紙の本
お祭りにひそむ衝動
2015/09/16 16:12
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
文化祭が間近に迫り、「迷わない子ひつじの会」の生徒会メンバーも準備に奔走していた。会長の竹原岬の発案で「子しつじ喫茶 らみーず」を開くことになった生徒会。岬はあふれる胸をタキシードに押し込め、成田真一郎はメイド服を着せられる。しかし、先月の仙波明希の和装メイドに続いて佐々原三月の正統メイドを見ることが出来るのは眼福だろう。
そんな風に忙しくしているときにも相談はやってくる。演劇部の綿貫司が鹿野千佳子に出された課題は、演目「古十郎刀暦」の阿波古十郎が「首狩り」藤波朝衛の秘剣「負の太刀」を破った際の工夫を自分で見つけ出すこと。古十郎が碁敵「千里眼の巫女」の示唆を受けたひそみに倣い、彼も子ひつじの会に相談にやって来たのだ。
そして文化祭当日には、何故か巫女服を着たサトウ(仮)が寄絃芳花を連れてやってくる。彼女は演劇を楽しみにしているらしい。一方、鹿野桃子もメイド服を着せられ、彼女にちょっかいを出した成田真一郎は、岬や三月から冷たい目で見られてしまうのだった。
体育教師の梁井湧子にまでメイド服を着せてご満悦の子ひつじのもとに、宍倉徹と付き合っている中瀬華が相談にやってくる。彼に趣味のBL作品を見られてしまったという。バカバカしく見える相談の影には、彼女の悲しい人間観が隠されていた。
文化祭でもいつもの様に飛び回るなるたまに放っておかれた明希がデレ始めるところ、なるたまに逆襲されて自棄になる桃子、なるたま貸借対照表をつけ出す三月の妙な自己解決がポイント。
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今までシリーズを読んで人へのサービス回。
1巻の懐かしキャラ総出演に巫女姿のサトウさんや執事姿の会長に「たま子ちゃん」と貴方の好みのキャラがきっと見つかるに違いない。
個人的にはたま子ちゃんが(ry
相談もBL趣味が見つかってしまった中瀬さんの悩みや東原女史の短編の謎と濃いのが揃ってる。
前回はちょっと物足りなかったが、今回は大満足。本の厚さはそのままに中身超濃いです。
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学園お悩み相談室も5巻までくると貫禄が出てくるというかw 前回、長編でアレはアレでよかったけども、こうやって『いつもの』に戻ってみるとその小気味よさに驚いてしまう。
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初版読了。
前作が長編の特別編だった構成に対して、今作はそれ以前のシリーズで定着されていた連作短編構成に戻っていて、なおかつ第1巻を読み直す必要があるくらい、再登場キャラの出来事が中心でした。
このシリーズはいまのところ、定着化しつつある連作短編的構成がじつによくできていて、各キャラの一人称も明確で、また文章表現が巧みに散りばめられていて「よくできているなあ」と感じつつ、楽しみながら読み進められます☆
学園モノのちょっとしたミステリー風味でありながら登場人物もそれぞれによく描かれているとあっては、次巻も楽しみになるばかりです☆
とはいえ、どの程度恋愛がらみを散りばめるかのさじ加減は難しいところかもしれませんが…いまのところ、このシリーズの結末よりは直近の次巻がどのように展開されるのか気になるところですww
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佐々原さん可愛いなぁ。良いキャラしてるなぁ。良い味出してるなぁ。会長も所々変化がみられるし、仙波はまぁ相変わらずだけど、段々ほんのちょっとだけど丸くなってる感じが出てて、読んでいて楽しい。 それにしても佐々原さんは良いキャラしてるなぁ……可愛いし、ずっと佐々原さんの語り部を読んでいたい。
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文化祭編というのは学園モノの華と考えておりますが、今巻も祭りの中起きる幾つかの事件にキャラクターたちが動き回されたり走り回ったりで楽しく読めた。
特に「vs々人事件」のアイディアは白眉。二巻のかぐやテストでも感じたが、玩具堂氏は作中作を上手に作る。
これだけでも大満足であったが、レギュラーメンバーだけでなく過去に登場したキャラクターたちが文化祭を通して少し変わっていく。そんな部分にミステリ要素だけでなく青春要素でも楽しませてくれるこの作品の良い部分が凝縮されていた。
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文化祭にて、しつじ喫茶なのに女装をする事に。
文化祭に向けて、部の文集、そして悩みごと、の
3本立てになっています。
学生だな~という状態ですが、今まで出ていた人が
再登場、再々登場。
メイド服は想像するに、脳内保養です。
楽しい状態ですが、女装を気が疲れないとは…。
嬉しいような、悲しいような?
結局最後には、な状態になってますし
パフォーマンス、と開き直るならよろしいかと。