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「おくりびと」を見たとき
広末に体を求めた本木が
汚らわしいと拒まれるシーンが
広末あるいは映画の妻のキャラと比べて
極端な気がしたが
原作にあったことをこの本で知った
最近では
映画の影響もあってか
葬儀関係の仕事のイメージも変わっていると
きちんとフォローされていた
さてこの本だけども
すごい仕事をしている人がいるな
という感想は持つし
本当にすごいのだけど
僕がノンフィクション一般に求める
目から鱗がなかった
この本のおもしろさは
あくまで情熱大陸的に
がんばってる人を見るおもしろさ
社長のおもしろさ
だった
戦争広告代理店のような
こんな世界があったのか
という感想はなかった
そんな理由で☆3つ
偉そうで申し訳ない
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これヤバイです。引き込まれます。ぜひ一読してください。装丁のデザインに惹かれて、書店で手に取り、立ち読み、即買いでした。
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本当に世の中にはいろんな仕事があり、どれも大切なことで、そういったことを改めて思い知る。社長の熱い思いも伝わってくる。
それにしても、本には匂いがしないことも、有り難いことである。
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不幸にも海外で事故や事件に遭遇し命を落としてしまう日本人がいる。
天災に遭ってしまった旅行者、テロリストの凶弾に倒れたジャーナリストなど、大きな事故や事件であれば、飛行機から柩を降ろすシーンがニュースで映し出されるが、実は年間に400~600名もの遺体が日本に搬送されているらしい。
本書に登場するエアハース・インターナショナルという会社は、その内の約半数弱の遺体搬送とエンバーミングを行っていて、逆に国内で亡くなった外国人の国外搬送も手掛けている。
事業内容から想像し規模の大きな会社かと思ったが、実は会長以下6名のスタッフで全ての業務を行っており、その少人数にまず驚かされた。
国際間の遺体搬送という煩雑な事務手続き、そして損傷の大きな遺体の修復作業だけでも、かなり大変な仕事である事は十分に想像がつくが、それ以上に遺族に対するケアを決して怠らない姿勢に非常に感銘を受けた。
実際に彼らに感謝する遺族が多い事も本書で語られている。
つい先日もアルジェリアのテロ事件、そしてグアムの通り魔事件と残念ながら日本人が犠牲になる事件が起きてしまった。決してニュースには映らないが、おそらくエアハース社のスタッフも相当に尽力したのだと思うと複雑な気持ちである。
でも、もし海外で自分自身や家族の身に万が一の事が起きてしまったならば、最期はこの人たちに見送ってもらいたいと少し思った。
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外国で死んだらどうなるなんてこの本を読むまで考えたことがなかった。
まずこういった仕事について知れたことが何よりの収穫。人知れず命の尊厳を守っている人たちの姿に心うたれる。同じことを自分はできるだろうか…
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この職業そのものも非常に興味深かったが
死とか家族とか、葬式とか、なかなか
普段感じられない、考えないことだけど
大切なことを気づかされた感じ。
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決して普段は表舞台に出ることはない「国際霊柩送還士」という職業にスポットライトをあて、「死」と「弔い」の物語や過酷な職業生活を送るエアハースの人々の矜持が語られている。また、世界各地での出来事を通じては、日本人の死生観が問い直されている。
エアハースで働く彼らは「異国の地」で亡くなった人々の遺体にエンバーミング(死体防腐処理)を施し、生きていた状態に近い形で故郷へ帰すことにより葬儀という”区切り”の場を提供している。本文中にも引用されていたが、「われわれが抱える問題の多くは、決着がついていない悲嘆、癒されていない悲嘆から生じている。自分の悲嘆をうまく経過させることができなかったとき、われわれは心と魂を癒す機会を失うのである。(『永遠の別れ』より)」という言葉が葬儀の意義を表しているように思う。遠い異国の地で家族や友人が亡くすこと自体が悲しいことに違いないが、死を悼み、最後のお別れをする機会を逸することは、それ以上に遺族を苦しませ続けてしまうからである。
ドキュメンタリーとしてテーマ設定が秀逸であるが、著者自身のエピソードをを含め人間ドラマを深追いし過ぎているのが玉に瑕である。遺体ビジネスに蔓延る悪徳業者や病院と葬儀社の癒着をただ嘆くだけで踏み込みが浅かったし、エアハースジャパンが営利企業であるならその持続可能性等について言及があって然るべきであると感じた。
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近所の羽田空港の一角に、その会社はあるそうだ。国内でなくなった外国人の方を母国へおおくりしたり、国外でなくなった日本人の方のご遺体の帰国を引き受ける専門の会社「エアハース・インターナショナル」。ここでプロフェッショナルとして働く人々の話だ。
遺体を空輸するのは、貨物。航空機の客室よりはるかに過酷な温度変化・気圧の変化が待ち受ける。運ばれたご遺体の損傷を可能な限り修復して遺族に引き渡す。遺族や知人にちゃんとしたお別れができるような状態にして差し上げる。待ち受ける遺族を精神的にも支える。並大抵ではない”プロの仕事の姿”がここにある。
死とそれにまつわる葬祭は、遺族として直面する機会が限られるだけにブラックボックス的な要素が多い。死後の処置(防腐などを行う”エンバーミンング”と呼ばれる作業)は日本を含めライセンス制度がない国が多く、搬送も含め悪質な業者にかかると、その死が国内外であったかを問わず、高額な費用がかかったり、代金が二重に請求されたりする、といった
問題も描き出している。
生と死、死にまつわるビジネス、遺族としての故人とのお別れについて、などさまざななことを考えさせられた一冊。
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国際霊柩送還とは、言葉では馴染みがないが読んで字のごとく、海外で亡くなった日本人の遺体や遺骨を日本に搬送する、また日本で亡くなった外国人の遺体や遺骨を祖国に送り届ける仕事だそうだ。
最近、テロや事件、事故に巻き込まれて海外で亡くなる人のニュースをよく見聞きする。一昨年の東日本大震災やその他の事件、事故などでも、同様に日本で亡くなった外国人もいるはずだ。
考えてみれば、形はどうあれ、そういった人々は最後は祖国へと帰っていくのだ。その国際霊柩送還を行う日本初めての専門会社として設立されたエアハース・インターナショナルを取材し、まとめたのが本書。
遺族の言葉、遺族と遺体の対面など、実際の場面は涙なくしては読めず、またエアハースのスタッフたちのプロフェッショナルさ、亡くなられた方々やご遺族への真摯な態度、思いにはただただ敬服するばかり。
「忘れ去られるべき人」の果たす役割、日本人の死生観、弔うということについてなど、人の死というものについて改めて考えさせられた深い作品である。
ただ、どうにも全体として散漫で、ルポルタージュとして物足りなさが否めない。
たとえば外国との比較がもっと具体的にされていてもいいような気がするし、著者の個人的な思いが強すぎて、エアハースの取材なのか自分自身のカタルシスのためなのか後半混乱している感じ。
非常に尊厳深い題材が取り上げられているだけにそこが残念。
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空港で働いているのに、こんな現実を考えたこてがなかった。素晴らしい仕事だと口でいうのは少しちがう。
アルジェリアで尊い命が奪われて世間が騒がれたが、人々の教訓にどうのこるのだろう。
そして、近いうちに、その命と向き合うエンジェルフライトの姿を想像せずにはいられない。
何も出来ないと悔やむ日々に少し背中を押された気がする。
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こんな仕事があったのか、知らなかった。
海外で死ぬと帰ってくるのにもお金がすごくかかるとは。
しっかり保険に入っておこう。
「おもかげ復元師」も納棺師を扱う作品だが
向こうはなくなった方に思いを馳せる系
この作品は送り出す人の仕事に深く入り込んでいる系
読み比べをおすすめ
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エアハース・インターナショナル、木村利恵社長、国際霊柩送還という職業。海外で亡くなった日本人、または日本で亡くなった外国人の遺体や遺骨を搬送し遺族へお届けする。
戦場ジャーナリスト山本美香さんなど
きちんとお別れが出来るように、ちゃんと悲しみに浸れるように、亡くなった人に魂を入れてあげる。
亡くなった人でも救うことはできる。私たちが悲しみぬいて、きちんと生きぬくことができるなら。それを手助けしてくれるのが彼らの仕事なのだ。
『永遠の別れ 悲しみを癒す知恵の書』
『人生は廻る輪のように』
エリザベス・キューブラー・ロス
生きなさい。振り返って命を無駄にしたと後悔しないように。
生きなさい。してきたことを悔やみ、別の生き方を望むことのないように。
正直で、じゅうぶんな人生を生きなさい。
生きなさい。
『日本人の魂 あの世を観る』
梅原猛
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海外に住んでいて、自分がもしここで死んだらどうなるんだろうと、興味本位で手に取った一冊。
人の死を扱うテーマの重さに言葉がなかなか出て来ないが、ひたすらに今もどこかでご遺族のために尽力されておられるエアハース社や海外死亡者の送還に関わる人たちに深い敬意を表するばかり。
そして、自分も海外旅行するときは必ず保険に入っておこうと思った。
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最初から涙涙。遺体の尊厳を守ろうとしているこの会社の方達を凄いと思うし、仕事とはいえ本当にきついと思う。最近海外だ亡くなる方の報道が多く、その度にこの本を思い出す。
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大切な人を亡くした時、悲しみぬくということがいかに残されたものが生きて行く上で大切かということを思い知らされました。
この本を手に取ろうとした時、ちょうどアルジェリアの事件が起きました。
テレビで見た、犠牲者の方々が空港に到着し黙祷をささげられている場面を思い出しました。あの時、映らない所にきっとエアハースの方々がいたのだろうなと思いました。
エアハースの人々が忘れ去られるべき人々なのは確かなのでしょう。
だからこそこの本を読んだ人は、そういう人たちがいることを忘れないでもらいたいように思いました。
私はそういう仕事をしている人がいることを、忘れないでいようと思いました。
葬式は確かに人によってはいらないのかもしれません。でも「弔い」は
どこの国の人であっても必ず必要なのだと思います。
ノンフィクションなのですが、ちょっと著者の感情や叙情的文章が散見
されたように思います。内容にはそぐっているのかもしれませんが、
私はもうすこし硬質な文章の方が良かったのではと、内容が良かっただけにちょっと残念に感じました。