電子書籍
だんだん染まっていく感たまらん
2013/11/01 08:55
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投稿者:さるきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
臆病でまともに人と会話もできないくらいコミュ障っぽい主人公が、
どんどん変わっていく様がおもしろかった。
まずは1巻、序章といった感じでこの先を読むのが楽しみ!
主人公の歳を考えると、あの歳でずいぶん頭が回るなあと思うけど許容範囲。
三兄弟のうちの二男に今回は光があたっていた感じがするので、
2巻、3巻と長男・三男について触れていくのかなーとか。わくわくしている。
紙の本
デ・コスタ家の優雅な獣1
2013/03/24 13:14
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投稿者:季冬 - この投稿者のレビュー一覧を見る
孤児院に暮らす天涯孤独の美少女ロザベラを迎えに来た「家族」は、裏社会を牛耳るデ・コスタ家の兄弟達だった。従兄を名乗る三兄弟は、怖気づくロザベラに、デ・コスタ家の秘密を明かす。裏社会を牛耳ることができたのは、デ・コスタ家の超能力があったからで、その能力は、デ・コスタ家の女からしか遺伝しないという秘密。彼らは、超内気なロザベラに、三兄弟の誰かと結婚して子供をつくるように強制する。
腹黒インテリ系長男エミリオ
無愛想な毒舌家次男ノア
やんちゃな問題児三男ダリオ
ロザベラは、異能の血を受け継ぐ子供を産まされる恐怖から逃れるために、時間稼ぎとして「ファミリーの一員」となる。ノアの助けを借りながら、組織の中に潜む内通者を探し出す。ノアは、同じ青い目をもつロザベラに優しく、ロザベラもノアに心を許していく。そんなとき、ノアが殺人事件の容疑者として拘留され、ロザベラはエミリオに助けを求めるが拒否される。茫然としたロザベラは、誰もいない屋敷で、ダリオに襲われる。
「ノアは、私を愛してくれているんだね」
電子書籍
マフィアで、ファンタジー
2017/02/11 19:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
天涯孤独のロザベラを迎えに来た「家族」は、裏社会を牛耳るデ・コスタ家の後継者候補たち。腹黒インテリ系長男エミリオ、無愛想な毒舌家次男ノア、やんちゃな問題児三男ダリオ。中盤までは、ブルブル震えて耐えるばかりのロザベラが、次第に自ら行動を起こし、最悪の事態を切り抜けていく過程が良かったです。マフィアで、ファンタジーもの!?
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孤児院で暮らすロザベラが、突然裏社会の名家であるデ・コスタ家の血を惹くとして引き取られ、3人の従兄弟から1人を選んで子を産むよう言われるっていう、裏表紙のあらすじからは逆ハーレムかなぁって思ってたら、けっこうきなくさくて、ラストは予想外でした。
まず長兄のエミリオが相手っていう線はなしです。
三男のダリオもロザベラ的にはダメでしたけど、今後はダリオはロザベラに惹かれて、なんやかやといいように使われそうです。
次男のノアは、最初からロザベラの相手としてのフラグが立ってましたけど、それがすべて本当の兄妹だったっていうのは、えーーって感じ。でもエミリオの言い方だと、エミリオ達の母とロザベラの母とは別の3人目のデ・コスタ家の女がいて、ノアとロザベラの血は完全につながってないっていうオチなんかもしれません。
一番の悪はエミリオなのか、ノアなのかってところですが、この終わり方だと、次巻も続きそうですね。
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ちょっと人数の減ったアルカナファミリアという感じ。悪くはないが、そこかしこにどこかで見た感が付き纏う。何より、名前が似ているし。ノアだし。まあ、ヒロインが違い過ぎるので、今後はかなり違って行くんじゃないかな? 次に期待。
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喜多さん作品にしてはつまらなかった。
“超”人見知りな人間が1、2日であんなにも変わるのはおかしい。
それならとっくに人見知りなんて克服しているはず。
もう少し自然に、徐々に成長していく様を書いてほしかった。
最後にルチアから向けられた感情は正しいかもしれないが、色々と棚に上げ過ぎていて、正直「ガキだな」と思った。
(実際、子供なんだけど)
続くようだけど、読みたいとは思わない。
設定は悪くないのに残念。
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あれ、現代もの?
人を苛立たせる青い目。
現代ものだと思ってたらだんだんファンタジーになってきた。子供向けガチ文学という意味でのファンタジー。
喜多みどりのよさが生きる主人公。
おもしろいなあ。
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な、なんかすごい好みだったぞ・・・
ロージーがとんでもない女の子になりそうで、今から胸がドキドキします。いい子なんだけど、デ・コスタ家の素質は充分ありそう・・・女マフィアとしてブイブイいわせる未来も、アリっちゃアリ。萌えます。
ですが少女向けですし、デ・コスタ家がこれからどうなるかは別として、ノアとの幸せな未来をぜひ希望したい!ノア好き!タイプです!これは続きが出たら絶対買うな・・・楽しみです。
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2012年7月24日読了
ロージーのおどおどびくびくしている口調はたまにイラってするけど、キメるところはキメる感じでかっこよかった。このままデ・コスタの血が目覚めて、デ・コスタの当主になってしまう結末もありだなとか思ってしまう(笑)
先が読みたくなる、素直に面白い話だった。
あと、折角イイ男何人もいるんだから(歪んでるけど)、最初からお相手を決めつけなくてもいいんじゃないかなーと思った。どう考えてもノアしかいないし、ノアが一番かっこよく描写されてるし…。
他2人には次以降に期待\(^o^)/
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面白かった!孤児院にいた内気で臆病な女の子が裏社会を牛耳るファミリーに引き取られてしまい、何とか逃げ出すためにファミリーの一員になったふりをするが・・・て話かな。前半、主人公の臆病具合がいい感じで、後半になるにつれ段々と芯が通りはっちゃけていく様が実にいい。巻が進むにつれて従兄たちを手なずけて組織にトップ立ってしまう予感がばりばりする。謎力設定は別にいらないかなとも思うけど、色んな意味での主人公の成長っぷりがこれから楽しみです。
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期待以上に面白かった!表紙ほど逆ハーじゃなかったけど個人的にはこれぐらいでいい感じ。ロザベラの口調がちょっとイラッとするとこがあったので今後マシになればいいな
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絵とストーリーは好み。他のも読んで見ようかなって感じだった。
てかタイトルからみて一巻で終わると思ってた…
ビーンズ文庫が一冊で終わるわけないか(笑
そして見事に挿絵が主要人物で抑えられてる(笑
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乙女ゲー的に3人に言い寄られる話かと思ったら、結構マフィア面が色強くて黒かったです。でもそれはそれでハラハラして面白いかなと。これからヒロインがどう成長するのか、そして3人との関係が楽しみです。個人的に微エロい感じも期待してますw
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喜多さんの新シリーズ待ってました。
女の子が可愛く描かれて、魅力たっぷりの男性陣が周囲を盛り上げてくれている。
マフィアもので、少々暗い面のある作品。
巻き込まれ、翻弄され、謎解きをしながら進んで行く姿は可愛いさを飛び越えた格好良ささえ感じた。
今後の展開が楽しみ。
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“ノアは視線を正面に戻した。
「……怖かったか」
ビルの高さについて尋ねたのか、それともノア自身について訊きたかったのか。
どちらかわからないまま、ロージーは頷いた。
「……怖かった」
車は橋を渡り、元の繁華な地区に戻っていく。交通量が増えて、街灯とネオンサイン、ビルの明かりがまばゆいほどに闇を照らす。
「賑やかで、たくさん人がいて、大きくて、新しくて、埃っぽくて、この街が怖かった。でも、あのビルの上から見下ろした時は、怖くなかった。あんなにも高いところなのに、落ちたら死んじゃうのに、怖く、なかった」
言葉は途切れ途切れにしか出てこなかったけれど、ノアは最後まで文句も言わずに聞いていた。外の明るさに対して車内は暗く、ノアの髪も黒々として見えた。
ありがとう、と伝えたけれど、ノアは何にも言わなかった。
「……ノアはこの街で育ったの?」
対向車のライトが彼の顔を一瞬照らし、目の奥を暗い青に輝かせた。
「ああ」
車はブレーキをかけてゆっくりと停まった。渋滞だった。
(みんな、家に帰るんだ)
「今日は帰るか?」
問われて、ロージーは自分が帰る場所を思い浮かべた。大きくて、恐ろしい屋敷が自分の帰る場所とは到底思えなかったけれど、里親との間を行き来して数年を過ごしたあの施設も、自分の家ではなかった。
(帰る場所は、ないんだ)
不意にそのことに気付いて、呆然とした。”[P.133]
裏の組織、土埃、物騒な空気と、どこか甘い。
最初はスルーしてたけど雑誌の短編読んで気になって買って読んだら面白かった。
血縁関係はまだ一転二転しそうですね楽しみ。
拳銃がちゃんと重たい重たい。
ダリオちょっと不憫…。
巻き込まれ、翻弄され、涙ながらにそれでも生きるため足掻くロージー可愛い。
“(胸、が、どきどきしてる)
押さえた胸の下で、心臓が痛いくらい跳ねている。
恐怖や緊張のためだけではなくて——興奮で。
小さくはない達成感が、胸からじわりと四肢に広がるのを感じる。あのエミリオを相手に、やってやった、という喜びが、ロージーの細胞一つ一つを目覚めさせる。エミリオはロージーを殺せない。ロージーが提示した交換条件を受け入れるしかない。どうにかしてノアを解放させるだろう。
これはロージーの、エミリオに対する初めての勝利だ。
(今まで、誰かを傷つけて、何かを欲しがるなんてこと、なかった)
ロージーはいつも我慢していた。奪われるまま抵抗もしなかった。他人と争って傷つけ合うよりは、自分が諦める方を選んでいた。
でも、今日のロージーは、違った。
傷つけ、傷つけられ、それでも、確かに勝利を得たのだ。
(私に、他人を蹴落としてまで何かを得る権利なんかないはずなのに。他人を脅すなんていけないことなのに。それなのに)
胸のどきどきが、治まらない。
生きてるという感じがした。生きているんだと思えた。
そう感じる自分が、怖い。
(どうしよう、私、)
今年の新色と評された唇から、吐息のようにあえかな呟きを漏らす。
「悪い子に、なっちゃう」
生きることがこんなにもどきどきすることだなんて、知らなかった。”[P.201]