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退屈な一冊です。しかし、2007~08年に財務事務次官を務めた津田廣喜氏について、「人より牛の方が四倍多い町出身」で、津田氏の出身の道立天塩高校から「キャリアの国家公務員になった卒業生は津田以外にはあまりいない」(86ページ)とありますが、某省大臣官房某部某課長(某合同庁舎の26階国会側)は同窓だったはず。ご本人から伺ったので間違いないはず。技官なので、筆者の言う「キャリア」には当てはまらないかもしれませんが。
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財務省陰謀論が多いので、中和に丁度いいかと。ミスター円だからエリート中のエリートかと思ってたけど、変わり種の経歴。大蔵省は法律職がほとんどなのに著者の期だけは経済職が多いということで同期全体が変種なところもあるようだ。女性主計官は人望なかった記述はどう考えても話題のあの人?
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元財務官が書いた本。
立場を明らかにしている以上、財務省よりになってしまうのは仕方が無いと思いつつ、財務省の役割や功罪、その中の公務員像がオープンに書かれていて、興味引かれる内容となっている。
公務員への就職を控えている人や、そもそも公的機関に興味のある人はどうぞ。新書だからそんなにパワーを裂かなくても読める。
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国民が知りたいのは、「財務官僚がどのようなモチベーションの下に生き、その生態は何なのか」である筈なのに、どうでもいい内輪ネタに終始して、情報価値が全くない。財務省(大蔵省)を擁護したいならしたいで、財務官僚(大蔵官僚)の理(ことわり)を熱く語って欲しかったが、保身が大事ということなのだろう。
1分程度の立ち読みで十分だと思う。
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ミスター円と言われた大蔵省OB榊原氏の本。学術的・専門的な話はなく、財務省・金融庁の組織の話を、固有名詞を交えながら書いている。官僚とはどのような組織で、どのような仕事の仕方をしているのかがわかる本であり、官僚バッシングが激しい昨今、それを擁護する内容になっている。政治家ではなく、実務は官僚が支えており、それは国のことを考えている、そして有名な官僚トップは皆すごい人・・・マスコミで言われている「自分の省益しか考えない人」という姿とは正反対の印象をうける。
どっちが本当の官僚なのかは私にはわからないが、今までの日本の政治を支えてきたのは決して政治家ではなく、官僚の方々だと思う。
霞ヶ関の組織や制度(役名など)のことを知りたい人にはいい本では?
個人的には面白いと思った本です。
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相手を納得させる器量。
ハンドルの遊びを持つ人柄。
安心感。
官僚の世界に限らずどんな組織においても、トップが持ってる資質なんだろうな。
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ひさしぶりに本が読みたくなって本屋に行って、目についたから買ってみた。
だがしかし、ちょうど仕事に迷いを感じていた時だったので、自分を鼓舞するには十分な良書でした。
財務省官僚の生々しい仕事人生が描かれていて、自分の今の仕事にもさまざまな示唆を与えてくれた。「にこっと笑ってぶったぎる」いいね。そういう人になりたいわけじゃなくて、そういうことができる人になりたいと思う。
もっと、主計局ばりばりの人の体験談も読んでみたいですね。それと、自治省のものも。
とりあえずさらっと読んで、よし、やろうと思わせてくれたので感謝です。
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ミスター円の財務省解説。
組織としての仕組みや、事務次官の歴史など。
本人も随所で述べているように、かなり財務省よりの内容だった。
大蔵省時代の過度の接待を、習慣化されてある程度致し方ないとか、消費増税が不可避であることなどは、首をかしげてしまう。
組織図を交えての財務省の説明はわかり易かった。
主計局と主税局などが何をしているのかもしれた。
ただ、大蔵・財務の歴史に割りとページを割いていた。
できれば、行なっている業務や、各重要用法案の中身などについて論じて欲しかった。
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やはり官僚は偉大だ。敬意を表したい。天下り、結構じゃないですか。本気でなくすんなら給料もあげないと。優秀な人材を確保できなくなりますよ。ただ、年下の上司くらいは受け入れないとね。
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日本の高等教育政策を学ぶ上で、政治過程のアクターとして財務省は大きな役割を果たしているだろうという視点から本書を手に取ってみた。
政治過程についての学修を深める目的を充足しようとしていたが、本書は財務省の歴史、特に人物史に集中しておりほとんど参考にならなかった。
読者として批判的に読み進めたうえで、エリート組織としての財務省を賛美し、これまでの財務省を中心とした官僚制システムの継続を筆者が望んでいることに深く疑問を感じた。しかし、民主党が掲げる脱官僚も現実性は乏しい。どのような仕組みがこれからの日本にとって最適なのか深く考えさせられた。
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前半は旧大蔵省・財務省の組織構成や歴史の説明、中盤に大物次官らのエピソード紹介を経て、後半は政策漫談。あまりも薄っぺらい議論に基づく天下り容認、増税容認、接待容認、財政・金融分離批判は、読んでいて情けなくなるほど。榊原英資ほどの優秀な人物がこれほど稚拙な論理構成しかできないというのも信じがたいので、ゴーストライターが悪いか、編集者が悪いかなのだろう。あるいは、前半の冗長な財務省紹介ページを削って、政策論議に終始する構成にすれば、もう少しまともな議論が展開できたのかもしれない。
昔は「本は財産」と思って読んだ本はほとんど全てとってあったのだが、最近は家が狭くなってきて、不要な本はどんどん捨てるようにしている。この本もゴミ箱へ直行。
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なるほどねえ、そう云う考えでやってるんだねえ、一流官僚さん達は
エリートかどうかはともかく優秀な人達だとは認めるし、これまでの日本を作ってきた功績は大だと思いますが、だからと云って、これまでのやり方が今後も正しいって論理になるのはおかしいよなあ
頭のいい人なんだから、それくらい分かると思うんだけどなあ・・・
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竹島一彦・公正取引委員会委員長と同期なのか・・・。
しかも、浜田卓二郎まで・・・。
入省年次によって、人材の特色というものは出るものなのか。
元大蔵官僚だからといって、財務省を擁護するわけではないのだろうし、
民主党の政治主導批判は、こうなった結果からすると、その通りなのだろう。
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江田氏の「財務省のマインドコントロール」をはじめとして巷には財務省バッシングの書籍が溢れ返っている。このような中、本書は数少ない財務省、公務員擁護の冊子。向かい風をものともせず蛮勇をふるい一石が投じられている。親財務省のバイアスがあり意見は公務員寄りかもしれないと前置きしながらも財務省の驕りを率直に認め、公平公正まことに真摯に書かれている。大蔵省での生の経験がふんだんに盛り込まれた回顧は説得力があり懐深く真の実態に迫っている。
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財務事務次官の条件を描く『ワルの三原則』は他の世界でも通用する内容だろう。
『センスと、バランス感覚と、度胸』
センスの良さはあらゆる人物評価の根本にある基準、これに国家のグランドデザインを描き切る、スケールの大きな発想。バランス感覚は単に足して二で割る手法を指しているわけではなく、全体の均衡点というか、釣り合う部分をどう見定めていくか、それを見定める能力。加えて、人を見る目の公平無私さも、このバランス感覚に含まれる。
度胸は胆力。度量の大きさや懐の深さに通じるもの。
『次官の器』も、他の組織で通用する話。
ひとつは、あいつがそこまで言ってるんじゃしょうがない、と相手を納得させる器量、次に、相手を最後まで追い込まない、ハンドルの遊びを持つ人柄、そして、あいつなら危急存亡の時でも安心して組織の舵取りを任せられるという安心感。