紙の本
企業小説って意外におもしろいかも
2005/05/29 20:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
企業内の様々な人間模様が介在するドラマがいくつも折り込まれて
おり、とても楽しく読む事ができました。
実在する企業がモデルで、当小説はかなり昔の時代の話であるが、
現在にも通じるのでは?と、
時代を感じさせないストーリーであった。
モデルとなる企業の社史などが良く分かる人にはとても楽しめる
小説なのではないでしょうか。勿論そんな事を知らない人も十分
楽しめます!
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会社とは共同体。社長といえども共同体を構成する1つのパーツでしかない。共同体にふさわしくないとなれば、入れ替えるのが当然
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カネボウをモデルにしている話です。大社長の帝王がどうやって帝王の座から落ちるのか、勘違いしていくのか、そして日本再生機構いりしていまう家族的経営が描かれています。家族的経営は現在もありますが、裸の王様ですよ・・・・社長(苦笑)。
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サラリーマンってこんなんだな~って思わせてくれる、古き良き時代の小説。しかし、著者は筆力があるなあ。
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もう少し静かな物語かと思っていたが、展開が多いところが面白い。ザ・日本企業、ザ・日本のサラリーマン根性と言った感じだ。
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初めて読んだ企業小説でした。面白かった。カネボウをモデルに書いたようですが、最近、よく思うのです。うちの会社に似てる…
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お客様に城山三郎さんを進められ購入。日本の有名だった某紡績会社の事を念頭に置いて書かれたものだろう。トップのあるべき姿、会社が崩壊していく状況やその時々の時代に応じて組織運営をいく事の大切さがよく分かる。
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戦後の紡績会社を舞台に、帝王学な経営思想を持つワンマン社長と、会社を運命共同体とみなす次代を担うタイプの部下が織りなす人間の非常な戦いを描いた作品。
時代に応じて求められる経営者は変化する事を巧みに表現している。今の時代に必要な経営者が社長をしている会社は、日本にいくつあるのだろうか。。
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終盤に展開のスピードが速くなり面白かったが、全体的に動きが遅い。他の著書と比べると経済小説としてその背景が乏しく、物足りなさを感じた。
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完全なる追い落とし・・・
ワンマン社長が転落するまでを描いているが、
よりによって、という相手にしてやられる。
それにしても、ワンマン社長のキャラクターが、
頁を繰るにつれて、狭窄的になってゆくのは見事。
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経済小説。
社会人になってようやく面白さがわかるように。。
一生関係ない世界だろうし、関係したいとも思わない世界だけど、面白い。
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2016/2/10
ある大手紡績企業の、独裁社長とキレ者若手社員を中心とした、社長・役員の座をめぐるどろどろした戦いの物語。
これほどまでに裏で手を回すものなのかと驚いた。
「サラリーマンの勝負時は、上役から質問された時、いつでも明確な答えが出せるよう常日頃勉強しておくこと」
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経済小説の開拓者、城山三郎。
初めて一冊手にとって読んてみたんだが、
非常に刺激的で面白かった。
家族経営を標榜し、
実際に功績を残し、名経営者だった社長が、
晩年、独裁的なワンマン経営に走り、
落ちぶれていく模様と、
その社長の優秀な腹心でありながら、
最終的には社長を追い落とし、
自らが社長になる男の物語。
この社長を追い落とす中堅社員の仕事っぷりがすごい。仕事のため、ホテル暮らしをする社長に仕えるため、わざわざ同じホテルに暮らし、
昼夜問わず呼ばれたらすぐに駆けつける体制をとる。土日の休みもなく仕事に捧げるその姿は、
一世代前では、サラリーマンの鏡だったんだろう。
今でもこんな人たちいるんだろうか。
決して真似したくはない
会社内のドロドロした政治の世界は今も昔も一緒なんだろう。
サラリーマン稼業を長年やってるとようやく見えてくる世界だけど、
こういう本があるとリアリティをもって想像できてしまう。
個人的にはもっと若いときに読んでおくと人生いろいろ考えたかもな。
毒されると言った方がよいかもだが。
社長を追い落とす腹心社員は、良いことも言っている。
サラリ ーマンの勝負どきは 、上役から質問を出されたとき 、いつでも明確な答えが出せるよう 、常日頃 、勉強しておくこと 。その上で 、 「おまえ 、やれ 」といわれたら 、捨て身になってやり抜くことだと思う 。
確かにこれは出世の近道なのは間違いない。
後で知ったんだが、
ストーリーは今は亡きとなった、
カネボウをモデルにしたストーリーらしい。
この会社も数十年後には、時代の流れにより、
粉飾会計とともに整理解散することになるのは感慨深い。
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大企業の社長の苦悩、孤独、焦慮、葛藤。
そして、王者の風格、余裕。
派閥抗争。
若手の追い上げ。
目まぐるしくかわる形勢。
スリリングかつ、アグレッシブ。
本格的経済小説。
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大社長として。主役として。その拘りが己自身を崩壊させる。ちょっと可哀想な部分もあるかなあ。倍返しとは似て非なるもの⁈
今の時代において、運命共同体とは⁇といぅ難題について考えてみても面白いかも…