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徹夜必須本だということで3冊まとめて、年度の初めにふさわしいがっつり読書。途切れることのない展開で、たしかにこれはやめ時が見つからない。名前のふりがながないものは不親切な気はしたが、自分で調べる楽しみといえばこれもありかも。中巻の展開が楽しみ。
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先日読んだ「家康、死す」の皆さんのレビューで知った本。
家康の影武者論ではこちらが元祖だったみたい。
で、面白かった~!
文庫本三冊の長編で、読みごたえもたっぷり。
ただ、最後は二郎三郎も老い、当たり前だけど物語の結末もわかっているだけに、中だるみというか、ちょっとストーリー展開が鈍ったな、と。
最後の最後でまた大逆転だったら(例えば秀頼さんも影武者とか・笑)びっくりだけど、そうすると奇想天外の極みになっちゃうもんね。
それにしても、秀忠と柳生がおマヌケさんでしようがない(笑)。
今度は秀忠や柳生の話も読んでみたくなりました。
あ、島左近も。
それにしても、六郎がかっこよすぎる、渋すぎる!
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関ヶ原の戦いにて本物の徳川家康が殺され、以後家康の影武者が家康として生きていく…というお話。
上巻は関ヶ原から征夷大将軍就任まで。
影武者家康側には人材が揃っているのに、秀忠側は本人も含めて小物ばかりで対比が面白い。
中巻、下巻まであるので楽しみ。
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歴史に疎いため難しい・・・・・が、面白い。
はや十ウン年前、週刊少年ジャンプで連載していた漫画版が好きだったので、当時の記憶と比べながら読み進めた。
さすがの原作。漫画版とは比べものにならないほどの、ディテールの書き込み、より“史実かも?”と思わせられるようなリアリティある語り口。
さすが。
こうして原作を読んでみると、漫画版がやはり「“第一部完”という名の連載打ち切り」であったのが、勿体ない限り・・・。
さて、教科書で習った史実と、作品世界の江戸黎明期・・・この先、どう進んで、どういう決着をみるのか、下巻が楽しみ。
★4つ、7ポイント半。
2013.04.05.了。
甲斐の六郎が、いい。
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上中下読み終わりました。
非常に面白かった。
歴史的に起きた事件などがこれまでとは違う方面からみると全く印象が異なることがよくわかりました。それだけでも楽しいのですが、忍者大活躍というのもアクション映画的な面白さがあってよかったです
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関ケ原の合戦を前にして、まさかの事件が・・・
完全なる架空の話ではなく、丹念に史書にあたった結果の物語。
ついつい、読み進めるペースが速くなってしまった。
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徳川家康が実は関ヶ原の戦で、島左近(豊臣方)配下の武田忍びに暗殺されていた! この死が漏れる事は東軍の士気低下に繋がり、即ち徳川家による天下統一もない。徳川陣営は苦肉の策として影武者・世良田二郎三郎を家康に仕立てた…
元の筋が分からないと人間関係が複雑ですぐに置いてけぼりにされます。
でも、戦国武将や武田、伊賀甲賀などの忍び集団、柳生一族の駆け引きが面白く目が離せません
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これって勿論フィクションですよね? もしかして本当に影武者だったのかも… と思わせるほどのリアルさです。 面白いのだけれど、なかなか進まないページ。人名、地名、歴史検証など、漢字や字数が多いです。それでも読ませてしまうとは、評判通りの面白さ。人物も魅力的でワクワクします。影武者家康と秀忠の闘い、続きが楽しみです。
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すごい解釈ですわ
なかなか興味そそられます
徳川家康が関が原の戦いから
どうなっていったのか
この歴史的背景も細かく描かれていて
わかりやすい描写ながらも
わたしにとっては難しい(笑)
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物語は関ヶ原の戦いの真っ最中から始まり、関ヶ原の戦いの主役とも言える「徳川家康」が、石田三成の第一の家臣である、島左近が放った忍者により暗殺されてしまうところから始まります。
大坂夏の陣が終わってから死亡したとされる家康がそれ以前に死んでいたのでは、という仮説が多くある中で、この本では、関ヶ原の戦いの最中に死んだという設定になっています。
家康が殺された後、それまで影武者であった、この本の主人公である「世良田次郎三郎元信」が活躍するというストーリーです。
秀忠は関ヶ原の戦いに遅れてきたというイメージしかありませんでしたが、この本では、秀忠もいい味を出しています。こういう歴史小説も楽しいですね。また、歴史では関ヶ原の戦いで死亡したことになっている、島左近が生きているのも面白い設定です。
また、この本は小説の形をとりながら、当時の歴史の解説を随所にしてくれている点が嬉しいです。長年、関ヶ原の戦後に、なぜ豊臣家の領地が65万石にまで減ってしまったか(p310)が分かり嬉しかったです。
以下は気になったポイントです。
・年齢の差があると、つまり老人の男性から見ると、同じ悪女が「可愛い悪女」に変わる。女性が変わるではなく、そうした性のすべてを見抜いた老人の目には、それが可愛く見える(p107)
・関ヶ原に進撃を開始する以前の手紙は93通、9月1日から岐阜赤坂に到着するまでは34通、関ヶ原から大阪城到着は16通、さらにこの時期の手紙は感情を押し殺した形式的なもの(p117)
・無縁寺とは、現代風にいえば一種の治外法権、どんな大罪を犯した者も俗世間との縁を切られ、世間の法や復讐を免れることができる(p121)
・中世から関ヶ原の戦いのころまで、農民の国主・大名に対する最も有力な抵抗手段は、逃散(土地を捨てる)であった(p127)
・長嶋の戦い(第一戦)は織田軍団の惨敗、このとき氏家卜全は死亡、柴田勝家も手傷を負った。信長の怒りは恐怖に変わり、一向一揆は根絶やしにするしかないと考えるようになった(p169)
・もし家康が関ヶ原合戦に生き延びていたら、あるいは二代将軍秀忠は存在しなかったかもしれない。秀忠に対する家康の失望と怒りは容易にわかる(p231)
・イエズス会の宣教師による貿易は、日本人男女の奴隷の売買も入っていて、日本の植民地化を狙っていたといわれても仕方ない部分がある(p258)
・家康は、左右大臣や関白では天皇を中心とする貴族政権に権力はもてても、武家階級を統率する権限を持たないことを知っていた。征夷大将軍として武家の棟梁となり、天皇から政権を委任される形をとるのが一番よい(p268)
・西軍に属した武将は88人が改易(領地没収)で総額は416万石、5人の厳封分を合わせると、632万石で全国の34%に相当する(p307)
・移動となった武将のあとには徳川一門や譜代大名が引き継いでいる、68家でこれに1万石以下の旗本を入れると260万石超、直轄地は250から400万石(p308)
・豊臣家は膨大な領地を所有していたが、代官を派遣せずに、各地の大名に預けて領民支配と年貢徴収を行っていた。その大名が潰されると、豊臣家の土地がなくなった。そのため200万石と言われた領地は65万石となった(p310)
・東洋航路は長い間、スペインとポルトガルに独占されていた。スペインの無敵艦隊が制圧していたので。オランダとイギリスが東洋に乗り出せるのは、1588年に勝利してから。それでもまだ戦争は続いていた(p356)
・1600年ころのユリウス暦は、現在のグレゴリオ暦と比較して10日遅い(p357)
・オランダは、シベリア北海岸を伝って東洋の海上に出る航路(北東航路)を、イギリスは北極圏からアメリカ大陸の北を巡る北西航路の探検をしていた(p379)
・筒井順慶は日和見主義者の代表のように言われるが、本当は、光秀側の情報情報をいち早く掴んだから。(p457)
・男は途方もない夢を見るから不完全、女は現実的な可能な夢しかみないから完全と言われる(p479)
・家康は、足利義満以来、将軍兼職の伝統を持つ、源治長者、淳和・奨学両院別当への補任、牛車・兵仗の許可、右大臣転任の宣旨を同時に得た(p638)
2015年6月30日作成
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ぞくぞくする内容だった。文句なく星五つ。
物語は関ヶ原の戦いで三成配下の島左近の忍び六郎が、見事家康を打ち倒すところから始まる。徳川家康の影武者、二郎三郎の活躍によって戦いは勝利するが、徳川家(の一部)は大混乱に。それ以後はなんと、家康の子、秀忠対二郎三郎と彼を守るかつての敵、島左近らの政治闘争に・・・。
豊臣秀頼を守りたいがための三成の戦いは、島左近と二郎座ブロウに引き継がれた形で物語は進む。三成が捕まり家康と対面する場面は、いままでの(私の)三成像を塗り替える、漢として武人として、シビレルほどのかっこ良さだった。
上巻では影武者の家康(二郎三郎)が征夷大将軍を朝廷から受けるまでを描く。中巻も期待できそうだ。
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何度目かの再読。
何度読んでも爽快感、熱い読後感を得られる安定本。
どのキャラクターにも魅力がある。
何度も凹まされる秀忠&柳生コンビも例外でない。
この作者の描く女性像はまさに理想中の理想。
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歴史小説は情報量が多くて読むのに時間がかるけど、相当面白い。影武者二郎三郎が征夷大将軍になるまで。秀忠との闘いはまだまだ続く、島左近風魔小太郎らのサポートを得てどうなる二郎三郎。中巻へ続く。
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隆作品を読み始めるならこの本からが入りやすい。題名の通りの話ですが、構築された世界に引きずり込まれます。人間臭さと裏の駆け引きの話がとても深く、家康嫌いにも読んでもらいたい本です。
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「大河ドラマより面白かった」と評判だった今年の正月のテレビ東京の12時間ドラマに触発されて読んだ.12時間もぶっ続けで見ているわけに行かなかったので,飛び飛びで見たことを反省.いや,これはおもしろいわ.
家康の影武者を務める「信長を撃った男」二郎三郎,および本多正信が,関ヶ原合戦中の家康の不慮の死を隠し通し,秀忠と柳生の暗躍と対峙しつつ,世の中の平和を目指して,ついには征夷大将軍となるまでが上巻.