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投稿者:ヒケシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
山田風太郎の原作をせがわまさきが漫画化しているので、有名なバジリスク的世界を期待したんですが、思わず笑ってしまいました。
原作を読んでいないのでなんとも言えませんが、よくこれを漫画化しよう思ったなあ、と、せがわまさきさんにとても感心しました。
天下の奇書?
「それ以上なお詳細に述べることはこの物語の美的印象を損ずることになるので割愛させていただくことにする」
2011/04/01 21:25
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投稿者:峰形 五介 - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画家せがわまさきが山田風太郎の短編小説を調理する『山風短』の第二弾。
今回の素材はあの『剣鬼喇嘛仏』だ。刀を手にして抱き合っている一組の男女が表紙に描かれているが、原作を読んだ方なら御承知のとおり、実際は抱き合っているのではなくて「つながっている」のである。
せがわまさきによる山風コミカライズの最大の特徴は原作に忠実なこと――と、前作『くノ一紅騎兵』のレビューで書いたが、本書のせがわは一味違う。いや、今回も基本的には原作に忠実なのだ。前作と同様に原作の台詞や地の文をそのまま使用している箇所も多いし、前作と違ってヒロインの造形(顔を赤らめて伏し目がちにおどおどと「申し訳ありませぬ」を連発する娘)も原作に近い。しかし、それでも山風の味よりせがわの味が強く出ている。
どのあたりに強く出ているのかというと……実は結末が原作とは違う。まさかの大どんでん返しが待っているのである。
この新たな結末に関しては賛否両論だろうが、個人的には「賛」だ。
原作に忠実にやっておいて、最後にとってつけたようなオリジナルの結末を持ってこられては興醒めだが、せがわ版『剣鬼喇嘛仏』は違う。せがわは原作の流れを忠実になぞりながらも独自色を出している。そのため、読者は知らず知らずのうちにせがわのペースに乗せられ、オリジナルの結末を違和感なく受け入れることになるはずだ。
また、この違和感なき結末は、多くの読者が望むであろう結末でもある。「まさかの大どんでん返し」と書いたが、原作を読んだことのない人からすれば、意外でもなんでもない――「こうでなくてはいけない」という結末かもしれない。その結末に至る過程に、原作には登場しなかった千姫をからませるところもニクい(ところで、千姫と一緒にいた侍女たちはやっぱり『くノ一忍法帖』のお由比たちなのだろうか?)。
しかし、一番の驚きはラストのどんでん返しよりも、第三弾のタイトルだ。
なんと『青春探偵団』である(『天国荘奇譚』に収録されているが、黒田硫黄がイラストを手がけたポプラ文庫版もあるらしい)。
そう来るとは思わなかったよ……。
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宮本武蔵と闘うために生きる武人。と書くと、聞こえは良いけど二人がセットで動く姿は笑うしか無いかも…排泄シーンに笑った
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原作未読。
漫画を読んでいてさえ「え?!こんなストーリーって?!」と疑ってしまうような展開だったが、それを文章でそれも昭和の時世に書き上げた山田風太郎はすごい。
ところどころ笑えるところが最高。
ラストもよかった。
「おまえのその・・・なにだ・・・」笑うところですね。
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一言で言うと馬鹿話。よく漫画化したなあ・・・。
コミカライズの人選を誤ったらとんでもないクソ漫画になるところだけどそこは流石のせがわ先生、茶化さず相変わらず真面目に丁寧に描いたおかげで、とんでも設定に由来するコメディ性が余計際立った感じがする。山田風太郎先生がコメディのつもりで書いたのかどうかは知らないけれど・・・
蛇足ながら作画について。せがわ先生は初期の頃からCGを有効に使ってた一人なんだけど、豊後水道や大坂の陣の写真とかちょっとキャラの描画と背景のタッチが違いすぎて違和感がある。
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風太郎、女嫌いなの?違うよね?(笑)
タイトルからしてツッコミどころですが、好きです風太郎。
せがわさんの絵も濃くて艶やかでいいなあ。
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第一巻「第一幕 くノ一紅騎兵」の時も感じたこの読んだあとのなんとも言えないガッカリ感・・・。
戦いに明け暮れる御曹司与五郎を見かね、父親は懐に抱える青龍寺組みの忍び頭の娘登世に、
戦いに向かう与五郎を引き留める任務を与える。
そして登世が使った忍法、それは喇嘛仏のごとく一度番うと、女が懐妊するまで離れられぬ男女合体の秘術だった。
今回は忍術コメディアクションの部類に入るんだろうけど、正直この終始下半身で繋がり合う二人を見てて笑えないというか、滑稽すぎてどうすればいいのかわからないという。キャラクターはとてもいいんだけど本当に、今回は水が合わなかったというしかない。
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面白いなあ~。本当に、面白い。
中学校ぐらいの煩悩いっぱいの時って、なんかこんな妄想をしていたような気がします。
しかし、それをまじめな顔して小説にする神経がすばらしいです。そして、なんとなく感動的にまとめてしまう。
また、せがわ まさきの絵が、これ以上ないぐらいにはまっています。
手を合わせるご老人たちにしろ、武蔵の表情にしろ、本当に奇跡的です。
多分、原作は読んだことなのですが、同等ぐらいのマンガになっていると思います。
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山田風太郎好き!せがわまさきの絵が好き!
という訳で買ってみました。
ちょっと荒唐無稽の設定なのだけど、
原作のエンディングよりも優しくて嬉しくて、
最後の数ページだけ何度も読んじゃった。
ほっとした。
二人の想いに最後は、じんときたので素直に★5つ〜〜
ちなみにその本屋には1巻がなかったのだけど、
どうもイマイチ評価が低いのと、原作を先に読みたいので購入控え中。
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くっついちゃった男女。これはシュールな笑いをさそう。こんなのが目の前にきたら武蔵も困惑するわ…シリアスなのに笑っちゃう。
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http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2011/03/post-3a8f.html
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長岡与五郎は、大名・細川家の御曹司にありながら最強をこころざし、一度敗れた宮本武蔵に再戦を挑まんとする。
それを止める命を受けたのは、忍びの娘・登世。秘術を用いて、与五郎と“合体”したままになるが……!?
離れたくても離れられぬ。秘術でつながる美男美女。われら、最強剣士なり。
山田風太郎の傑作短編を、せがわまさきが奇跡の漫画化!
細川忠興の後継でありながら新免武蔵に勝つためだけに剣を磨くことしか考えない長岡与五郎のおポンチぶりは、新免武蔵や細川忠興すら手を焼くが、与五郎と登勢の剣で結ばれた強い絆は微笑ましい。