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企画力とは個人の夢や野心を相手と共有できる形に加工できる能力のこと相手にとって何の得があるのかを納得させることができて、はじめて売れる企画になる。
説得しても相手は動かないんだよ。納得してその期になれば頼まなくてもひとは動く。
コンセプトとは発想の骨格のこと。コロンブスはジパングというアイディアで勝負に出る。
プレゼンは相手と共通の土俵に乗らなければ相撲にならない。
大西洋を西に行くのは、夢と野心があれば誰でもできる。だが、ジパングを目玉にして売れる企画に仕立て上げたのはコロンブス一人。
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「コロンブスは自分の金を使わずに、如何にして新大陸を発見できたのか?」
「信長の家臣達の中で、なぜ豊臣秀吉が天下統一を図れたのか?」
「ロシアに漂流した大黒屋光太夫は、なぜ10年後に日本に帰ってこれたのか?」
「クーベルタン男爵は、どうやってオリンピックを復活させたのか?」
これらの答えは、全て彼らの「プレゼン」にある。
人を説得するのではなく、人に納得させるというプレゼンの極意を、
歴史的読み物として紹介していく一冊。
歴史的読み物としても面白く、
さらにCMプランナーである著者さえもが感心するプレゼン術がいたるところに散りべめられており、
最近読んだ本の中では一番の“当たり”でした。
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比較的だれでも知っている出来事を当時どのように考え、提案し実現可能としたのかを歴史的経緯と当人の行動(失敗と成功の両方)で説明している目新しい本。
紹介されている過去のプレゼンがどの程度、歴史的に正しいかはさておき当時の状況と当人の狙いを実現させるまでのプロセスが読みやすいタッチで描かれていて好感が持てた。
プレゼンとしての心構えや狙いも随所に織り込まれていて、その点の本の入門書として読むのにも向いていると思う。
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つまらなくはないけどおすすめするほどではない。でも切り口は面白いので、秀吉の清洲会議、コロンブスなどの興味があれば読むべし。
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コロンブス、秀吉、大黒屋光太夫、クーベルタン男爵、など、自分の目的を達成するためにどうアピールしてどう承認されていったか。彼等は命がかかってるから、そりゃ必死。そして、彼等は、人間性がまた突出している。小手先の技術で世界を動かすことはできないってことだね
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歴史上の人物だって自分の意見を通すためにはプレゼンをしているんだ、というよく考えれば当たり前のことがとても面白い。豊臣秀吉がプレゼンしているところなんてこれまで想像もしていませんでしたw
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[ 内容 ]
どうすれば交渉相手を思うように動かせるのか。
言葉で人を動かす技術、プレゼンの力で相手をたらしこみ、歴史を動かした先人たちがいた。
コロンブス、豊臣秀吉、大黒屋光太夫、クーベルタン男爵…壮大なプロジェクトを実現させた、彼らのプレゼンを解剖すると、不可能を可能にするプレゼン術の極意が見えてくる。
歴史とビジネスが合体した比類なき一冊。
[ 目次 ]
第1章 コロンブスはいかにして「新大陸」発見プロジェクトのスポンサーを獲得したか―カネはないが知恵はある。コロンブスは、プレゼンで勝負に出た。己の夢と野心を国家事業に仕立て上げた天才のプレゼンとは?
第2章 豊臣秀吉はいかにして柴田勝家との競合プレゼンを勝ち抜いたか―織田信長亡き後、その子息のだれを後継者にするか。会議は知恵比べの合戦場となった。秀吉のプレゼン能力、恐るべし!
第3章 大黒屋光太夫はいかにしてロシア皇帝に日本への帰国を認めさせたか―漂流から10年、光太夫は祖国への帰還をはたした。同情だけでは船は出ない。願いを叶えるプレゼンの底力!
第4章 クーベルタン男爵はいかにして1500年前のイベント「オリンピック」を復活させたか―彼がプレゼンの柱に据えたのは、スポーツとは無縁のものだった。満場一致で復活が決まったその秘策とは?
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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一話完結プレゼン秘話「コロンブス」「豊臣秀吉」「大黒屋光太夫」「オリンピック復活」。合計4時間で読めて、読み物としておもしろい。徹底的に相手の利益を訴えたり、使えるものはなんでも利用したりと、プレゼンの心構え・本質が数百年前から同じであったことを示してくれています。
歴史上のエピソードに興味があれば読むと良いと思いますが、そうでないのに読んだところで、プレゼンについてはその心構えの一部を知ることができるだけかもしれません。あくまでエピソードに興味がある人向け。
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コロンブス、豊臣秀吉、大黒屋光太夫、クーベルタン男爵の4人を取り上げ、彼らが成し遂げた歴史的偉業においてどのような「プレゼン」をしていたか、という切り口で分析しています。
豊臣秀吉の章では、清洲会議での柴田勝家との議論を取り上げ、本能寺の変で討たれた織田信長の後継者として三男の信孝を擁する勝家と、信長の嫡孫にあたる三法師(のちの秀信)を支持する秀吉の間での主張の違いをまとめています。
秀吉は「織田家の後継者としての血筋」を前面に出して議論を自分の土俵にひきずりこみ、事前の根回しもされていたといわれています。「主君としてもっとも能力が高い人物」を選ぼうとしていた勝家は、正面突破を図ろうとして肩すかしを食らい、思うような議論をできなかったとといったところでしょうか。
プレゼンでも議論でもその先の実際の商活動でも、自分の土俵で勝負する、というのは大きな意味を持ちます。フェアでないと考えるかもしれませんが、自分に有利なように状況を設定することも、技術のひとつと言えるかと思います。清洲会議においては、秀吉が一枚上手だったということができるでしょう。
これを書いている現在(2012年7月)、ロンドン五輪が開催されていますが、近代五輪を提唱したクーベルタン男爵のプレゼンも取り上げられています。
19世紀末は欧州にオリエントブームが来ていたとはいえ、さすがに荒唐無稽な提案と思われたようで、最初のプレゼンは失敗に終わっています。しかしそこからの再チャレンジでは、場を作り雰囲気を作って、まさしく自分の土俵に周囲を巻き込んで実現にこぎ着けました。
その理念は、世界中の選手が参加する国際スポーツ大会。五輪憲章では「より速く、より高く、より強く」とスポーツの側面だけが、ロゴである五輪マークには世界を示す5つの円がつながっているイメージだけが描かれ、その他のものは削ぎ落とされていることにも言及されています。プレゼンでどこまで提案されたかはわかりませんが、ごてごてといろいろな要素を足して総花的にするのではなく、コアを示すためにそれ以外のものは思い切って切り捨てるのも、プレゼン技術として必要なことです。
プレゼンというのは自分が社会人になってから、俄然注目された領域だと思います(1996年頃から。主観ですので、違っていたらすみません)。ですが実際には多くの人が、それがプレゼン技術だという認識はなく良質のプレゼンを編み出していたといえます。本書に取り上げられていない事例も探せばいくつでも見つかりそうですし、逆にプレゼンで周囲を巻き込めていたなら歴史が違っていただろう、ということもあったでしょう。
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相手を納得させ、さらには誘惑する。それがプレゼン。提案先のメリットをメインにするなど、基本的なテクニックからこれは!なテクニックまで、歴史を動かした4人の一大プレゼンを紹介。
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≪目次≫
まえがき
第1章 コロンブスはいかにして「新大陸」発見プロジェクトのスポンサー を獲得したか
第2章 豊臣秀吉はいかにして柴田勝家との競合プレゼンを勝ち抜いた か
第3章 大黒屋光太夫はいかにしてロシア皇帝に日本への帰国を認めさ せたか
第4章 クーベルタン男爵はいかにして1500年前のイベント「オリンピッ ク」を復活させたか
≪内容≫
逗子図書館
CMプランナーによる歴史解釈の本。このように書くと「素人の遊びか?」と低く見られそうだが、歴史の一場面を『プレゼンテーション』という視点に特化して解釈を加えよう(解釈というか見てみようかな?)という試みは、とても面白かった。
第1章のコロンブスの話や第4章のクーベルタンの話は自分自身が詳しく知らなかったので、興味深かったし、第2章の秀吉は、「なるほど」と腑に落ち、第3章の大黒屋光太夫は実質光太夫のプレゼンではないけど、ラクスマンやベスボロトコ秘書官らの優れたサポート(というか、こちらが実質プレゼンしたようですが…)の勝利が見て取れるし、いつの時代、どこの国でも「プレゼン」はあり(むろん「プレゼン」とは呼ばないけど)、こうした一世一代の大勝負が歴史を変えてきたことが読み取れます。
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それぞれのエピソードが面白かった。
コロンブス…確信犯 生きて帰るためにはわざと間違える。
秀吉…勝てるモノサシで勝負する。
大黒屋光太夫…プレゼンの順序、組み立て。シベリアの過酷な環境。日本語教師の需要。本人のジャーナリストとしての資質。エカテリーナ女帝の啓蒙君主ぶり。
クーベルタン男爵…実行力。捨てる勇気。
より強く、より速く、より高く
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昨年の東京オリンピック招致の “お・も・て・な・し”を含むプレゼンはまだ私達の記憶に新しいのではないでしょうか。本書は歴史上の4人の人物が、自分の壮大な夢を実現するためにどのように目的達成していったのか。『相手と一緒に夢をみる』という目的のため繰り広げられる世界はあたかも自分もその場に居るようである。
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プレゼンとは相手を動かすことを目的としたコミュニケーション。人どころか歴史を動かした4つのプレゼンについてその勝因となった要素を分析している。歴史物としてもプレゼンの教科書としても面白い。
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歴史上の事件(コロンブスのアメリカ発見、豊臣秀吉の清須会議、大黒屋光太夫のロシアからの帰国、クーベルタン男爵の近代オリンピック開催)について、プレゼンテーションという見地から語った一冊。
当然、著者のフィクションの部分もあるので100%鵜呑みにはできないものの、彼らのプレゼンテーション能力とその背後の人間力の高さを知ることができた。