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読み終わった後の何とも言えなさ
切ないというか悲しいというか胸にぽっかり穴があいたような喪失感がしばらく続いた
気軽には読み返せない、ポアロに一言声をかけたくなるような作品
これを読んだ後には他のポアロシリーズを読んで心を満たしたくなる
しかしそれでもポアロが好きだなぁと感じた作品
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あのポアロが犯罪に手を染めるの、寂しい感じ。でもテーマとしては面白かったな。どれだけ計算してても、他人の心を操るのがこんなにうまくいくものかと思ったけど、法に触れずに他人を引きずり込む悪の存在をありありと感じた。多くの人は他人の発言に少なからず影響を受けるし、相手が善良そうに見えればなおさらだと思う。特に、何か運命的なものを感じたら直感ですぐに行動するタイプだと、仕組まれた悪意に気付かずに罪を犯してしまいそう。
ポアロとXの戦いはどっちが勝ったと言えるのだろう?結果的に先にXが死んだから、一見ポアロが勝ったように見える。だが、人の心理を操って犯罪へ導き、人の生死を左右するのがXの目的なら、ポアロが殺人をするということはXの思うツボではないか。ヘイスティングスが唆されたことをポアロは指摘していたが、ポアロも唆されたことになるのではないか。
ちょっと疑念は残るけど、筋書きの意外性とか、人物描写の面白さはやはりあって、楽しく読めた。結構好きな方の作品。
「どこまでも暗い日も明日になれば過去のこと」っていう言葉は私も好き。
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ポアロ最後の事件である。書名が謎ときには有効ではない不思議。病気のために体の自由を失ったポアロ。友人・ヘイスティングズをスタイルズ荘へ呼び寄せ、凶悪な殺人鬼を追い詰め、捕まえようとするが、安楽椅子探偵とは少し趣向が違う面白さがある。ポアロの死後、ヘイスティングズに残した手記が、なんと生き生き(?)していたことか。……しかし、なぜ友人は名探偵ポアロシリーズのなかで『ナイルに死す』と本書を貸してくれたのか? それが最大の謎だ(笑)
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エルキュールポアロ最後の事件に相応しい内容だった。
これを読んでしまったらポアロとお別れするようで、中々読まずにいたが、大変面白かった。
最後のポアロの決断には賛否両論あるかと思うが、彼の悪を許さない強い気持ちと、これから犠牲者を出さないために、禁断の手を用いたその覚悟に、私は拍手を送りたい。
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クリスティのカーテン、再読。
高校生のころに読んだはずだけど、あのこと以外は全部忘れていたので新鮮に読めた。
けっこう暗い雰囲気。
懐かしのスタイルズ荘が舞台だけど、お金がない夫妻によって改装されて安っぽいホテルになっている事実も胸にくる。
ポアロの弱り方もまた辛い。
と思いきやいろいろあって、ノートンが殺されて、えー??
そして最後の手紙を見て、えー???!!!
いいの!!??こんなことして??!!
そこまでのことなの?!?!
と頭が宇宙猫になって読了。
こんな事態に立ち合ったヘイスティングス、ショックで鬱になりそうよ。
ジュディスとフランクリンの関係がいいなーと思った。
死んだヘイスティングスの奥さんって、シンデレラという名前だったのか、この名が出るたびなんだか笑ってしまう、すみません。
犯人xの関わり方がクリスティっぽい。
示唆するだけで大きなことを起こす、ひとの心理って怖いものだね。
それにしても1975年当時、リアルタイムでずっと金庫入りしていたこの作品を読んだ読者はどんな気分だったんだろう。
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読んで欲しい。できればポアロシリーズを数冊読んでから。
【読みやすさ】10
【衝撃】7
【推し度】100
【引き込まれ度】100
【ポアロ大好き感】10000
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ポアロ
とうとうポアロ最後の事件。久しぶりにヘイスティングズに会えたのは嬉しいけどやっぱり寂しい。私はヘイスティングスと同じでポアロに呆れられるほど今回も分からなかった。生き残ったみなさんに幸あれ。
とにかくラストはびっくりするとともに寂しい気持ちでいっぱいになったけれど、私にはまだ読みかけの「ヘラクレスの冒険」がある!
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解説に、「長らく封印されていた衝撃の問題作」とあったので気になって手に取った作品でした。
確かに他のポアロシリーズとは一線を画した作品で、衝撃的でした!!
賛否は色々ありそうですが、それも含めて楽しめる作品です!!
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ポアロ最後の事件であるせいか、他の話とは雰囲気が違うという印象を感じた。そもそも作中で起きていることもなんだかややこしく、実は裏でこういうことがあったのだ、と真実を語られても、すっきりした気分にはなれなかった。個人的には名探偵と犯人の在り方に色々と思うところがあるので、この解決方法は賛否両論あるのではないかと思っている。ただ、ポアロはヘイスティングズのために動いた一面もあると考えると、一概に悪いとは言えない気持ちにもなる。
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「これが私の最後の事件となるでしょう。そして、これまでで最も興味深い事件となるでしょう。なにしろこれまでで最も興味深い人物が犯人なのですから」
ポアロシリーズ最終話にしてアガサ・クリスティーの遺作。
あのポアロも老齢と病によりすっかり痩せこけて車椅子生活に。
けれど事件の真犯人に立ち向かう情熱が消えることはない。長年の友・ヘイスティングズと共に次々にに起こる難事件の謎を解き明かす。
これまでのシリーズと違い、全体的に物哀しさが漂う。いつもとは違うポアロの様子に終始ざわざわさせられた。
仲間であるはずのヘイスティングズを翻弄したりたきつけたり、と手の内をなかなか明かさないポアロの言動により、ますます物語全体が不穏な空気に包まれていく。
そしてこのラスト。ポアロの人生最後の事件は淋しい余韻がずっと残るものだった。もっと別の方法はなかったのだろうか、とポアロの最後の決断には悔やんでも悔やみきれない。
「殺人者になる素質は誰にでもある」
ポアロの遺言のようなこの言葉を胸に刻む。
山田正紀さんの解説にもグッときた。
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ポアロの最終作にして最高の作品だと思う。
ポアロの推理の仕方とまさにマッチした犯人のやり方で、アガサならではのミステリーにどっぷりと浸れる作品だった。
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ポアロ最後の作品と言う事でなかなか手が出せなかった。でもクリスティには裏切られた事はない。今作も読み入ってしまった。人の心理や憎悪を巧みに煽った犯罪。ミステリーの標準がクリスティって分かる気がする。
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34か月間でポアロシリーズ読破!ヘイスティングスがポアロに呼ばれ一路スタイルズ荘へ。衰弱したポアロとの対面、いきなり「ここで大変な事件が起きるかもしれない」とポアロ。しかも犯人の目途は立っている。が、ヘイスティングスに真相は告げず。ヘイスティングスに犯人捜しを頼む。納得いかないが彼なりに慎重に住人と会話する。そこで医師の妻が自殺、別夫婦の妻への誤射、ヘイスティングスの殺人未遂、愛鳥家が拳銃自殺、ついにポアロが病死。複雑な真相はポアロの手記で明かされる。ポアロの幕引きは切なくも格好良かった。そうきたか~⑤
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エルキュール・ポアロ最後の事件。舞台はポアロ初登場となったスタイルズ荘。ここから伝説が始まり、そして終わる。衝撃的な結末で幕を閉じる。アガサ・クリスティが創造した名探偵ポアロは今までもそしてこれからも人々の記憶に刻み込まれるだろう。
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クリスティーのガイド本で興味を持って読んでみました!
確かに、ポアロ・シリーズでも最上位の極上のミステリー、でしょう。
ポアロ最後の事件は穏やかですが独特な緊張感を維持しつつ進んでいきます。あの人がXか、いやコイツも怪しい…。
衝撃的なラストまで、一気に読みたい気持ちを抑えつつ、ワクワクしながら毎日少しずつ読み進めて。
残念ながら最後の事件は終了してしまいましたが、まだまだ元気なポアロが登場する読んでいない作品が残っていますので、どれから読もうか楽しみです。