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面白かったー。
意味がないと思ってやっていても、意味は後で生まれてくる。
どんな小さなことでも挑戦していくのっていいなぁ。
なんかそういう青春ってなかったからなぁ。
メインテーマは自殺だから、重いし、いじめが入ってて、気持ちはよくない。
現に、俺はトモハルが最後まで読んでも嫌なイメージのまま固定キャラである。
後、最後のオチは遅すぎた、何もかもが終わっていまさら、、、って感じだった。
これって、複線あったのかな?全然気づかず読んでた。
まぁ最後で残念で普通にオチなくハッピーエンドで普通に終わってたら星5だったのに。。。
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読みはじめて最初に感じたのは、違和感だった。
突拍子もなく、登場する人物。
文章にところどころ出てくるキーワード。
途中で終わる場面。
うん。なるほど、そういうことか。
さすが、伏線の張り方が上手いなあ。
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まず、この作品の感想を書こうとすると、どうしてもネタバレになってしまうので、実読者は注意してください。
この作品はハードカバーの発売時に読んでいたのですが、文庫化されたので再読しました。
やはり辻村さんの青春ミステリーは面白いです。長いですが、どの作品も続きを引き込ませるストーリーになっていますし。
ただ、とても面白く一気に読み進めるのですが、終盤に真相が明かされていくにつれて、どうしても違和感を覚えてしまいました。
さすがにこんな大掛かりな演技を高校生みんながし続けるのは無理があるだろう、ということと、天木のような漫画的なキャラクターはどうなのかなあと。
それと、ぼくのメジャースプーンを読んでいないとエピローグのシーンの意味がわからないと思うので、そこのリンクは必要なかったんじゃないかと。
文句を重ねるみたいになってしまいましたが、今作が面白い小説であることは間違いないですし、辻村さんの小説にたいしていつも高い水準を期待しているからこそのいちゃもんです。笑
また次作も楽しませていただきます。
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時折はらはらする場面こそあるものの、終盤まではわりと普通の展開だったので「あれ?」と思っていたら、最後の最後でどんでん返しが起こって、もうそれからは読むのをやめられませんでした。
「本当の自殺者」が明かされた瞬間に、「やっぱりそうか」と思いつつも驚き、これまで読んできた内容がフラッシュバックしました。
この見事に仕込まれた伏線と、最後に一気に回収されていく鮮やかさが爽快であると同時に恐ろしい……。
オチとしてはやっぱり「冷たい校舎の~」に似ているけれど、最後、みんなが協力してあすなを助けるところはすごく温度を感じました。徹底して冬の冷たい世界を作り上げた「冷たい校舎の~」とは対照的。
そしてそもそもの火付け役は「ぼくのメジャースプーン」の彼だったのですね。
いつかがタイムスリップをしたように感じたのも、彼の能力が発揮されてしまったせいで……。
ところどころ現実的に考えて不可能なんじゃないかと思える展開もあるのですが、それが受け入れられるのが辻村深月ワールドですよね。
ただ、今作は「第一期総決算」と位置付けられているように、これまでの作品を読んでこそ楽しめる話だと思います。
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惜しい。
面白いんだけど、最後が惜しい。
うまく行き過ぎてて、何か最後にもう一つありそうだぞ、と思ってたから驚きはしなかったけど気持ちのいいどんでん返しではないよね。
やり方もそんなに上手くはなかったしなあ・・・
自殺候補者を特定して、
いじめに遭ってるんじゃねえかって、何とかしようっていろいろやる、
まあその達成感が、言ったら無駄だったようなもので。
そのまま投げっぱなしでまとめずに終わられた感で。
しかも、一番大事な「なぜタイムスリップが起こったのか?」という点が
同じ辻村作品『ぼくのメジャースプーン』を読んでいないとさっぱりわからないわけで
私なんか読んでたけど忘れてたから最後「はあ?」って思ったわけで
ここまでが構成の愚痴ね!
というかこの構成のせいで、ここまで長々やってきた友情劇みたいなものも全て茶番になってしまうわけだからなあ
でもあすなちゃんとおじいちゃんのシーンはうるっときました
上巻が面白かっただけに、「うーん・・」という感じ。
自殺者の名前が思い出せない、というあらすじ自体は『冷たい校舎の時は止まる』と似ていて、あっちの方がホラーとしても完成度が高かったから私はあっちの方が好き。
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物語が終盤に向かうにつれて、切なさが込み上げてきました。伏線がつながり、きれいに完結したと思います。
辻村さんの作品はとにかく登場人物が1人1人しっかりとたっていて、みんなに感情移入できるのが好きです。
時間もお金も自分の全てを犠牲にして、未来を変えたいつかがとてもかっこいいと思いました。
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高校生が自殺する同級生を留めるために奔走する。
デビュー作の「冷たい校舎の時は止まる」とかなさる部分があって、姉妹編的印象で読んでいたのですが、「冷たい校舎の時は止まる」とは違い、ネガティブで後ろ向きな思考に囚われず、友を信じ、抑えきれない感情に熱くなるいつかたちの姿は、健全に青春していて、素直に楽しめた。
「冷たい校舎の時は止まる」の印象を引きずっていたので、あの別作品とつながってることが明かされたときには、本当にビックリしてた。
あの瞬間、辻村作品を読み続けてきて本当に良かった、と思えた。
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心地よく騙される。
結末はおそらくこんなものだろうと予想していても、どうもしっくりと来ない文章。まだまだ厚みのある文庫本。
これは、ラスト数十ページで見事に騙してくれる本です。
早く続きが読みたくなる本は多々あるけれど、少しづつ話を進めて最後の最後で本当の真相を明かす辻村さんは見事だと思う。
また、最後まで読み結末を知ってから、改めて読み直したいと思える。他の作品をもう一度読みたいと、あるいは未読の本を読みたくなる、そういう魅力を持っています。こういう感覚は、他の作品の登場人物が出てくる辻村ワールドならではだと思う。
「この本に出てくる主人公は、この後どうなったのか」
読者がある意味最も知りたい後日談、セカンドストーリーをほのめかしてくれる。
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最後の方、感動して泣きそうになった。河野君のクリスマス・イヴを過ぎてしまったときに何かページに余りがあるなーと思ったらこんな裏技。おじいちゃんが大変なことにならなくって本当によかった。
それにしても、秀人君の独白、『力』とか、椿ちゃんの名前にはなんの意味があるんだろうなーって思っていたんだけれど、これは「ぼくのメジャースプーン」を読んでいないと分からない話なんだってようやく気付いた。
それに、天才ピアニストのお話も、多分「凍りのくじら」を読まないと分からないよなぁ。
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「今から、俺たちの学年の生徒が一人、死ぬ。――自殺、するんだ」依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ一つの記憶。不可思議なタイムスリップで3ヵ月先から戻されたいつかは、これから起こる"誰か"の自殺を止めるため、同級生の坂崎あすならと"放課後の名前探し"をはじめる――。あすなは、自殺してしまう「誰か」をいつかとともに探し続け、ある日、自分の死亡記事を書き続ける河野という男子生徒に出会う。彼はクラスでいじめに遭っているらしい。見えない動機を抱える同級生。全員が容疑者だ。二人はXデーを回避できるのか。
やっぱり伏線の回収の仕方が抜群に上手い作家さんだなと思う。今回も見事に騙され、辻村作品ではよくある名前トリックにも引っかかりました。他の作品との絡みも健在で、ラスト数十ページで気づいたときはおおーー!と感動。ここまで手の込んだストーリーを高校生が作れるのかという疑問はかすかに残るけど、まあ天木あたりならやってしまいそうというところが怖いです(笑)最初はいつかが苦手だったのですが、あすなと馴染んでくるにつれて根はいい子だなと思えるようになった。あすなの成長を見て、カッコ悪くてもいいじゃないって肩の力を抜いて生きていける強さを教わった気がします。余談ですが「ぼくのメジャースプーン」の彼らのあの後が分かって本当に嬉しかった。
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途中、結構重要な展開に至る部分で「偶然」とか「たまたま」とかいうのが多くて、「え~そりゃ都合良すぎじゃないの?」と思った部分にも、実は理由があり、全然関係なさそうなバイク絡みの話も、「うわ~それ、ここに繋がるんだ」みたいな、構成の巧みさに唸らされる作品でした。
日常の何でもない部分の描写には、全てもう一つの意味があって…って、いや~もう、やられたなという感じ。凄いです。全部読み終わってから、思わず最初に戻って事実確認したくなりました。
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甘すぎる。でも、青春の一時期の生きづらさと周りを密かに窺う緊張感は、作者特有の持ち味。高校生の感覚を十年以上持ち続けているのが驚異。
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最後の最後に青春する。解説のお言葉には納得しました。今回は何を狙っているのかと、びくびくしながら読んでいたのですが…まさかああなって、こうでそうなるとは…!(察して下さい)
主人公のいつかもあすなも、仲間たちと一緒になってひとつのものに向かっていく、放課後を使っていく。かっこ悪いとこを見せないようにしている、向かい合うことから逃げている私には、がつんと殴られるところも多い話でしたが、彼・彼女たちの成長は読んでいて清々しかった。やっぱり変化球に見せかけたど真ん中な恋にときめきました。重点を置いていないようでいて、恋!という話が大好きです。あの方たちとの再会に身もだえしました。メジャースプーンもくじらももう一度読みたい。それ以前にこれを最初から伏線確認しながら読みたい…。下巻は、終始叫びっぱなしでした。家で読んでいて良かった。
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読み終わって、正直うーん。
この人がすごく才能があるのもわかるし、
確かに面白い。
ただ、この作品は好きになれなかった。
<ここからネタバレです。>
本当に秀人の能力でそうだったとしたら、
自分の友人のレンアイ傾向を修正したいからといって
人の死を持ち出すセンスは許しがたい。
本当にタイムスリップしてきたとしたら止めるために
なにもうそのいじめを演出しなくてもいいだろうに。
いくらなんだって周りが言うでしょう、こないだまで仲良かった二人がいじめ?
しかも傷はメイク?むりむり。
作品は面白かったのに、すごくやな気分になった。
あたしはいやだな、この作品。
秀人はあんな思いをしたのに、こんなことで人の気持ちをいじるべきじゃないと思うけど。
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多少無理がある設定だけど、相変わらず個々のコンプレックス書くのが上手いと思う。何度この人の描く“屈折感”に共感させられたことか。
個人的に、この人の小説に出てくる男の子にすごく憧れる。こんな人いたら絶対好きになるだろうなー、と思うけど、まぁいないだろうな。