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古き時代の京都を美しく巧みに描写し、その中で儚く切ない兄弟愛が静かに語られる。純文学ならではの表現の巧みさを感じることができ、読みにくさは全く感じることがない。川端康成を知るには読みやすい作品だと思う。
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川端康成の小説です。他にも作品は数多くあるわけですが私はコレが一番好き。
舞台は京都。京都の庄屋の娘(もとは捨て子)、千重子が成長した後に自分の双子に会って…、と言うのが中心の話ですがなんとも味わいのある作品。
この二人の今まで生きた来た道の差、傍から見れば庄屋の娘の方が幸せなんでしょうが、本当はどうなんでしょう?
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形あるものは失われていきます。日本人は失われるものに美を見出すのだろうか。失われることに美を見出すのだろうか。
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とりあえず、京都いきてー!
・・・ではいけませんか?これ読むと絶対京都行くって思うですよ。風景描写が繊細ですよね。
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昭和30年代と思しき京都が舞台です。この頃からだと京都の風景も様変わりしました。言葉も変わっています。生き別れた双子の妹と再会するも、二人の人生は交わることはない。
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以前一夜限りでドラマ化されましたが、やっぱり原作の方が面白い!何より、京都の濃厚な雰囲気がしっかり伝わってきます。
電車の中とかで読むより、夜静かな部屋で読むのをおススメします☆
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捨て子にされ、違う人生を送っていた双子がふとしたことで出会うが、運命とは悲しいものかな、二人は一緒に過ごすことができず別々の人生を歩んでいく。
背景に京都の風景、祭などが描写されている。
又、康成がこの作品を執筆中に大量の睡眠薬を飲んでいたせいか若干文脈にちぐはぐなところが出ている。
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昭和には山口百恵、平成では上戸彩の主演でドラマ化された一作。京都を舞台に、風景を写し取ったような描写の中に見える、離れ離れに育った姉妹の心模様がすがすがしくも残酷。書き足さないこその美があると思う。
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川端康成が一番大好きな作家なんだけど特にこの作品が好き。
生まれたときに離れ離れになって暮らすことになった姉妹の物語。
育ってきた環境がまったく違う二人が大きくなってから再会するんだけど、愛情はあるものの時間の経過とか環境の違いとか、そういうのがジャマしてさ・・・。
もう5回以上読み返してます。
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とてもとても美しい日本語で描写される人物と京都の四季、登場人物の京ことばがまたはんなりしてうっとりするほど。
だけどどうも違和感がぬぐえません。
川端康成ってこんなだっけな、と、21〜2歳の頃に読んだ『雪国』の記憶を必死で思い出してみて思いましたが、氏が女性を見る目がイヤなのかもしれません。美しいお人形を愛でるかのような、愛情と距離感とある種の冷たさが。それを「透徹な美意識」として好む人は好きなのかもしれません。また、対女性だけでなく作品全体がひたすらに「美と哀切」、ただそれだけに思えました。
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北山杉など、文の端々から京都の面影を感じられます。あの古都ならではの雰囲気が味わえて、私はとても好きなお話です。
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京言葉がなんとも美しい。読んでいると話したくなる。千重子と苗子、どちらも苦しい。お互いの持っていない、そしてお互いが求めているものをそれぞれ持っているのに苦しい。でもそれが京都の風景の美しい描写に消されるよう。何度でも読みたい。上戸彩のドラマでは、千重子の決断(好きな人と別れて店を継ぐ)が描かれていたけれど、小説では書かれていないのね。でもその通りだと私も思う。
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2005. 夏
流れでぱかぱかアップロードしたけど、これは読んだのは去年でした。でも千重子いいですよ。やはり関西弁は、こぅ、ぐっときますね。かわいいっす。
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生まれてすぐに捨てられた千重子が、双子の姉妹である苗子に出会う。瓜二つの二人は互いに親しみを持つも、その間には育ちの違いの壁が存在します。苗子は千重子に対して引け目を感じてしまうのです。双子の切ない思いを描いた作品。
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生き別れになった姉妹愛。
京都という美しい町を舞台に物語りは進んでいく。
現代とは違う話し言葉で表現されていて理解に苦しむところもあったが、全体的におもしろかった。