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紙の本
独善的理想が誤るとき
2011/10/26 22:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニーナたち私立戦車隊・首なしラビッツのメンバーは、臨時収入で懐に余裕ができたことを受け、みんなで温泉へ湯治に出かける。そこには新メンバー・アリスの姿も。彼女はテオドーレの研究所からオリハルコンのレプリカを持ちだし、ラビッツの攻勢の糸口を作った立役者でもあるのだ。
はじめはドクターのメイド隊に身を寄せていたものの、突然、ラビッツのメンバーと暮らすことになったアリス。しかし彼女はなぜかみんなに馴染もうとせず、友だちになろうと持ちかけるニーナに対しても、自虐的な態度で自分を貶め、決して友だちになろうとはしない。それなのにひとりは寂しいらしく、かまわれるとこっそり喜んで、やっぱり自虐する繰り返しだ。
そんなとき、アリスに隠された秘密と、それを利用して自分の目的を達しようとするフィクシオ共和国軍中将ヴォルフが現れ、首なしラビッツを国賊として糾弾する。このピンチをどの様に切り抜けるのか?
相変わらず食べ物に関する思い入れとか、キャラクターの内面をぐりぐりと描く感じがとても良い。
1巻からずっと各巻には、自分の正義のために他人をかえりみない人たちが敵役として登場してきた。今回の敵は、ひとつの意志に統一された、いわゆるディストピア的な世界観を目指す軍人だ。こう書くと明らかに敵の様に感じるかもしれないが、実際はこういう人を祀り上げもてはやすのは、普通の人たち、大衆であることを忘れない方が良い。
ニーナは食が細かったけれど、アリスはダイソン並みの吸引力を備えている。傷つかないために近づかないを信条にしているアリスがなつく時は、ちょっとかわいい。
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