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風太郎先生がバイブルにしていたとゆー『我輩は猫である』を読み返したくなった。
しかし子供の頃読んだのがこんなに分厚かったわけはないから、子供向けに端折ってあったんだろーか?
安さの岩波か、慣れ親しんだ読みやすさの新潮かで迷うが、100円の誘惑に魅入られ岩波に決す。
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家に袋とじのままの我輩は猫であるがあります。
昔の本は袋とじのままで、ペーパーナイフで1ページずつ開きながら
読んでいたそうです。
もったいなくて、1ページもやぶれませんが。
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私は「こころ」の後にこの本を読みました。
夏目漱石は神経衰弱のイメージがあったのですが、これを読んでみて、ユーモアを大切にする人だったのだろうなぁと思います。
内容に一貫性はあまりなく、小さな事件がぱらぱらちりばめられている感じです。
ですが、登場人物のやり取りにユーモアがあふれ、時間を忘れて読むことができます。
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登場キャラクターがそれぞれに微笑ましくて心あたたまる。そう思って気を抜いて読んでいると、話題がシリアスになって思いかけず感心させられる。ただ、全十一章を読んでいるとちょっと飽きた面もあった。
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元来人間というものは自分の力量に慢じて皆んな増長している。
少し人間より強いものが出て来て苛めてやらなくてはこの先どこまで増長するかわからない。
苦沙弥、迷亭、寒月の3人。それを傍観する猫。
猫の思想や迷亭の語り節、苦沙弥の描写が、コミカルでおもしろい。
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最後のほうまで読むと、じわじわ面白い。変人集団を猫目線で楽しむ話。
嘘ばっかりつく人と、ガラスを最初っから最後まで擦ってる人が好きです。
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真面目なんだけどとてもユーモアがある、そんな文章が私は大好きだ。
私が思う文章というものの本質がこの作品だと思う。真面目なユーモアこそ私の全て。
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子供の教育番組でも取り上げられていて、長い生涯 読んだことがない、これじゃまずい、と思って読んでみました。
なんでしょう。古典落語のような(古典落語もよくわかりませんが)内容。ところどころ笑えるところもあり、これが夏目漱石の文体なのかなと ぼんやり考えさせられのみ。
三四郎とかも読んでみようかなと、そうすれば もっと夏目漱石を理解できるのかなと、まだそんな気持ちです。
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想像力をつけようと、描写の面白い小説でうちの大学の図書館にもあるもの…と思って適当に選んだ一冊。
話題の名作ということで一度は読んでみたかったものである。
ネコの視点に立つからこそ、「自分(筆者)も人のこと言えないでしょうに」というような人間の皮肉、
醜い部分を面白おかしくかいている。
何でもない日常のただ流れるままにという感じで、全体にあまり論理というものは存在しないようである。
そのわりにはあまりに長編なのでちょっと飽きてしまった。さらにこの時代特有の長ったらしい副詞句も苦手。半分までで断念。
しかし時々いろいろ考えさせられる人間の特性が描かれていて、その点はやはり面白かった。
随分時代も変わったので、現代人にはあまり当てはまらない部分もあるのだが、現代人にもすごく当てはまる部分もあった。
特にそれを感じたのは、他の動物と比較した場合の「人間様」中心てき考え方である。
まあどんな動物も、自分の種族が一番と思っているのかもしれないが、猫の目でこうまで書かれるとなるほど、と思ってしまった。
ちなみに私はこの本を読んでいる頃、今流行のネコカフェにデートに行っったのだが、これがまた新鮮だった。
まさにキャバクラの猫バージョン。しかも猫は餌をもらいには来るが、一向に媚びる気配がない。
撫でようとしようものならすぐ逃げる。「人間にかまってやってるのよ♪」という感じ。
そりゃそうだろうと思ってしまった。
ちなみにこの店の姉妹店、今度新店舗を新宿二丁目に構えるらしい。まさに本場である。
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この作品はタイトルを見てもわかるように物語は猫の視点から書かれている。
この猫は登場人物の英語教師、苦沙弥先生に飼われている。
作品は自体は、「吾輩」(猫)の視点で家で起こることを語っているもの
作品を読んでみての感想は、普通に面白いと思います。
ネットでこの本のことを調べると、夏目漱石の最初の作品って書いてあった
知らなかった。
私も猫を飼っているので、猫からみた家はこんな感じなのかな〜って想像して読んでいました。
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夏目漱石の『吾輩は猫である』に鏤められた些事から、漱石の日常、身近な人々との交友、家族との折り合いなどなどを論考する読みとりやすかった。さまざまな資料を駆使して書かれているので、明治37年から39年のあるインテリゲンチャの生活の様子が事細かに浮かび上がってくる。面白い試みだと思った。一つ一つの項目に関する薀蓄は本書を当ってもらうとして、最後に笑ってしまったのは、『吾輩は猫である』の評判にあやかって書かれた贋作の数々。勿論、内田百輭の『贋作吾輩は猫である』は有名だが、それ以外にも、保坂帰一の『吾輩の見たる亜米利加』ではなんと”猫”が渡米している。
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登場人物も非常に個性的で、この作品は長くて、色々なことが詰め込まれていて読みにくい部分も多かったが、それを補って余りある面白さだと思った。
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夏目漱石の『吾輩は猫である』に鏤められた些事から、漱石の日常、身近な人々との交友、家族との折り合いなどなどを論考する読みとりやすかった。さまざまな資料を駆使して書かれているので、明治37年から39年のあるインテリゲンチャの生活の様子が事細かに浮かび上がってくる。面白い試みだと思った。一つ一つの項目に関する薀蓄は本書を当ってもらうとして、最後に笑ってしまったのは、『吾輩は猫である』の評判にあやかって書かれた贋作の数々。勿論、内田百輭の『贋作吾輩は猫である』は有名だが、それ以外にも、保坂帰一の『吾輩の見たる亜米利加』ではなんと”猫”が渡米している。
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猫からみた人間というやつらの日常。
吾輩は猫である。名前はまだない。
猫の目からみたら人間というのはなんと変な動物か、変な社会なのか。
猫の手、ならぬ猫の目(?)を借りた社会風刺が面白い!!
たとえば教師というのは書斎にとじこもって、本を数ページめくってあとはずっと寝ていればよいのだから、これなら猫である吾輩にもつとまるのではないか、という冒頭の部分からニヤリ。
だがこれはほんの序ノ口であり、吾輩が電車の中でにたりとするのはもう少し先の事であった…。
泥棒が山芋を盗んだりね。
しかしこの話のいいところは、猫>人という図式ではなく、猫もまた猫なりのおっちょこちょいなエピソードがあるんだよね。
「吾輩」が「餅とはどんな食べ物だろう」と興味深々で食べてみたところ、のどにつまらせてもがいていると。
そこを「先生」の子どもたちが「ほら、猫が踊りを踊っているよw」と笑い者にし、大人たちは「意地汚い猫め」といった感じで微妙に蔑んでいるところ。
人間が変な生き物、でも猫も猫でどうしようもない生き物w
西洋に追いつけ・追い越せとか、とにかく「発展」させよ、という当時の考え方に批判的であったのもまた興味深い。
「のんきと見える人々も、心の底を叩いてみると、どこかかなしい音がする」
特に大好きな言葉。
猫!!おまえよく人間のことを見ているな!!と感じずにはいられない。
「順当が続くとさだめし退屈であろう」
そうそう、うまくいっている状態がずーっと続いても面白くないw
当初はこんなにも長く書き続けるつもりはなかったのだが、気づいたら長くなってしまったそうな。
長い小説だけれども、大きな筋書きがあるわけでもない。
オチはもう面倒くさくなって適当にこんな終わり方にしたんだろ!と思ってしまったwww
読んでいると冗長に感じるけれども、いざ終わるとちょっとさみしい。あぁ、これで「吾輩」ともお別れか、とw
猫という動物がまた良いなぁ。
犬って従順で人間に使えるorハナからナメてそうで人間と同等の立場にない。
けど、猫というのはなんだかんだ同じような立ち位置にいつつも、一歩冷めた目で、でも鋭く見抜いていそうな動物!!
街中で猫を見ると、「こいつらも何考えているのかなー。」と考えずにはいられない。
にゃー。
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2009年11月3日読了。
難有い難有い。
小学生のときに買ってもらったけれど、意味がわからなくて本棚の肥やしになってしまいました。
今読み終わって、やっとわかったような気がする。
小説らしい小説ではないけれど、それが大事なわけではないのでしょう。