BRICSの軌跡
2018/02/11 16:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
GDP6位。女性大統領だが今は凋落気味。この国がなぜ勢いがあるのかよくわかる。
投稿元:
レビューを見る
リーマン以来、街からブラジル人が姿を消した。日本の経済に愛想をついて出て行かれたのかと思っていた・・・・。
でも、この新書を読んで、そうではなく、もはや日系を頼りにすることもなく、自らの国で、自らの誇りを持って、働き、国の発展を担っておられるのだなぁと思った。
投稿元:
レビューを見る
近年のブラジルの展開が、政治を中心によくわかる本。発展途上の国が、先進国並みに発展した国となるためには、政治的に安定することが最も重要だと思う。
投稿元:
レビューを見る
ブラジルというとかつての債務超過国家のイメージが強いのだが、それも過去のことだ。
他の本でも読んだけれど、これからの日本はインドとブラジルと仲良くやっていくべきだと思う。特に資源豊かで友好的なブラジルとは今後うまく付き合っていく必要があると思った。
本書で「おや」と思ったのは、電子投票が進んでいるということ。電子投票、日本でもやらないのかなぁ。
投稿元:
レビューを見る
堀坂浩太郎『ブラジル 跳躍の軌跡』岩波新書、読了。14年のサッカーワールドカップ、16年のリオ五輪開催予定国について実際のところ、日本では馴染みが薄い。跳躍のパワーは資源と他民族社会で培った行動力。但し、急速な発展の歪みも存在する。本書は南米の大国の今をまとめたブラジル入門。
投稿元:
レビューを見る
今回ブラジルに行くに際して基礎知識の補充として購入。人種のるつぼと言われる通り、街を歩くと多種多様な人種を見ることができる。したがって国をまとめるのも一苦労である。直近の民主化後の大統領カルドーゾ、ルーラ、ルセフによってやっと国としての形が出来上がってきた感がある。過去には1000%を超えるインフレも経験している。内需の消費が旺盛なのだ。今後は底辺にいる貧困層の底上げが課題となるだろう。
投稿元:
レビューを見る
失礼だが、意外とちゃんとしているのだね、ブラジル。まぁこれまでのインフラがなかっただけに、近年オリャーと作っているわけなのであろう。そして、軍政がつい最近までしかれていたことにも驚いた。そして、その軍政の期間に「ブラジルの奇跡」と呼ばれる経済成長が起きたことも驚かされた。
軍部の「三つの脚」政策なかなか良いね。
・政府系企業、外資系企業、民族系民間企業、この3つの脚を組み合わせることで必要なサービスを必要なタイミングと場所で適切な資金で提供できた、産業基盤を作ることができた、というのは大きいね。軍部なのに外資を入れるとは思い切ったことをやったもんだと。
あと、教育にすごく力入れているね。やはり国の礎は人なんじゃ。教育費の歳出がGDP比率でOECD加盟国最下位の日本の政治家は見習って欲しい。教員の給料上げて、優秀な人材を率先的に教師にしようってのも、羨ましい政策。なぜ日本でできない?腹立つー。日教組のせいか。
資源持ってるし、人口ボーナス、オリンピック、ワールドカップと前途洋々な未来が拓けているような気がしますが、落とし穴はなんだろう?宗教色強くないし、国境紛争もないし、アメリカ、EU、中国とも距離をおいた地理的な独立性もあるし、いいねぇ。日本も民間レベルで仲良くしないと。隣の迷惑な住民より、遠くの親戚だよ。
投稿元:
レビューを見る
「ブラジル 跳躍の軌跡」堀坂浩太郎著、岩波新書、2012.08.21
218p ¥840 C0236 (2020.08.30読了)(2019.01.23購入)
新型コロナウイルス感染症の感染者数で世界第2位のブラジルについてほとんど何も知らないので、この機会に読んでおこうと手に取りました。
そういえば、BRICSという言葉の先頭のBは、ブラジルでした。
BRICS:
中国と、それに続いて成長軌道に乗った新興諸国を一括した呼称。ブラジル(B)、ロシア(R)、インド(I)、中国(C)の頭文字を並べた新語。Sは最初小文字でしたが、南アフリカを追加して、大文字とした。
新型コロナウイルス感染症の感染者数でも、第3位、インド、第4位、ロシア、第6位、南アフリカ、と中国以外のBRICS諸国は、上位に来ています。
せっかく成長軌道にある経済を減速させるわけにはいかないということなのでしょう。
【目次】
はじめに
第1章 ブラジルは、いま
1 初の女性大統領
2 経済の飛躍と歴史的段階
3 貧困撲滅、そして社会統合・国家統合へ
第2章 軍政から民主制へ―体制移行と政治・経済の変容
1 軍事政権の誕生
2 軍政の正統性
3 軍部の退出
4 文民政権と政治の混乱
5 政治の安定へ
6 経済危機の克服
7 成長軌道
8 米欧金融危機、試される実力
第3章 新生ブラジルの制度設計―改革の積み重ね
1 国のかたち―大統領制、連邦制、民主憲法
2 選挙・政党・文民統制
3 変わる政治風土・政治文化
4 民営化と外貨参入
5 金融安定化のシステム
6 政府・企業・市民社会の協働
7 多様な人々の包摂―社会の統合にむけて
8 貧困克服のための制度―ボルサ・ファミリア、最低賃金
9 教育改革―人的能力の引き上げ
第4章 世界の表舞台へ―その原動力は何か
1 姿を変えた資源大国
2 広大な国土の活用
3 環境との折り合い
4 内需の拡大―消費パワー
5 変わる生活と就労スタイル
6 産業力・企業力
7 高まる国際プレゼンス―G20と「大統領外交」
8 広がる貿易パートナー―全方位外交と対米・対中関係
9 隣接国との結びつき―メルコスールと南米諸国連合
10 国際化の進展
終章 日本とブラジル―遠くても近い国に
1 長い歴史と重層的関係
2 相互補完関係を超えて
おわりに
文献案内/参照文献
ブラジル略史
☆関連図書(既読)
「アマゾニア」B.J.メガーズ著・大貫良夫訳、 現代教養文庫、1977.02.15
「アマゾン探検記」ハーンドン著・泉靖一訳、河出書房、1977.11.15
「文明なき幸福」関野吉晴著、かんき出版、1978.02.25
「わがアマゾン トウチャン一家と13年」関野吉晴著、朝日新聞社、1986.11.10
「アマゾン動物記」伊沢絋生著、どうぶつ社、1985.03.15
「アマゾン入門」山根一真著、文春文庫、1987.04.10
「図説・アマゾン」芝生瑞和著、河出書房新社、1992.10.30
(「BOOK」データベースより)amazon
軍事政権からの民主化、巨額の債務国から債権国への転換、女���大統領の誕生、そしてGDP世界6位に―。この四半世紀余りに劇的な変化を遂げたブラジル。発展の軌跡を、政治、経済、社会、対外関係からたどり、その実相に迫る。民主化はどう展開したのか、経済発展の原動力は何か、そして、どのような課題が残されているのか。