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タイトルしか知らなかった本。
引き込まれて一気によんだ。
古い本なのに、すごくどきどきした。章ごとにどきどきする気持ちの種類が違う感じ?
うまく表現出来ないけど、なんだかいろいろ考えながら読んだ。
SFっていろいろなことに感心を持てるし未来や技術、宇宙、生物について想像が膨らんですごくどきどきする。大好き。
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まだ高校生だった兄が勧めてくれた本を当時の父親の年齢になって読むことになるとは!青年期に出遭った忘れ得ぬ題名。ガガーリンの「地球は青かった」が'61年、アームストロングの「この一歩は小さな一歩だが…」は'69年。本書の初出'53年。時は米ソによる宇宙開発前夜。人類は宇宙への第一歩を踏み出そうとした瞬間その夢を奪われ、暫しの物質的繁栄期の後、地球と共にその幼年期を終える。精神的メタモルフォーゼの進化論的意味には留保を置くも、宇宙の深遠を唯一経験した男が地球の最後を看取りながら一人語りする場面は儚くも美しい。
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これだけはいくつ星をつけても足りない。
この話は序盤からずっと容赦なく暴力的で救いがなく寒々しい。その残酷さは意図されたもので、こちらにその意図を感じとらせるような書き方がなされている。しかも多面的で、いろんな種類の人間の痛いところを的確についてくる。矛盾を示唆し、無力さを浮き彫りにし、媚をせせら笑う。読みながら無傷でいられる人は少ないと思う。でも最後にはそれすらどうでもよくなるぐらい話のスケールが大きくなる。何もかもが圧倒的に変化し、根こそぎ去っていく。それは成長であり喪失で、今のような人類は名誉はあるが残りカスである。
オーバーロードたちの容姿についての謎が終盤まで引っ張られるが、地球上のいろいろな文明が「悪魔」として指定した姿がなぜかどれも似通っているその理由が、未来でのオーバーロード達の到来が幼年期の終わりを意味することを、幼年期の人類は種の記憶として知っていたから、というのが衝撃的だった。
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地球人類の行く末を扱った壮大な物語。オーバーロードの目的は何か。50年もの長きにわたり、目の前にいながら姿を現さなかったのは何故か?その姿を見たとき、そして新たな進化のビジョンが現れたとき、震えにちかい感動があった。SFにして哲学的な問題に取り組んでいる。私たちは何処へ向かっているのか?そして今の原子力問題をオーバーロードが見たらなんと言うのか?きっと、地球人は進歩を故意にやめていのか?と嘆くのではないのか。そして本来なら好まない強制介入に踏み込むのではないだろか?SFの古典ではなく、小説界の古典的名作。
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"これが人類の終末なのか ――――いかなる予言者も予見し得なかった終末、楽観主義と悲観主義とをともにしりぞける終末"
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面白かった。
何がすごいって、地球でない星々の描写がすごい。
彼の眼には何が見えていたのだろう。その星たちの上にどんな空が広がり、どんな大気がたちこめ、どんな海が、山が、大地がひろがっているのか、まるで彼自身の目でつぶさに眺めてきたかのようだ。
もちろんストーリーも面白かったよーていうか光文社古典新約文庫で出てるなんて知らなかったよー
「古典」って言いすぎじゃないかwww確かに不朽の名作だとは思うけど。
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読み終わって、ひどく寂しい気持ちになった……。人類滅亡もののSFは数多いけれど、読み終えてここまで寂しい気持ちになることは、そうはないように思う。
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自分がどこか漠然と抱いていたユートピアのイメージが第二章:黄金時代できっちり描かれていたので楽しすぎて笑ってしまった。ジャンの密航までは非常にわくわくした。そのわくわくは第三章:最後の世代で裏切られることになるのだが、その物悲しさは小説の出来を損ねるものではなかった。
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作者の想像力がすごすぎて、私の妄想が追い付かず読み進めるのに苦労した。
この想像力の行き着く結末はどうなるのかと期待と不安が入り雑じり、読み終わると寂しさでいっぱいになった。
これほど壮大なストーリーを紡げるなんて、さすがSF界の巨匠だと感嘆せずにはいられない。
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訳:福島正実、原書名:Childhood's End(Clarke,Arthur C.)
プロローグ◆地球と上帝(オーバーロード)たち◆黄金時代◆最後の時代
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人類が特異点を超え別次元へ。
まず設定の着眼点が途方もなく、人間には感知できない知性の集合体の存在を打ち出したのは驚きだ。
あとはオーバーロードが悪魔の風体をしているだとか、長い時間を掛けてゆっくり進化を促すさまを描くだとか、そのあたりの進め方が上手いと思った。
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ーーー人類が宇宙に進出したその日、巨大宇宙船団が地球の空を覆った。
やがて人々の頭の中に一つの言葉がこだまするーーー人類はもはや孤独ではない。
宇宙知性との遭遇によって新たな道を歩みだす人類の姿を、巨匠が詩情豊かに描きあげたSF史上屈指の名作
さすがに名作と言われるだけのことはある。
すばらしく素敵なスケール感。想像力を掻き立てられる。
異星文明とのファーストコンタクト
栄華を極める"理想郷"
新たな旅立ち
の三部に分けられた、人類進化の黙示録
Scienceを突き詰めたものも、Scienceの枠を超越したものも扱われているけれど紛れもなくSF
段々とオーバーロード達に「人間味」が出てくるのが印象的だった。
今こそ彼は悟った。ーーかつて彼を星々へ誘った夢が、その究極の分析においていかに空しいものであったかを。
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一時代の終焉の描写が緻密に描かれてる。
読み終わった後にわびしさを感じるが、それがなんだか心地よい。
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人類が次の何かに進化する、そんな印象をまず読む前にもってた。読みながら、やっぱりそんな感じか!と思ったもののラストにはなんか違うものを感じた。
だってさ〜・・・人類がさ〜・・・・
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SFにおける古典的傑作のひとつ。おおざっぱなストーリーは(誠に残念ながら)以前から知っていたのだけど、実際に全編を読むのは初めて。
読み終わった印象はと言えば、「さすがに傑作と言われるだけのことはある」って感じである。物語そのものに謎が仕組まれているし、時々起きるサプライズ的な展開も、(誠に残念ながら)あらかじめ知った上で読んだのだけど、それでもうーんとうならされた。
なにより、物語の持っている切なさというか、やりきれなさのようなものが後半になるにつれてじわじわと広がってきて、しかもそれでは終わらないあたりがすばらしく、前半のやや散文的な部分の印象をかき消してくれる。
この切なさ、やりきれなさが、同じく未来史を書いているアシモフやハインラインとの一番大きな違いのような気がする。あえて言えば、日本人好みの美学が感じられると言ったら、言い過ぎだろうか。
なんだかじっくりと大人の読書をしたなあという気分であった。