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中学生の頃に、はまってよく読んでいた新井素子。久しぶりに読んで、あれ?ってかんじだった。こんなかんじだったっけ?って。
話の内容的には、両親を亡くした成美は母親の親友という裕子さんに引き取られる。成美は、世間では「難しい子供」扱いにされており、その原因は小4になっても片時も離せないぬいぐるみ「くますけ」だった。そして、成美は誰にも言えない秘密があった…
なんというか、文章の構成というのかわからないのだが、やたらに句読点が多い。例えば、「え…?そんな、こと、ないよ」みたいな。苦手だった。すごく違和感だった。
中学生のときに読んだ他の作品も懐かしくて読みたいって思ったが、今回のような文章構成になっているなら、私はもう読めないと思う。
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中学生の頃、図書館で読んだ本。文庫本を最近手に入れ再読した。
くまのぬいぐるみと話せる、すこし変わった女の子というファンタジー設定で始まり新井素子らしく気持ち悪く、もやっと終わる。
この粘着質な怖さが新井素子の魅力、と思いつつやっぱり気持ち悪い!でも読んじゃう!
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新装版が出たのでとうとう読む。
くまのぬいぐるみ『くますけ』を手放せない主人公。
両親が事故で死に、母親の友人夫婦に引き取られる。
熱狂的なファンがいる作品だけど、
どうも入り込めずに終わってしまった。
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映画「テッド」に影響されて、久しぶりに読みたくなった一冊。
主人公である成美は大人びた小学生なのだが、この「大人びた」がないと、小学生っていうリアリティがなくなってしまうので、そこは上手くえがかれている。
クライマックス、裕子が成美を探すシーンは、何度読んでも感動できる。
でも、最終章。ここが、この物語の真骨頂。ぬいぐるみの話なのに、ホラーになる瞬間。ゾクゾクさせられる。
改めて読んで、会話の駆け引きの仕方が書かれている作品だと思う。
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純粋に自分の味方でいてくれる人なんて、なかなかいないと思う。
叱られたり、悪いことを悪いと言ってくれる人がいるからこそ、人として成長するんだろうけれど・・・。
それでも、泣きたい時や辛い時、大丈夫だと慰めてくれる相手がいることが、どれほど心強いか・・・。
離れていても、自分のことを必要とされなくなっても、忘れられてしまっても、心はつながっている・・・。
大切にしているぬいぐるみが、くますけ達のように、私のことも見守っててくれたら嬉しいなと思った、素敵な小説でした。
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ぬいぐるみのくますけを親のように頼っている10歳の少女成美が、母親の友人で子供のできない裕子に引き取られ、色々あって最後はくますけからの乳離れへの道を歩みだす。これもファンタジーかな。心理描写は丁寧で、うまくまとまってると思うけど、何となく肌に合わなかった。
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ぬいぐるみと喋れる人種と喋れない人種がおり、私は圧倒的に前者。
外在化された深層意識、なのかもしれないし、ほんとうにあるいは…。胸がとても痛くなる小説だった。
人形やぬいぐるみを自分以上に愛している人におすすめ。
文体は独特だが、慣れればするっと読めると思う。
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これめちゃくちゃおもしろかった…!
くますけ,普通に移行対象なのかと思ってたけど,最後の最後でまさか…。え…。なんなんも…。すご…。
裕子さんも晃一おじさんもすごく賢く暖かい人で,成美ちゃんも一生懸命で,登場人物が魅力的というのもあるけど,それ以上に成美ちゃんの気持ちの描き方が細やかで繊細で,親から否定され続けた(ように感じてきた)子どもが周りの言動をどう捉えるのかがすごく明瞭に表されていた。
もちろん一度形成された他者へのスキーマはこう簡単には変化しないし,実際にはもっとぶつかりあって難しいけど,でも丁寧な記述がよかった。
読了後,自分の移行対象(うちのもクマ)を抱っこして日干ししました
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なんなん、っていきなり関西弁になって何なん?(笑)と思ってしまった。登場人物もあまり好きになれなく、自分には合わないなー。
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「おしまいの日」に続いて新井素子作品2冊目。
サイコホラーということだったのだけれど、特別サイコもホラーも感じなかった。
それは新井素子ワールドを完全に受け入れてるからなのかもしれないし、自覚はないけどぬいぐるみに対する認識が主人公と一緒だったりするのかもしれない。
そんな自覚はないけども。
ぬいぐるみへの愛とか、親近感とか、そのへんの個人差が感想に影響しそうだなあ。