紙の本
獣の奏者 の最後の巻
2016/08/31 10:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kakako - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあります。
闘蛇と王獸の関係など、全てが明らかになりました。
そして、最後の戦い。
国を守るためにとったエリンの行動は、悲しすぎました。
紙の本
まだまだ物語は続く
2016/07/07 09:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
全巻王獣編で、一旦は完結を迎えたこの物語。確かに大変なクライマックスと感動とで物語は締めくくられた、かに思えたのだけれど。それから11年経って、ファンからの熱望で生まれたのがこの続編。オマケのような作品かと、思いきや。実際読んでみれば続編どころか、まだまだこんなに解かれていない謎があったんだなと、その内容の濃さに驚き重々楽しめた。
まず大体物語の発端となった、闘蛇の集団死事件の原因が解明されていなかった。さらには王獣の生態もほぼ分かっていない。しかし隣国がどんどん力を増し、いつリョザ王国に襲いかかってくるか分からなくなった今。さらに強い闘蛇の軍の整備が不可欠になった。そして、もしも王獣を完全に操る事が出来、軍として整備出来ればそれこそ最強の軍隊になる。それを是とは出来ない、エリンだったけれど。
闘蛇編、王獣編はダイナミックなこれぞファンタジー!という感じの内容だったけれど、この巻はもう少し滋味な、家族や人と人との心のやり取り的な所をメインに持って来てあり、まさに探求編といった雰囲気。しかしこの巻の内容が、物語をとても深い物にしているのは確か。全巻から世界を覆う情勢も大きく変わっている。さて完結編でどう収まって行くのか、楽しみです。
電子書籍
真実を追い求めるエリン
2015/03/26 09:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
<降臨の野>の奇跡から11年。歳月を重ね新たな思いを抱き真実を追い求めるエリン。完結編ですべてが明かされるのか、そしてエリンと王獣の物語は どこへ辿り着くのか。
紙の本
やっと読めました。
2012/12/24 11:27
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
2巻を読んだのは何時だったかなあ。
1−2巻はファンタジーの世界に見事にハマって一気に読んだ。
しかし単行本は買えなかったし、内容的にも2巻で完結と読めたので満足していた。
しかし、やっぱり続きは読みたい。
今回文庫本が発刊される事を知って購入。
1−2巻のワクワクして読んだ感動には劣るがじっくりその後のストーリーを楽しみました。
投稿元:
レビューを見る
前作から3年。物語の中ではあれから11年が経ち、エリンはイアルと結ばれて既に一児の母となり、カザルムで王獣と過ごす毎日。
ところが、闘蛇の大量死の原因究明を命じられ、調査に訪れた村で遠縁の女性から亡き母親の日記を渡されたところから、再び運命の渦に巻き込まれる…。
前作で完結していた筈の物語に、次々と明らかになる真実、リョザ神王国から周囲の国へと広がる世界。いやぁ~、これは面白かった。
生き物は、なぜ、このように在るかを知りたいという、「闘蛇編」からずっとエリンの中にある問いかけが、ここでも彼女を突き動かし、例え禁忌に触れようと真実を求めて〈残った人々の谷間〉を目指す。そこに夫イアルと息子ジェシの思いが絡み合い、ぐんぐん物語の世界に引き込まれる。
過去が封じてきたものをこの手で壊そうと決意した時、親子には再び過酷な運命が必至となり、行け完結編!
投稿元:
レビューを見る
獣の奏者、続編。
一度は完結した物語の続編って、何か物足りなさを感じるのだけど、この著者に限っては当てはまらない。
より深く、壮大で卓越したストーリーに読み進める手は止まることを知らない。
次の完結編で終わってしまうのかと思うと、本当に読むのが惜しい。
投稿元:
レビューを見る
人が決意する瞬間、人が泣く瞬間がこんなにも伝わるのがすごい。俺も泣く。世界は最終兵器を持たねば平和にはならないのか。話し合えばなんて嘘くさい答えは入り込む余地はない。怒濤の完結編へ向かうぞ俺は。
投稿元:
レビューを見る
エリンを始め、登場する人も獣もみんな懸命に生きることを全うしようとする、その姿が尊く儚く切なくて無性に泣けた。
命のきらめきがまぶしい。
それぞれの形で運命と向き合おうとするエリンやイアルのやり方は真っ直ぐで不器用で、頑固でもある。もっと上手く(楽な方向に)逃れる方法もあるだろうに、と思ってしまうところもある。でも、それが出来ないが故の夫婦なのだろうな、とも思う。
そんな二人の姿を見ていると、こちらの背筋が伸びる思いがする。懸命に生きなきゃいけないな、と思う。
投稿元:
レビューを見る
Ⅰ・Ⅱ巻は、幼い少女が孤独に、大きなものを背負って逞しく健気に成長していく姿に感動したものだった。
Ⅲ巻は、大人になりいつの間にか夫と息子を得て、静かに暮らしていた母になったエリンが、抗えない運命の激流に巻き込まれることになる、
までのお話。
ここまでで、Ⅰ・Ⅱ巻にあったような勇敢な少女の面影は出て来ず若干不服に感じたのだけど、
最後に少し期待できる展開が。
Ⅳ巻はこれから読むけれど、
ここからきっと、同じ未来(家族3人で静かに暮らすという未来)を目指しながら、違う道を歩いていくエリンとイアルのジェシの、葛藤や絆がドラマチックに展開されていくんだろうな。
期待しすぎながら『完結編』へ!
名言がひとつ。
「最前線を駆ける覚悟のない者に、武人は敬意を抱かぬからです」
うん、真実だ。武人じゃなくてもそうだ。いや、みんな何かと戦う武人なのか。
投稿元:
レビューを見る
秘められて、解らなくなってしまった大災厄。
王獣と闘蛇の飼育の掟に隠された事実を紐解きながら大災厄の真実を探し求めるエリン。夫や息子との穏やかな生活を切望していても、真実を求めようとする気持ちを抑えることはできない。
人とは知識を求めるものだから。迷いながらも自分の行く道を自分で選びながら行くのは辛いこともあったはず。
それでも選んでいく彼女の強さにあこがれる。
投稿元:
レビューを見る
あいかわらず無茶をするエリン。さすがにイアルやジェシのことも考えるか。
王獣部隊創設を引き受けたエリンと闘蛇乗りに志願したイアル。いざ完結編へ。
投稿元:
レビューを見る
崖っぷちの状況のなかで、希望に向かって苦悩しながら前に進み続ける。
でもそれだけでなくて、家族愛だったり、周囲への心遣いだったり。
沢山のやさしさにあふれてる。
なんだか力をもらった。
投稿元:
レビューを見る
購入から長らくしてやっと読了。
前作から11年後ということで、若かりしエリンの話が好きだったのでなかなか読む気が起きなかった。けれど、読み始めたら思わず一気読み。なんだ面白いではないか。単なる後日談だと思ってた自分は間違いでした。すいません。
物語は闘蛇の死の謎から思わぬ展開へ。そしてエリンの意思や一家の平和な日々をも引き裂くように押しせまる現実。いったいこれからどうなっていくのか。
泣いても笑っても次作で最後。エリン達がまた穏やかに暮らせる日を願いながら完結編を読みます。
投稿元:
レビューを見る
とうとう「探究編」文庫化しました.(^ o ^)
エリンがイアルと結ばれてジェシがいるわ、リランが子だくさんになっているは、「タハイ・アゼ(降臨の野)」から11年後という設定は、かなり話しが変わっている。しかし、まだまだなぞとミスリードの多い見えている世界とそれを解き明かしてくエリン。そこで選択していく家族の関係と医師であり、戦況を変えうる技術者としての側面を併せ持つエリンの心の動きは、どうしてもいろいろと昨今の科学者としての生き方を投影しているようにも見える。
本編中の下記言葉が胸に沁みる。
闘蛇増ゆれば、国広がり、人おのづから増ゆ。これぞ崩壊の始まりなりと祖父言ふ。獣の群れ、それぞれ似合ひの規模あり。雄、互ひに争ひ、雌を連れ群れを分かつ。弱き雄、雌を得られず、子をなせず、群れの数みごとに保たる。その均衡破れ、増えすぎたるときは、病流行り、あるいは争ひ起き、悲惨なること、あまた起こる。これ天然の理なりと言ふ。
人、獣より知恵あり、と我言へば、祖父笑ふ。
天然の理を超えたる大きな群れを、災い起こさず治め得る知恵など、いまだ人は持たず。哀しきかな!と
祖父の言葉、我が胸に沁む。
小さな群れの貧しき平和。大きな群れの諍い多き豊かさ。
我、常にこの言葉を胸に刻みおき、闘蛇の数を我が手の内にとどめおかむ・・・・・
投稿元:
レビューを見る
待ちに待った文庫化!もう夢中で読んだ。やっぱり面白すぎる!ファンタジーでこんなお話を考えられる上橋さんってスゴイ!
早く続きが読みたいけど、読み終わってしまうのがもったいないような気もする。至福の時間。だから読書はやめられない!!!