電子書籍
今の日本の問題点が的確に語られている。
2017/11/07 13:54
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の書き出しは、東日本大震災直後の政府の対応のまずさ。
日本のリーダーには何が欠けていたのか?
世界で優秀なリーダーは誰か?どんなところが
優秀なのか?
大前さんの、リーダーに必要なヴィジョンと
コミニュケーション力、実行力という主張脱に
大いに納得している。
紙の本
リーダシップとは
2012/01/25 00:01
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:むらら - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は政治も経済も疎いが、ビジネスマンとしてリーダー力を養うため本書を手に取った。
世界的なリーダーの大なる行動から、私ができる小さな気付きや実例を学び取り、
日々の業務で実践したいと考えたからである。
本書に記されてあるリーダシップのキモは、
ビジョン(方向付け)とロジックに基づいたコミュニケーション能力、である。
英語が喋れるだけでは用をなさない。
リーダシップあってこその英語である。
リーダーは批判やプレッシャーを受けることで磨き上げられる。
こういった内容が実際の政治家の行動で取り上げられている。
なぜ日本の政治家がダメなのかも述べられている。
私はいちビジネスマンではあるが、
信念を確立することで意見をしっかり持ち対話力を鍛えていかなければならない。
これまで嫌で仕方なかった上役のプレッシャーを喜びに変えて、
ハートを強くしていかなければさらなる成長できない。
それを学ぶことができた。
本書の本当の提言は、現日本の国難を乗り切れる真のリーダーについてである。
その内容は類書にもみられるが、あらためて身震いをしてしまうものである。
真のリーダー不在、その責任は我々国民にもある。
我々はもっと政治や経済を真剣に学び議論していかなければならない。
責任をもって真のリーダーを育てる一翼を担う役目がある。
ところで個人的には、水道水と歯医者の因果関係が面白かった。
この背景・圧力は本当なのだろうか。
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先週発売されたこちらを早速読了。
内容的には、BBT視聴者の我々にとっては個々の内容は何回か聞いているものを「リーダーシップ」を軸にコンパクトに再整理してもらっあ形で「復習」といったところか。
あとがきに書かれている「この国で優れたリーダーが出てこない理由の1つは、国民一人一人に「信念」がないからだと思う。」という指摘は今更ながらにぐさりと来る。
独裁者をリーダーと思ってしまったり、まったく逆に人が良くて腰が低い人(要は敵がいない人)をリーダーにふさわしい人とかついでしまうような構造から抜け出すために我々が身につけるべきは、結局「質問する力」と「議論する力」そして「聞く力」だと思う。
そのような、「人格評価」ではなくまずは「イシューを明確にして、それに対して真摯な議論が出来る」土壌から真のリーダーが生まれて来るのだと改めて思った次第。
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今年ほどリーダーシップが騒がれた年はない。ということでこの本ともう一冊、姜尚中の「リーダーは半歩前を歩け」を同時に章ごと交互に読んでみた。
そんな読み方に意味があるかどうかはさておき、姜尚中のほうは脳内がα波に満たされリラックスして読める。
大前研一のほうは震災後に書かれたこともあってより現実的で、読んでると興奮して軽く過呼吸になる。さすが原子力の専門家でもあるし都知事を目指しただけあって当事者目線。日本の今の今を打破するための具体的な提言がたくさん。大前イズムが繰り広げられる。
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新しいリーダーの要件とは?
有事や危機に際しては、従来の常識で考えるリーダーではなく、新しいことを構想し、部下や同僚を鼓舞して、ミッションを成し遂げるリーダーである。
更に、この時代、そのリーダーを支えるブレーンとなる新しい人材が必要である。
優れたリーダーは、自分より能力が高い人を集めてまとめあげ、その人たちの力を目一杯発揮させて成果をだす。
次世代の国家リーダーに求められる3つの要件とは?
①国家債務危機による日本経済のメルトダウンを防ぐこと。
②21世紀の新しい世界地図に対応した新しい外交の座標軸を定めること。
③人材を強化すること。
リーダーの役割は、まさにチームに意見を出させ、最終的に一つの行動にかりたてること。
この国で優れたリーダーがでてこない理由の一つは、国民一人一人に信念がないからである。
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大前さんの「もし私が日本の○○だったら」の日本総理版。このうち1つでも良いから、本当の総理に実行してもらいたい。
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閉塞感のある状況で救世主を待ってはならない。
日本はボスばかりでビジョナリーリーダーがいない。
リーダーシップに必要なもの…
◆ビジョン ◆コミュニケーション能力
◆結果を出す(メドベージェフ大統領)
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前半部分の"非常時"のリーダーシップは、再読したい。
後半の事例は、イギリスのキャメロン首相の『小さな政府』に対する
『大きな社会』の概念が興味深い。
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■リーダーシップ
1.リーダーシップとは、上に立つものが自分の考えや主張を部下に押し付けることではない。むしろ自分以上の知識や能力を備えた人材を選び抜いて部下としてそばに置き、彼らが上司の判断に対しても異を唱えられるような有機的なチームを作る能力こそが求められる。
2.この国で優れたリーダーが出てこない理由の1つは、国民一人一人に「信念」がないからだと思う。信念がないと、「とにかく引っ張っていってくれる人がいい」「何をやるべきか教えてくれる人がいい」ということになり、結局、独裁者を「リーダー」と思ってしまうようになる。
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未曾有の震災、デフォルトなどの経済危機、本当にこの先何が起こるかわからない有事の状況において、リーダーに必要な条件が何なのかを記述した学長の新書。俯瞰、大局観のイメージを強く持った。
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p43:この人材格差(日本人が世界で活躍していないこと)を埋めないと、これから日本はジリ貧になるばかりだ。平均レベルの人間を大量生産する工業社会時代の教育から、傑出した少数精鋭を育成するIT社会時代の教育に転換しなければならない。これは最も難しく、かつ重要なテーマである。
→教育が変わらなければ、日本の未来(若者)は変わらない。
自分にできることはなんだろうか。
p58:組織を動かすリーダーに求められるのは、現場を統計データで掌握し、放っておいても部下たちが一糸乱れずに働くシステムを構築する能力だ。
システムを構築するときに念頭に置かねばならないのは「人は必ず嘘をつく」ということ(性悪説)である。
p87:イギリス・キャメロン首相 「大きな政府から、大きな社会へ」:国民が総出で貢献する格段にすばらしい社会へ。
p110:リーダーの役割は、尖閣諸島問題のような重要な案件が発生した時に自分の意見を述べることではない。過去の経緯を調べ、複数の専門家を呼び、歴史的、地理・地政的、国民世論的などの多面的な立場から意見を出させ、最終的な判断を下すことである。
p149:気になる会社 「水ing<スイング>」
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今後の日本に大前研一氏ほどに、広い知見とさまざまな発想で課題に対する
解決策を提示できるリーダーは出現するのだろうか?
税制改革・EVの展開に対する解決策は、抜本から変わること、効果が目に見える
ように分かる。
日本が再び世界へ進出するには、大前氏のようなリーダーを育成していくことが
最重要課題であると感じた。
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キャメロンとかメドベージェフとか、大前さんはほめているが、他人の芝生の可能性も確かにあると思う。
ただし、キャメロンとか、財政支出の削減とか不人気の政策を打ち出して、国民に積極的に説明する姿は正しいと思う。
復興の財源として、復興債の信認のために国民の負担を求めることについても、もっといろいろ国民の前に政治家が露出して、国民に語りかける必要は確かにあると思う。
マスコミ統制をしているロシアでさえ、メドベージェフとかプーチンの肉声や市民対話が、日本よりあると感じるのは、自分の勘違いだろうか。
大前さんの政策提言については、賛同できるものも多い。
①原発と送電網は国有化して、電力会社は市場開放。(p125)
地域独占して電力会社がコストをそのまま料金に乗せる仕組みでは、競争やイノベーションが起こらないので、いろいろな発電業者が参加できた方がいい。国民にもそれがわかってしまった。
②ウクライナとかハンガリーとは農業開発されていない肥沃な農地に日本の農業技術を売り込む。(p137)
日本の国内の食料安全保障といっても出口がないので、ビジネスライクに、農業生産地を海外に求める方が可能性があるような気がする。
③水道事業を民営化して、水メジャーなみの力をつける。(p146)
世界中、水不足に苦しんでいるときに、水が既得権と縦割りに分断されているのはもったいない。
単に河川と下水道と一緒にしてもあまりビジネスとしては意味がないので、水道、下水道をセットにビジネス化する動きをつくりだしたらいいのではないか。行政主体というより、民間事業者に期待したい。
大前さんの紹介している「水ing」という事業会社を勉強してみる。
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リーダー論になると従来は組織マネジメント的な概念が強くいうならば、「仲間」をまとめる的な書籍が多い。
今でいう流行り本でいうならアニメワンピースの「ルフィーの仲間」のような体育会系のチーム論である。
ビジネス用語でいうなら、プレイングマネージャーというのが適当だろうか。
しかし、大前さんは現代のビジネスにおいてそのプレイングマネージャーは通用しないという。
なぜなら、より社会が多様化しそして組織内でも効率化が図られ個人としてはまったく他者と違う仕事をする。要するに、チームプレイがないのだ。
そのような環境の変化の中でプレイングマネージャーの役割には限界があり、必ず破綻すると説いている。
ならば現代が求められているリーダーというのはどういうものだろうか?
それは有事に強いリーダーである。
危機的な状況下におかれたときでも、問題から答えを導きだせることこそリーダーの重要な役割という。
もちろん、その他にもコミュニケーション能力、交渉力、実行力、イノベーションなどの要素もあるのだが…
また、本書は具体例として、欧米のリーダーシップ教育やリーダーのあるべき姿を多くとりあげ、今年の東日本大震災での民主党のリーダー不在という状況を痛烈に批判する。
しかし批判だけでなく、大前さんならどうこの置かれている問題を解決するのかというのを具体的に書かれており実際の報道で書かれている認識とのズレに驚く人も多いだろう。
是非、一読してもらいたい。
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日本が抱える問題(年金、国債、震災からの復興など)に対する解決案が示されています。政治家の方は参考にすべくぜひ読んでほしいです。例えば税収不足の問題について、日本全体の所得並びに消費が減っている点が問題の本質ではないかという考えに基づき、法人税、所得税だけでなく消費税さえもなくしてしまったらいいという考え方・発想はすごいと思います。ただ、そのような解決案を具体的に実行するリーダーが今の日本にいない、という発言が残念でした。