の内容に関しては。
死刑執行人サンソンの話は以前耳にしたことがあったので、ちょっと興味深くて良かった。
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重いテーマだけれど、言わんとすることが痛いくらいにわかるから、入り込んでしまう。辛いね・・・・
http://smileroom2009.blog92.fc2.com/blog-entry-881.html
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「天使のナイフ」「虚無」など薬丸岳の作品を読んできたが、この「闇の底」もなかなか問題作品だなあ・・。
罪を犯した前歴者・・もしかしたら知らない間に隣にすんでいるかもしれない。確かに更正した人もいるだろうが、何かの弾みで過去の過ちを再び起こすかも?・・・そんな危険が日常にあるということ。
最後のどんでん返しは、ちょっと意外で「やられた~」という感じ。
子どもへの性犯罪・・ドラマ化・映画化は難しいかもしれない。
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幼女への暴行+殺害という陰惨な話の割にはテンポがあり、えげつない描写も少なくかつ、難しい警察組織の内情とかが省かれているのでとても読みやすい一作。
逆にそれが、重厚なストーリーを求める人にはちょっと足りないかも?
エンディングまで誰が犯人なのかわからせず、またこう終わらせた作者の技には感服。
スピーディーに駆け抜けつつもきちんと抑えられた一作で満足なのだが、もう少し主人公(?)、長瀬の内面が描かれるなどしてもよかった気もするので欲張りに辛口★4つで。
まぁ、ここまで一気に読んでおいて満足したくせに「もうほんの少しだけソースの味が強くてもよかったかなぁ」なんて、あんたゼイタクよっ。って気もしますけどね。
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子供への性犯罪がテーマ。
相変わらず遺族の葛藤を描いた物語
登場人物が警察関係者だったせいか
凡庸なミステリーっぽい雰囲気になってしまったかな。
最後にどんでん返しを狙ったっぽいけど
逆に描写が少なくて物足りないラストでした
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感想はブログで。
http://takotakora.at.webry.info/201002/article_8.html
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粗筋(アマゾンから引用)
子どもへの性犯罪が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が殺される。卑劣な犯行を、殺人で抑止しようとする処刑人・サンソン。犯人を追う埼玉県警の刑事・長瀬。そして、過去のある事件が二人を結びつけ、前代未聞の劇場型犯罪は新たなる局面を迎える。『天使のナイフ』著者が描く、欲望の闇の果て。
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優等生的なデビュー作から、ここまでダークな作風に転向したのは好印象。テーマと真摯に向き合う姿勢、トリッキーな趣向、救いのない結末は貫井さんを連想しました。ただ、オチが容易に読めてしまうのが残念。
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誰の心にもサンソンはいるんだろう。
復讐と制裁、さらには懺悔。色んな思いが交差する。
「天使の~」に引き続き、重いテーマに真っ向勝負。
引き込まれるように読んだ一冊だけど、ラストはどうなんだろ。
作者からの問いかけにどう答えるかは読者しだい。
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『性犯罪』をテーマにしてる。
テーマに沿っての内容、伝えたい事、展開、スピード感がありとても読みやすい!
ただ犯人がそこそこ読めるかも・・・
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薬丸岳は、犯罪被害者と加害者の心境を、普段敬遠されがちな題材をテーマに、小説にする。
本作のテーマは児童性犯罪。
児童が被害にあう度、サンソンと名乗る犯人が元犯罪者を殺す。
サンソンは悪であるのか正義であるのか。警察官となった被害者の兄、長瀬が葛藤する。
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2011/5/26 Amazonより届く。
2013/1/10〜1/12
ううむ、重い。重い作品である。うちの子供は今五歳の男の子だが、もしものことがあった時、一体どういう行動を取るだろうか。犯人は途中で予想出来るもののそんなことは、この作品では大きな問題ではない。読者の倫理観に訴えかける本作品、デビュー作、天使のナイフに続く問題作。必読である。