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普段ビジネス書を読んだりしないので小説じゃない(プロじゃない)文体に慣れなくて読了まで時間がかかってしまいました。
失敗を糧にして、この方はまた企業したのですね。すごいなぁ、懲りないというかなんというか。多くの負債と自己破産、ここではかなりの人が迷惑を被っているはずなのだが、を経て、それでもまた企業する、このくらいのバイタリティがないと結局企業なんてできないのだろうな。とりあえずこの新しい企業でもう失敗しないで迷惑をかけた人たちに何とか少しでも貢献できたらいいんだろうね、と余計なお世話なことを思ってしまいました。
企業は難しい、UnlimitedなLiabilityがどういうものなのか、というのを学ばせていただきました。
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こんな詳細によく覚えてるなーというのが本音。時期が悪かったと言う人もいる。しかし、その後、同じようなサービスがないことから失敗なんだろう。それにしても、夏野さんは世渡り上手だな。
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会社経営の時、何に重きを置くかを間違えることによって会社が潰れてしまう失敗例。社員を大事にしないことでクーデターや離脱者が出てしまう。
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会社が倒産するときって、こういう感じか。
もちろん全てが同じパターンではないはずだが、
大いに勉強になった。
会社というものは、必ずしも業績が悪くて倒産するわけではない。
いろんな理由が後から分析はできるが、
その時に当事者でどこまで客観的に理解できるものか。
しかしこうして見ると、
道を誤った瞬間や、運気を逃した瞬間などは、直感的にわかる。
経営者にもいろんなタイプがいる。
自分は「社長失格」の板倉雄一郎のようなタイプではないが、見習うべき部分もある。
自分の性格やタイプを見誤って、無理に演じないことだと僕は考える。
自分は自分の考えに従って、自分のやり方でやるのがいい。
小さく長く成功するタイプもあれば、大きく派手に成功するタイプもある。
どちらがいいという話ではない。
要は、自分は何を目指しているのか。
どういう会社にしたいと思っているのかだ。
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資金繰りの重要性が学べる一冊。意思決定者であり、0→1を生み出す役割にあった社長が資金繰りに翻弄されて、hン来の役割を果たせず倒産まで追い込まれるまでの記述のリアルさを疑似体験できた。
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これは、面白かった!
南場さんの「不恰好経営」に紹介されていて、茂岩さんが参画する際の、こんな本読んでみてワクワクしたのなら来なよ、のシーンの本。
90年代半ばのベンチャーブームとインターネットの走り、15年近くたった今だからこそ振り返られる、当時としてはもの凄いビジネスモデルだったんだろうな、と。
97年に自身の破産も踏まえながら、時代の流れを予言している。
確かに経営者として問題は複数あったかもしれないが、時代に果敢に挑戦し、先駆けとなって散っていった本として、かなり面白い本です!
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まず読み物として面白く結果は倒産と分かっているものの内容に引き込まれて読み進められる。
社長としてなぜ倒産の道へ向かったかを企業から細かく描かれており、また本人や登場人物の人柄も見えてきて面白い。
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IT分野における起業のスピード感、栄枯盛衰が伝わってきて非常にエキサイティング。
時代のながれもあるが、起業分野、戦略、駆け引き、そしてやはり人脈による引きの強さを思い知る。
起業する気がなくても良い気分転換、刺激になる。
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ネットバブルが来る前の時期に先進的なサービスを提供しようとして、そして30億の負債を残して2年でつぶしたという話。
本人もエピローグあたりで述懐しているけど、本人の派手好きさとか経営センスの問題もなくはないだろうけど、こんだけ派手な倒産になったのは金融業界が「猫も杓子もIT系に投資する」から(山一証券の倒産を引き金に「貸し剥がしが一斉に始まった」というタイミングにぴったりとハマったことが大きい。
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時代にのったかにみえたベンチャーが潰れるまでの体験記。その場面場面で考えたこと感じたことがとても正直にリアルに描かれています。面白い!
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起業を志す人間が必ずといっていいほど読んでいる本書は当事者の生々しいまでの記録です。倒産するということはどういうことなのか?この貴重な記録を『痛み』と共に記した筆者には本当に感謝の念が堪えません。
本書を初めて読んだのは20歳前後の事と記憶しております。何がきっかけで存在を知ったのかは失念してしまいましたが、注目のベンチャー企業の倒産というまさに天国から地獄を綴った当事者による告白手記であり、読んだときにずいぶんと衝撃を受けたことを思い出します。僕自身も、ここまで壮大な失敗劇とは申しませんが、東京で当時手がけていた仕事を破綻させ、都落ちする体で地元へ出戻らなければならなかったということを経験しているので、本書の教訓を生かしきることは出来なかったことになるのですが、今回再読してみて、最初に読んだときには見えなかった様々なものが内容から理解できたような気がして、ひとつの大きな収穫であったと思っております。
ここには筆者である板倉氏の生い立ちから起業。そして倒産までの壮大な『悲劇』が生々しいまでの筆致で綴られておりまして、起業を志す人間にとってある種の『バイブル』として現在に至るまで脈々と読み継がれております。氏の手がけていたハイパーネットという企業は、今読み返しても当時としては誠に先鋭的なビジネスモデルで、インターネットを使った新サービスで脚光を浴びた理由も、よくわかりました。1996年3月期には売上高約7億円、経常利益約2億円を記録。大手証券会社であるソロモン・ブラザーズ(当時)や大手銀行の住友銀行(当時)などから融資の申し出が殺到し、本書のハイライトでもあるマイクロソフトの会長であるビル・ゲイツ氏が板倉氏に面会を求めてきたこともその証左なのでしょう。
これとはまったく関係がありませんが、現在、インターネットで靴を販売しているザッポスを率いるCEOトニー・シェイ氏もかつては『リンクエクスチェンジ』というインターネットを使った広告会社を経営し、マイクロソフトに買収されたという経緯があり、歴史に『イフ』は存在しないことは百も承知ですが、もしかしたらそういうこともあったのではないかと読みながらそんなことを考えてしまいました。
ゲイツ氏との面会から約2年後、会社が『死』を迎えるまでの記録が本当に読んでいて辛くなるほど詳細に記されております。それは本人にとって『地獄の日々』であったことは容易に推察されますが、本書の最大の『価値』とは『ハイパーネットは挫折したのか』。この命題について、当事者中の当事者だった「元社長」が倒産の理由を1冊にまとめたことであると思っております。全体的な内容として、こういう話はうらみつらみが大半を占めると思いますが、むしろ淡々と、自らの『失敗の本質』を振り返っており、そこが本書が読み継がれる要因なのでしょう。
本書が世に出てからも、様々なベンチャー企業が日本に生まれ、いくつかは大きな成長を遂げ、その裏側では『死屍累々』の状況が現在でも繰り返されているかと思われます。ここで浮き彫りになっていることはアメリカなどに比べて、日本という土壌に『ベンチャー企業』がいかに育ちにくいか?ということであると思っており��す。
そして、僕が最も印象に残っている箇所は銀行の貸しはがしに遭い、資金集めに奔走する筆者がすべてが終わって悟ったことに
『ぼくは大組織がどんな論理で成り立ち、その組織を構成する人間が何を行動規範としているかを学ぶ機会を逸してしまった』
という箇所でした。後に僕が板倉氏本人のツイッター(現在はBOT)に話しかけ、板倉氏と直接やり取りをした最初の言葉でも、ありました。現在、板倉氏は再起業し、事業に奔走されていると伺っております。氏の前途が洋々たることを祈りつつ、ツイッター上にて僕のぶしつけな質問にも、実に丁寧に答えていただいた板倉氏にこの場を借りて感謝御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
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アイディア出しから会社の立ち上げから倒産まで、まさに激動。
目立ちたがりやな印象。
そのやる気は尋常なものではない。
やりたいと思ったことに対しての行動力に尊敬。
腐っちゃいかんね。
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南場さんの書籍不格好経営にて、茂岩さんに読むよう勧めていた書籍。1980年代のITベンチャー社長である板倉雄一郎さんが著者。まさにITベンチャーの社長というような感じで、仕事に熱心に取り組む傍ら自信家であり、女遊びもかかさない。高家賃の家に住み、高級車を所有する。本書では、「人」と仕事をすることと「会社」と仕事をすることの違いを肌で感じることができた。
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非常に面白かった。自分も規模や立場はことなるが、ある意味同じような状況で試行錯誤した経験をもっていたので、共感がつのったと同時に、一つ一つの転落エピソードが笑えるくらい同じで、びっくりした。板倉さんは、魅力的な人間で、人たらしなんだろうな。期待感をもたせてしまうため人や金が集まってしまう。ただ、それに知らず知らずのうちに甘えてしまい足下をすくわれていく。さらに、コロコロ変わる金融業界の都合と重なる。人も金も離れていき、自信もなくなる。金だけでなく色んなものを失ってしまう。ひとごとではない。教訓にとんだ良書。
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並の小説より余程面白い。このベンチャー社長らしい傲岸不遜さこそ、冒険潭の主人公に相応しい。結末が判っていても、次々と起こるイベントの数々に踊らされる。特にビル・ゲイツとの会議(破滅の序章)、終盤の銀行の掌返し(リアル大和田常務)のくだりは抜群に面白い。