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孟嘗君、名は田文という。孟は長男の意、嘗は邑の名、君はそこの君主であることを指す。嘗は、斉という大国に半ば属する薛という小国家の衛星都市だった。孟嘗君と呼ばれるのは、田文が孟嘗君であったときに天下に名が知られたからだろう。古代中国戦国時代中期の最大の英雄といっても過言ではない。
さて、その孟嘗君に謝りたい。
ごめんない。どうかゆるしてほしい。あいむそーりー!
なぜなら、
ぼくは孟嘗君よりも、風洪という人物が圧倒的に好きだからである。
宮城谷昌光の作品世界を超えて、今までふれてきたキャラクターのなかでもっとも好きかもしれない。理想である。理想の男の背中である。何十篇読んだかはおぼえていないが、そのたび涙を湛えてしまう場面はわすれようもない。
すっかり熱くなってしまった。いま、おもいだしてすこしジーンとしているいいとこなので、このつづきは『孟嘗君』をあなたの手に取ってみてください。
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まだ一巻ですが、なんだかすらすら読めました。なんだろう?あんまり人の感情についてグダグダ書いてないからかなぁ。描写がしつこいくらいのも好きなんだけど。
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最終巻まで読んでの感想。静かな語り口ではあるが、後半になると作者の考えも夢想も少々前面に出てくる。しかし抑え気味で、鼻につくものは少ない。読中読後は衣を正す心持ちになった。
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宮城谷昌光は晴朗な文章で時代と人を描く。『史記』に書かれた孟嘗君〈もうしょうくん〉は点景のようなものであろう。そこに息を吹き込み、血を通わせ、魂を打ち込む。想像力を支えているのは漢字だ。漢字の成り立ちや作りから歴史を読み解く。それはまさに「同じ時代を生きる」作業である。人間の英知と感情は数千年を隔てた人物の理解を可能にする。
http://sessendo.blogspot.com/2011/07/blog-post_10.html
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今まで読んだ中国史小説、項羽と劉邦、三国志、諸葛孔明のなかでも一番古い時代の話。波乱万丈な孟嘗君と彼をとりまく人たち。なかでも白圭、風洪が好き。商人ながら顔はハンサムだし剣の腕は立つし、賢くてお金持ち。器もでかい。民のために自腹で堤防をつくったり。
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中国、春秋戦国時代に名を馳せた孟嘗君(もうしょうくん)の話。全5巻。
商人の白圭(はくけい)、孫子の兵法でお馴染みの孫臏(そんぴん)などサブキャラも素敵に書かれています。
というか、白圭の涼やかな生き様に惚れる。
宮城谷昌光氏の作品の中でも、かなり読みやすく、春秋戦国時代を読み始めるのに最適な一冊だと思います。
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孟嘗君〈全5巻〉 (講談社文庫)
紀元前279年 斉の国で産まれた時からすでに危険と隣り合わせで生き抜いてきた。風洸により育てられ多くの客人に支えられながら中国全土で信じられた人物。
全5巻であるが飽きることなく一気に読破でき高得点。 楽毅とも相互関係あり!
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古代中国を書かせたら右に出るものはいないと思われる、宮城谷昌光氏の作品群の中でも最もエンターテイメント的に成功していると思われる今作!!
表題の、孟嘗君田文のみならず、孫臏、公孫鞅、田忌、鄒忌、蘇秦、張儀などなど、中国戦国時代を知ってる人ならば誰でもわかるオールスターが本書では惜しげも無く登場する。この辺の時代が好きな人は是非。
か、と言っても決して敷居が高いわけでもなく、歴史ものに慣れない読者でもわりと抵抗無く読み返し進めることができるはず。
活劇あり。青春あり。家族愛あり。ラブストーリーあり。政争あり。国際問題あり。オールジャンルを取り込んだ、本書はまさに中国古代史への入門書でもあり、生涯の伴侶にもなり得る。
おすすめです。
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少ない資料から、あたかも観て来たかの様に物語を紡いでいく力量は流石の一言。所々で文字に纏わる薀蓄もまた楽しみの一つですね。まだ主人公「孟嘗君」は生まれたばかりで何も喋れません。これから彼がどう成長して行くかが楽しみです。
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風洪がかっこよすぎる。すごい人の元にはすごい人が集まるようで。
物語の主人公はまだ赤子で、一巻だけ読むと風洪が主人公にみえる。
読むとやる気になれる。あー二巻読み進めたいっ!
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「鶏鳴狗盗」に至るまで4.8巻という感じですかね(^_^;)
この割合がいいね~、一気に読み終えました!
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田嬰の子として誕生した田文。五月五日の生まれで不吉のため、母青蘭は田文を殺すように命じられる。密かに逃された田文は、ひょんなことから風洪に育てられることとなる……。田文がまだ赤子のため、この巻での主人公は風洪。魅力的な人物でぐいぐいひき込まれた。続巻が気になる終わり方……。
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全5冊の1冊目ですが、宮城谷氏の小説の中では非常に読みやすい一冊。冒険活劇のノリに近く、構えずに気楽に楽しめます。
史記でお馴染みの人物も登場してきますので、小説の中の人物を通して
歴史の一端を垣間見ているようで、話に引き込まれていきました。
三国志以外の中国史に興味を持ち始めた方にオススメです。
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孟嘗君の話の前哨戦。 商鞅とその妻、その兄である風洪が活躍。 まだ田文は赤ん坊でありその成長の途中での話。でも風洪を中心に巡る話が非常におもしろく読める。話の内容は良い。 今回は10数年ぶりに再読した。
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この度、宮城谷昌光の「孟嘗君」を読み始めました。
まだこの第1巻を終えたばかりですが、登場人物がそれぞれ個性的な感性を持っていて、面白いです。
またまた持病の睡眠不足が悪化しそうな本に出会ってしまったという思いです。
舞台は春秋戦国時代の末期、そのうちの前半あたりでしょうか。
史上初めて中国統一を成し遂げた秦の始皇帝が出てくる、その少し前の時代だと思います。
中国の各地にいろいろな国が乱立していて、歴史の教科書では何が何だかわからない時代のひとつですね。
物語の節々に、戦国時代の各国の情勢や現代人には馴染みのない言葉について解説がされています。
話の流れがぶった切られるわけで、嫌いな人は嫌いかもしれませんが、僕のような歴史初心者にはありがたい。
したがって、歴史小説はちょっと……という人でも問題なく読めると思います。
さて、全5巻のこの大作、これからどのように展開していくのか、ひじょうに楽しみであります。
そして第1巻の時点ではずっと赤子のままだった孟嘗君こと田文。
彼の成長と活躍にも期待がかかります。
余談ですが、行きつけの本屋さんに第1巻しか置いてなかったので、すぐに続きを読めないことが残念でなりません。
↓↓以下は自分なりに物語を整理するという意味で書いていて、大ざっぱにネタバレしてますので、未読の方はご注意。
第1巻は、孟嘗君(田文)の誕生と、彼の養父となる男、風洪(白圭)、そして革命的な大志を抱く青年、公孫鞅(商鞅)の登場から始まります。
物語の本流は、赤子の田文を連れた風洪一味の斉(東の国)から魏(真ん中あたりの国)、そして秦(西の国)にまで至る長旅。
その旅の果てでなされる公孫鞅の仕官が、第1巻の山場と言えるでしょう。
ひとつの旅を終えた風洪が、偶然にも田文の出生にかかわる人物に出会ったというところで、第2巻へバトンを渡します。