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今年だけで3回も読んでしまった。本当にすごい。高橋克彦の蝦夷作品(他は『炎立つ』『天を衝く』『風の陣』)はどれもいいけど、『火怨』が一番好きだ。
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読み進めていく内に、主人公である蝦夷達の清廉さ、ライバル関係にある坂上田村麻呂の好人物さに圧倒された。
誰もが自分の立ち位置をわきまえていて、その役目をしっかり遂行し、そして歴史の中で散っていく…涙なしには読めませんでした。
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面白かったんじゃないか。哀切なラストは余韻が残るし。
にしても、資料があまりない時代。 かなり作者の恣意があるのではないかと疑ってしまう。 ま、どうでもいいけど。
むかし東北に住んでいた人を蝦夷っていったんだぁ。 知らなかった。
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最後はすごいドラマなのだが、ほとんどは創作だろう。
アテルイやモレ、坂上田村麻呂もいずれも格好良すぎる。
それでもやっぱり感情移入して涙なしには読めない。
でも、本当に名もなき人たちがそれぞれの役割を果たして、
今の日本があるのだろう。誠実に生きることを考えさせられる。
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田村麻呂の「懐柔工作」がアテルイ&モレの「策略」であったとの説
蝦夷たちの英雄豪傑ぶりが描かれている
「男達」の生き様はかっこよすぎる
791征東将軍・大伴弟麻呂&副将・坂上田村麻呂(朝廷軍10万)
801征東将軍・坂上田村麻呂・・・懐柔工作
802アテルイ・モレ降伏→処刑、田村麻呂・胆沢城築城
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蝦夷の側には影が出始め、朝廷側には坂上田村麻呂が登場する下巻は、蝦夷が一方的に活躍するばかりだった上巻と比較して起伏が多く面白い。本作の一番の見どころは合戦での駆け引きと武将達の躍動だと思うが、アテルイが戦争の継続の可否に悩むシーンではそれだけに留まらないテーマ性も加味される。読み応えのある素晴らしい作品だった。
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上巻に続いて、
あっという間に最後まで読み終わりました。
最後の場面、男同士の暑い絆に
思わず涙が出てきました。
自分の命を自分のためではなく
蝦夷のために捧げたアテルイ。
敵味方を超えたアテルイと田村麻呂の関係が美しい
男たちの物語です。
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や、やっと読み終わった…!
久々に時間かけて読みきりました。途中で他の本に浮気するくらいには分厚かったー。
平安歴史物なのだけど、雅やかな宮中ではなくて、そこから遙か北の東北近辺が舞台。
蝦夷を検索してみたら、wikipediaには「アテルイ、モレの顕彰碑」が。清水寺にあるのですねぇ(わりと最近作られたものですが。
物語のラストを思ってしんみりしてしまいました。
物語通りとはいかないでしょうが、本当にこの人達は実在していたんだなぁという不思議な感覚。
炎立つも読んでみたくなりました。これより更に分厚いけど!
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なるほど。この終わり方かあ。これは秀逸だ。
アテルイの物語は、どうやっても最後は坂上田村麻呂に敗れざるをえないと思っていたけど、こんな終わらせ方があるとは!
高橋克彦氏、やるなあ。
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宿敵
血闘
黙示
火怨
第14回吉川英治文学賞
著者:高橋克彦(1947-、釜石市、小説家)
解説:北上次郎(目黒考二)(1946-、東京都、文芸評論家)
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最後に阿弖流為は自らの命と蝦夷の将来を引き換える。
坂上田村麻呂は義のある優秀な武人として描かれる。
高橋克彦著の『炎立つ』は栄枯盛衰があり、ストーリーとして抑揚があったが、『火炎』はそれと比べると単調、基本的に一貫して蝦夷側が優位。
また『炎立つ』のように地図が付いていれば良いのに。
(引用)
・蝦夷はもともと出雲に暮らしていた。出雲の斐伊川流域が蝦夷の本拠。斐伊を本とするゆえ斐本(ひのもと)の民と名乗った。それがいつしか日本と変えられて今に至っている。
・都を別の場所に移すつもりでいるそうな。それもあってわざと蝦夷の脅威を皆に植え付けておる。
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下巻。蝦夷側の人間、特に将の地位に就いている人たちがとても魅力的。終盤はあまりの思いの強さに涙する。
2012/2/28
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八世紀蝦夷と朝廷との争いを描いた歴史小説。下巻から主人公アテルイと征夷大将軍坂上田村麻呂との戦い、なんだけど相変わらず蝦夷の描いた通りに戦略はまりまくりで面白くない。そして地図が欲しい。
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改めて読み返すとやっぱりよい。
アテルイはもちろんですが、私は天鈴が好きです。もちろん、田村麻呂も魅力的。。
ちょうどこれを読みかえして、絶対、「奥州前沢マラソン」にエントリーしようと決めました。だってまさに胆沢のあたりを走るんで。
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後半は本当に涙なしでは読めなかった。
本当に守りたいと願うもののために、全てを投げ打って戦うその意志の強さと、それを支える友情(時にそれは敵味方の枠さえも超える)の熱さに泣けて仕方がなかった。
アテルイと田村麻呂は理想的な好敵手であるなあ。
最期までアテルイに付き従った母礼と、飛良手の存在が大きかった。
題名には「怨」の字があるが、アテルイ以下蝦夷軍の戦いぶりは怨みと言うよりももっと正々堂々とした、爽やかさすら感じた。読了後に残るしみじみとした胸の痛みすら清々しく思える本だった。