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これまでに読んだ坂木司作品は、短編連作と長編のみだったのだけど、
この本はちょっと種類が違う。いわゆるショートショートのブラックストーリー集。
氏にこういう引き出しがある、ということにちょっとビックリ。
良い意味でも悪い意味でも、生活感に溢れていたこれまでの作品とは違い、
シニカルでブラックな短編が26篇も詰め込まれている。
バランス良くハッピーエンドとブラックエンドが鏤められてるのが良い。
各話それぞれに「ニヤリ」があったり、「ウェ~・・」があったり、「よかった!」があったりする。
読んでいる途中で、「これはニヤリかな?」とか予想出来るのが非常に嬉しい。
そういう読み方をすると、非常に楽しめる作品。
いわゆる坂木司作品が好きな人はどう取るのか解らないけれど、
僕にはかなりのストライクゾーン♪ オススメです!
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最初の数話が、とってもいい雰囲気だったので、安心して読んでいたら、だんだんシュールになってきて、ブラック度が高くなってきます。
ショートショートの26話です。
あっという間に完結しちゃうので、最後の一行で目がテンになったり、息をのむ場面もあります。
坂木さんの優しい雰囲気の作品ばかり読んでいたので、裏の顔(?)を見たような気がします。
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今度の坂木司は黒いぞ! と帯に書いてあった。
確かに黒い!中には黒くないのもあるけれど、
見方によっては黒い。
これは上手いなぁ。
これがあるから、引きこもり探偵も、
新井クリーニングも書けるんだなぁ。
もっと、書いてほしいなぁ。
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これまで読んできた坂木さんの作品と違い、ショートショートな作品で、内容も暖かい話ではなく、ブラックな話が多かった。ただ、気持ちが悪すぎない話なので、すんなり読め、面白かった。
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どれも読んだ事がある…と思ったら単行本版買ってたorz という訳で再読の感想になります。
文庫版帯にあるような怖さはあまり無い。ブラックだけど全体的に後味悪くないので、作家買いをした人なら納得して楽しめると思う。逆に怖さや後味の悪さを求めて星新一的に買った人には物足りないかも。坂木さんが好きなので個人的にはこのくらいがお気に入り。
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短編集だからサクサク読めてよかった。
あんまりブラックだとは感じなかったけどおもしろかった。
『目撃者』『幸福な密室』『物件案内』『ビル業務』がお気に入り。
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常を逸するといった感じ。アウトローな世界だったり、誰しもの心の中にいる天使と悪魔の悪魔の部分だったり、目をそらしたいけどまぎれもなくそこにある汚れた現実だったり。
美しいだけが世界のすべてじゃない、とでもいうかのよう。
陰が存在することで陽が際立つのだ。
ただ、読後感がマイナス気分にならないのが不思議。内容のわりにさらり、ふわりと読めてしまうのはどうしてだったんだろう。
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SFやらホラーやら。
藤子不二雄の漫画にありそうなちょっとブラックな内容の詰め合わせ。
「最後の別れ」が一番印象に残ってる。
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坂木さんとは思えないほどのブラックユーモアが炸裂。世にも奇妙な~系かと思います。妙にリアリティのある非現実。だけど人間を描いてるところはらしい、から嫌いになれない!
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文庫化したので再読。坂木司さんのブラックな一面が見えるショートショート集。改めて読んでみると、他の作品と較べて確かに異質ですね。でもこういうブラックな雰囲気は好きだし、オチの切れ味はミステリ作家だからこそでしょう。マイベストは解説と同じく「秘祭」。大爆笑できる話でしたが、この祭りが自分に振りかかることを考えると、あれこれ思い出してきて怖ろしくて仕方ないです。それと「ケーキ登場」、これを読んで群像劇をどこかで書いてくれないかなと思ったりしました。他は「目撃者」「物件案内」「最先端」「いて」が好みです。
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うーん、満足満足!
坂木作品の胸キュントーンはあまりないけれど、
ブラックなオチや、短いのにふかーい作品とか、
とにかく飽きない、楽しい、うまい!!
短編の上手さと言うか軽さの中のセンスと言うか、
最近は蒼井上鷹さんファンなのだけど、この作品集もすごい!
才能に出会えると、いつでもわくわくします。
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帰省の電車の中で読んだ。帯の通り、結構ブラック。
坂木さんのって結構きゅんきゅんくる恋愛ものとか友情(?)系のイメージが強かったから予想外の黒さにびっくり。
一本一本がほんとに短いから空いた時間にさっくり読めます。
でも次の話もざっくざっく読みたくなって結局イッキ読みという事態に…まあそんなもの。
試写会の話でぞっとしてわが身を振り返らされた。一番印象に残った話でした。
でも私はシンデレラ・ティースみたいなのんびりのほほんとした話も好きだよ!
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う〜んイマイチ満足できないかな
7つで読むのあきらめた
いいものもあるけど、ギミック勝負なのに到達していないです・・・
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読みやすい。オモシロいのもあれば薄っぺらいつまらんのもある。
坂木さんは今までの作品だと、優しいいい人っぽいのが多かったのでそのイメージが強く、ブラックな本作を読んでも『いい人が無理にイメチェンしようとして…』と思ってしまう。
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坂木司作品に潜む悪意にこっそり気づかされる怖い本でシタ。
くわばらくわばら。
【以下ネタバレ?】
なんかもぉ ちくわさえ怖い気がする。