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坂上田村麻呂が出てくることによって、物語がぐっと魅力的になりました。
最後なんて、感涙ものです。
アテルイの覚悟や仲間との絆など、かなり熱い気持ちになりました。
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平安時代の東北地方を舞台にした物語で、
蝦夷の人々を守ろうとする若きリーダー、阿弖流為(アテルイ)と、
彼らの制圧に乗り出す、朝廷側の坂上田村麻呂との戦が描かれている。
何万もの兵士を送り込んでくる朝廷側に立ち向かうため、
あれこれと策をめぐらす蝦夷たち。。。
まるで、大河ドラマを見ているような、壮大なスケールの歴史巨編。
蝦夷の勇敢な男たちは、あまりにかっこよすぎて、惚れ惚れしてしまうし、
敵対する田村麻呂との、武人としての信頼関係や、友情、
そして、丁寧な人物描写などなど、読み応えたっぷりで、面白い!
後半は、身体が震えるほどの興奮と感動で、
涙が止まらなかった。。。
ぬぐえどもぬぐえども、次から次へとあふれてくる涙は、
熱く、逞しく、勇敢で、清い男たちへの賞賛の涙だったのだと、
本を閉じて、しばし余韻に浸る私なのでありました。
偶然、図書館で手に取った本だけど、
こんなに面白い本を、なぜ今まで見逃していたのか、不思議です。
上下巻あり、長編ですが、たっぷり楽しめること間違いなしです!
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日本史の上では単なる反逆者として扱われているアテルイ。
しかし、その蝦夷であることの誇りや、その思いは読者の心を打ちます。
戦略的な事柄が多く出てきて分かりにくいとお思いになる方もいるとは思います(そのために星4つにしなければならないのが残念)が、それを考慮しても、胸が熱くなること間違いなし!
泣けます!
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この本のアテルイはとにかくカッコいいです。歴史上では大敗とされた戦を勝利として書くのもすごい。
アテルイの周りに集った人達の気持ちというか、心というものにもズシンときます。
戦争は悲しいからダメだよ、と思う半面、彼等の心に触れるとその戦も応援してしまいました。
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内なる東北人の血がたぎる小説でした!(笑)
「大仏開眼」とかの、当時の関西の中央政府視点と読み比べるといいさ!
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坂上田村麻呂は一流だけど
阿弖流為・母礼合わせると超一流になる
合戦の模様の表現はとてもイメージが膨らみ胸踊る
解決の仕方がいかにも日本人っぽく切ない
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・1/24 いよいよ後半だ.前回読んだのを思い出しながら読む.
・1/30 読了.風呂場でぼろぼろ泣きながら一気に読んでしまった.悔しい.面白かった.
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泣きました…号泣です。
アテルイの考えが、とっても深い!
単純な『勝利』を欲しているワケではなく、
人間の尊厳とか、子々孫々の穏やかな生活の保障とか…
当たり前のことだけど、当たり前のことじゃなかったんだな…としんみりしました。
でも、彼らは最期の最期まで本当の男であったと思う。
もちろん、田村麻呂も。
願うことが叶うなら、あの世では皆一緒に酒を酌みあえていますように…
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気持ちよく泣きたいなぁー、って気分になった時に再読してます。
スカッとする要素もあるし、男たちの絆や生き様に感動して泣けます!
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主人公の阿弖流為をはじめ、蝦夷の人が望んでいたのは、人として扱ってもらうこと、ただそれだけ。
それだけのために、自分の土地を守るためだけに、戦うことを余儀なくされ、多くの犠牲を払い、蝦夷の民のために命を捨てていく。
物語終盤の戦闘シーンは壮絶の一言。
登場人物は全てが素敵だが、飛来手がとても印象的だった。
叶うものなら、劇場の大きなスクリーンで見てみたい。
人が何と言おうと、いろいろな人に薦めたい1冊です。
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上巻で大勝利をおさめた蝦夷。下巻でも 見事な戦いをしていく。
アテルイと母礼の策vs田村麻呂の策
読み合いにずっとドキドキさせられる
戦の間も迫力満点でした。
また ラストに向かうにつれて 蝦夷の想いの深さ、田村麻呂の大きさ、人の愚かさ、たくさんのことに胸が苦しくなり、読み終えた時には涙で目が痛くなっていた
また読み返したいと思える2冊である。
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「風の陣」からのシリーズとして読み進めると、悲しい陸奥国の姿が見えてきます。
都から遠く、また黄金という宝があるということが陸奥に不幸をもたらしていた歴史があったんですね。
アテルイ達の願いは、やがては奥州藤原氏によって花開くこととなりますが、
それまで約400年近くもの間、蝦夷の苦難は続きます。
そして源頼朝によって奥州藤原氏が滅ぼされることで、
本当の意味で日本人として受け入れられるのは皮肉な話です。
興味のある方は、平安時代末期の物語となる「炎立つ(全5巻)」も読まれて見ることをおススメします。
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各登場人物の心情がしっかりと書かれており、主人公意外にも感情移入できた。例えがいいかわからないけれど、過去大ヒットした少年漫画にもこの作品と同様の熱さがあったと思う。
歴史小説としても、教科書に出てきた自称を逆の目線から描写している点でとても面白く読めた。
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平和な数年が過ぎたが、またしても戦いが始まる。
この間にアテルイは親友で参謀役の母礼(もれ)の妹・佳奈と結婚し、子供ももうけていた。
いよいよ坂上田村麻呂も登場。
天皇の信頼篤い近衛で、若い頃には東北まで行かされることはなかった。
いずれは相手になろうと見込んで、京の都で店を構えている物部の天鈴が、アテルイら主立った若手を京都に招く。
大胆にも敵のお膝元で、田村麻呂にも顔合わせしようというのだ。
互いに好敵手と認め合う田村麻呂とアテルイ。
すぐには戦にはなるまいと知り、これは休戦期間同様と堅固な砦を築く。
和議や分裂といった動きも何度か図られるが…
遷都をめぐって、民の心を一つにするために蝦夷の脅威が語られ、政治的に利用される。
蝦夷は元々は出雲の出で、後に入ってきた朝廷の祖先に追われ、東北へ移ったという由来も。それで追っても当たり前の獣同然と言い伝えられるのだ。
後に副将として田村麻呂が派遣されるが、慎重論に過ぎると役を解かれ、その結果またしても朝廷軍は惨敗。
ついに田村麻呂が全権を握った上での戦いの時が。
対峙する両軍。
予想された戦いが行われず、アテルイの見込みが外れたため、離反する者が出たという噂が立つ。
数年後との戦いで村は焼かれ、土地は荒れる。
闘う意味も知らない子供達に平和な暮らしをさせてやりたいと、アテルイは策を巡らす。
蝦夷の生き残りのために、自ら孤立していくのだ…!
最後にアテルイの意図に気づいた田村麻呂。
重厚な作品でした。
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侵す側からみた歴史があれば、侵される側からの歴史もある。為政者の歴史が正とは限らない。
侵される側の歴史に思い及ぶことができるか否か、その意味は大きい。
今でも世界各地で繰りひろげられる民族自立の動きを、「テロ」と切り捨ててよいか?