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幕末どころか江戸、戦国時代などまったく興味の対象外の身にとって、清須会議など知る由もなかった。ほんとうにあったのだろうか?今でもちょっと思っているほどだ。
そんな疑念を抱きたくなるくらい人間くさく、今とほとんど変わらない日本人らしい割り切りの悪さが描かれ、むしろ肖像画の勇ましさからは想像できない武将たちの悲哀がリアリティをもって展開されていた点が誠に面白い。
映画化されたが、まったくキャストの違和感がなく、特に秀吉役の大泉洋に関しては彼以外考えられないクオリティでマッチしていたことも特筆である。
映画と小説、両方見ても楽しめる作品だと思う。
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やっと読めました。三谷幸喜さん、初の小説。
面白かったです。三谷節があちこちにちりばめられていて、ふっと笑ってしまう。
三谷さんにかかると、教科書にのってるあの人もこの人も小狡かったり、滑稽だったり、本当に人間臭くて。
そして、やっぱり彼は作家ではなく映像の人なんだなぁと思いました。
確か、エッセイで彼は遅筆で、また役者さんに合わせたセリフに限界までしたいので、稽古をしながらどんどん台本を変えていくとか言ってたと思うのですが、これがその磨かれる前のものなのかなぁと思いながら読んでました。
映像化してるところを想像できるから面白いというか。
読み終わってキャストを確認したのは言うまでもありません。
柴田勝家は役所さん。
秀吉は大泉洋さん。
バカ殿は妻夫木さん。
お市は、鈴木京香さん。
何より、池田恒興の佐藤浩市さんが気になりすぎます。
浅野和之さん、戸田恵子さんなど、ザ・三谷組!な人はもちろん、松山ケンイチさんとか中谷美紀さんとか、本当豪華。
なんと、あの更科六兵衛さんはこの時代の人だったんですね。
映画、絶対見なきゃ。
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なかなかに楽しめた!
モノローグで、人の表と裏、建前と本心を明らかにしていく。
こんなふうに書かれたら、勝家が秀吉のかわりに天下人になんて、なれるはずがなかったわ、と納得。
確かに、秀吉タイプは私の周りでもみんな出世してる!!
五日目に、キメシーンが詰まっていた。
あのシーン、映画でみたらもっとぐっとくるだろうなあと思うと、楽しみ。
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歴史好きには物足りないかもしれない!
でも、サクサク読めるし、歴史物とは思えない新しい感覚を感じながら、楽しんで読めた!
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三谷幸喜の時代物、シットコム。
映画化決定とされているが配役が気になりますね…柴田勝家が誰になるか?秀吉は梶原善か?
この現代語訳パターンはもう他の人に出来ないでしょうね、パクリになりますので。
歴史を知らない人でも読めるし、知っている人ほど「そんな馬鹿な!」と突っ込みたくなる本ではないでしょうか。
三谷作品には甘いので、自己採点はコレでイイのだ、他人がどう思おうとも。
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面白かった。それなりの史実に基づいた三谷幸喜流のキャラ設定とストーリー作り、さすがだなと思った。映画見に行こう。勝家と秀吉が楽しみだ。
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三谷幸喜、17年ぶりの書き下ろし小説。
映画や演劇などと同様、個々のキャラクターが魅力的で味がある。
モノローグ形式の進行も作者ならでは。
主軸は羽柴vs柴田の心理戦だが、丹羽や前田、池田など、
二人を取り巻く人物の心理描写が面白かった。
三谷幸喜らしさ溢れる、素晴らしいエンタテイメント作品。
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Amazonで低評価だったから期待してなかったんだけど意外におもろかったわ( ̄▽ ̄)キャラ的に織田信雄が好きだねw
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信長亡き後行われた、跡目を決める五日間の心理戦。
それぞれの心情をモノローグ形式で現代語訳で綴る試みが面白い。
もともと映画のために生まれたこの物語、誰がどの役を演じるのかが大いに楽しみ。
滝川一益役はオイシイね。
【図書館・初読・7/9読了】
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半分まで読み、映画を観て、そして残り半分を読んだ。自分にとってはベストの楽しみ方ができたと思う。
歴史もうろ覚えの身には、登場人物の呼称がいくつもあることや、血縁関係を、文字でまず把握できたことは理解できてよかった。そして、映像でそれらの登場人物が魅力的に描かれていたことにより立ち上がり、後半も飽きずに読めた。
原作と映画は大きなところは変わらないが、細かな設定が違う。その辺りも面白く感じた。メディアミックスはこうして楽しむのかと感じられた作品。
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意外とフツー。終盤2、3の場面は面白かった。
映画化されるそうだが、巧い役者がやるなら小説よりそちらが面白いかも。
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非常に読みやすい時代小説になっていた。
三谷先生の作品を読むのは初めてだが、ドラマの雰囲気とあまり変わらないように感じた。
それぞれの人物の心の葛藤を丁寧に描くことで、緊迫感を感じることができた。
とりわけ女性のしたたかさが気になってしまった。このくらいしたたかでないと乱世では生き残れないということだろうか。自分もこんな性格なのだろうかと思ったら恐ろしい…。
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読み易い、何といってもそれぞれの駆け引きが面白かった♬
映画ではどんなキャスティングになるか、今から楽しみ(^ ^)
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歴史好きの方々からは叱られそうだけど映画化前提の三谷小説(脚本)と思えば楽しめる。
信長亡き後の日本が大きく動いたこの時代に興味を持ってもらうにはいいのでは?
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2012 7/11読了。有隣堂で購入。
織田信長亡き後、織田家の後継者を決める清須会議(清洲会議)でのやりとりを、関係者それぞれの視点から描いていくという作品。
会議が進むごとにさらにいくつも節が分かれ、関係者それぞれの思惑が語られていく。
戦国時代の話なのに会議メインでさっぱり戦とかはない。
それぞれがイニシアチブを取りたい柴田勝家・丹羽長秀と羽柴秀吉が、異なる候補者を推して対立。自分たちが有利になるように根回しをしあい・・・という筋で、はっきり言って周囲に思惑が全部バレている柴田勝家と、その勝家と当初は組みつつも次第に方針を変えていく丹羽長秀、後に天下を取るべく苦心する秀吉、みたいな構図。
丹羽長秀にこれだけスポットがあたっている話はあまり読んだ覚えがないかも?
秀吉はもちろん(?)勝家ですらも、嘘・演技・腹芸の連続で、最後に至るまで爽やかな場面なんてそうそうない(前田利家くらい?)。
その中ではまるで相手の内面を推し量れない勝家がダントツで負けていて、秀吉は(その内心がわかっている場合でも)うまく相手を懐柔して自分の望みを叶える政治手腕が強調されている感じ。
もっとも、その秀吉ですらも何もかもがうまくいったわけではなく・・・。
思った以上に引きこまれて一気に読んでしまった。