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ジャーナリストである筆者が、中東からヨーロッパ、東南アジアなど、様々な戦場で食べた食べ物の記憶。日本ではあまり知られていない国の話も出てきて、少し、世界を知ることができた気がした。
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タイトルに釣られて購入したが、「メシ」がメインになっているのではなく、作者の訪れた国での年代ごとの国の様相と作者が出会った「人」に焦点を当てて書いているように感じた。
もっと食メインだと思っていたので少しガッカリしたけど、それはあくまで自分の求めているイメージと離れていたからであって内容はとても面白かった。
2016.5.2
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最初は「メシを食う」を「生業にする」意味で、戦争ルポライターとしての心構えを書いた本だと思ってたら違った。
「メシを食う」はほんとに「食事をする」ってことだったのね。
とは言え、別に食事に焦点を絞ったルポというわけではなく、戦地の実情を現場から捉えたもの。全体として読みやすい上に視点が独特で、良書。
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あの強面佐藤さんはなかなか書ける人だった。厳しい状況下にあっても暖かい眼差しで仲間を見ている。
軽く書いてあったが、生への執着と日常の一コマ、日々の営みとしての食事が生々しく感じられた。
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数々の戦場を巡ったジャーナリストが、取材先での食にまつわるエピソードをまとめている。
戦闘下であっても何であっても、人間は食べなければ活動できないし、生きていけないのだが、ニュース映像を見ているだけだと、そういう「生きるための営み」が当然あるということを忘れてしまう。
そこにものを食べて、生きている人間がいるということを感じられない。
著者は、実際に戦場の取材中にどんな人々とどんなものを食べて過ごしたのかを書いている。
そこに人がいて、何かを食べている。
戦場でも、人間生活の当たり前のことが行われているということを思い出す。
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1980年代のアフガニスタン紛争、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争やイラク戦争、そしてシリア内戦などを取材したジャーナリストが、両軍が命を賭けて戦う場所で「メシを食う」人たちの姿をレポートする。イラクで空腹を満たすためだけに食べた「カップ麺」や、カブールの武装勢力に取材フィルムや機材などを車ごと奪われた直後に食べた「葡萄」など、食材そのものは平凡で決して「戦場グルメ」を特筆したものではないが、砲弾の飛び交う中で死と隣り合わせという状況にも関わらず、平然と食事をする兵士たちや一般市民の強さ・健(したた)かさが描かれている。
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著者が初めて戦場取材に赴いたのが24歳。イラクで拉致された日本人男性も当時24歳。その死を確認する役はここで書かれている以上に辛いものだったと想像する。
地震などの天災ように突然全員が被災するのとは違い、一般市民にとって戦争の始まりは分かりにくく、気づいた時には巻き込まれて抜け出せない、ということなのだろうか。