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第9交響曲が創作された動機や交響曲『英雄』にまつわる歴史的誤解が分かった。またベートーヴェンがナポレオンのロシアでの勝利を望んでいたのを初めて知った。
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ベートーベンのことを面白おかしく書いた本だと思った。
「不滅の恋人」が誰か!?
彼にとっての本当の恋人は「真の自由」であったのかもしれない。
おなじみの第九に込められた、真の叫びは、古い体制から抜け出し、人としての尊厳と自由を得ること。
まさにヨーロッパの体制が大きく変わる激動の時代に、ベートーベンという芸術家がいたことを、神に感謝しなくてはなりませんね。
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実はベートーベンはナポレオンを応援する秘密結社のメンバーであった!
トンデモ本的ニオイのするツカミだけど、それは著者の仮定。で、その仮定に基づくと、ベートーベンにまつわるいろいろな謎が解けるのだ。
そして、音楽史の最大の謎といわれるベートーベンが死の直前に遺した宛先不明のラブレター。それは、結社同志への暗号文書だということになる。
ベートーベンが何人もの愛人を抱えた自由人であったことや、フランス革命前のナポレオン治世に詳しければ、驚愕の事実が書かれてある本なんだろうけど、なにせ、その辺は無知なもので・・・。
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[ 内容 ]
ベートーヴェンが「不滅の恋人よ」と呼びかける三通の「ラヴレター」は、いまだに、誰に宛てて書かれたのか、決定的な証拠はない。
この音楽史最大のミステリーに、新説が登場!
実はこの手紙は、1812年の夏、全ヨーロッパを巻き込んだ大事件の中で、楽聖が「政治的危機」を友人に伝える「暗号」だったというのだ。
果たして真説か。
3通の手紙から壮大なスケールに広がる歴史絵巻、ここに開幕。
[ 目次 ]
第1章 “不滅の恋人”への手紙とは
第2章 ナポレオンの大陸制度
第3章 ベートーヴェンとブレンターノ家の人々
第4章 一八一二年七月、テプリッツ
第5章 「手紙」の再検証
第6章 大崩壊
第7章 “不滅の恋人”の去ったヨーロッパ
第8章 結論
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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タイトルで「トンデモ本かな?」と思ったけど、そうじゃなかった。でも誤解を生まないかこのタイトル…本の内容を的確に言い表しているとはとても思えないんだが。
ベートーベンが書いた、「不滅の恋人」への手紙にまつわる謎についてがこの本の主題である。ベートーベンにまつわる、常識を覆すような説などもちょこちょこ出てきて飽きない。当時の情勢がとても面白く頭に入り、世界史の勉強にも役立つのではないかと思える。
論旨にはところどころ「ん?」と思える運びもあったが、結論は説得力があるように感じた。ていうか他の説よく知らんけどこっちの方が素敵なんだもーん。決定的な論理破綻は無いしさ。ロマンがあって、かっこいいじゃん。
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ベートーヴェンの「不滅の恋人」が誰か、手紙が「1812年」に書かれていることに注目した謎解き。ちょっと強引かな、と思う考察もあるけど、本当だったら、ラブレターより夢があるなあ。
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西洋音楽に興味のない人でも全く違和感なく楽しめる。
検討する価値が十分にある仮説であり、それを一般向けに分かりやすく説明した点などで優れた新書である。
気鋭の研究者が書いた新書は面白い。
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タイトルからして痛快なトンデモ本かと思ったら、意外な説得力に戸惑いを覚える。
ベートーヴェンに「不滅の恋人への手紙」というのがあるが、誰宛なのかが分からず議論になっているという。これ、実は敵対する重要人物の動静を伝える、一種の暗号の手紙だったと解く本なのである。ナポレオンの支持勢力(ベートーヴェンはこっちに属する)と敵対勢力の権謀術数の話が絡む。
諜報員と言っても、スパイ活劇の登場人物的な話ではなく、この時代の著名人は大なり小なりこういう役割を担っていたんじゃないのかな。
ナポレオンやエステルハージ(ハイドンのパトロンの息子)といった名前、プラハ、カルルスバードなどヨーロッパの地勢関係などがわかるのもいい。